*素質シリーズ - ページをめくる - *素質

城之内×海馬。
失禁ネタ有りなので、そういうのが苦手な方は要注意です!
何かもう20禁くらいな気がします…;

 




「…っ! …の…うちっ…! 城之…内…っ!」
 さっきから海馬がしつこくオレを呼んでるけど、オレは無視してずっと雑誌を読んでいた。
 ついでに喉が渇いたなーとか思って、部屋に備え付けられている冷蔵庫から勝手に飲み物を拝借して、アイツの前で美味しそうに飲んでみせる。
 それを見て、また海馬がぶるりと身体を震わせた。


 海馬は今後ろ手に縛られて、下着一枚でベッドに転がされている。
 その体内にはローターが入れられていて、先程から震え続けるその小さな玩具に海馬は翻弄されていた。
 もう一時間以上もそうやって攻められ続けているせいだろう。海馬はそろそろ限界が来ているらしかった。身体の昂ぶりと…あと多分別の限界が。

「城之内…っ。頼む…も…う…っ!」
「もう…何?」
「もう…ト、トイレに行かせてくれっ…!」

 オレの意地悪な質問に海馬は顔を真っ赤にして懇願する。
 先程からずっと尿意を訴えているのを、オレは敢えて無視していた。
 だけどもう本当に限界なんだろう。
 身体の震えは止まらず顔色も悪くなって来たので、オレはわざと大げさな溜息をついて立ち上がった。
「しょーがねーなぁ。ほら、立てよ」
 海馬の細い腕を掴んでガクガク震えている身体を無理矢理持ち上げる。
 そのまま洗面所に連れて行くが、トイレのドアは開けずに代わりに風呂場にコイツを押し込んだ。
「じょ…のうち…?」
 不安そうな顔をしてこっちを見てくる海馬にオレは笑って見せた。そして海馬の肩を押してそのまま冷たいタイルの上にぺたりと座らせると、顔の前に半勃ち状態のオレ自身を差し出した。
「コレを上手くしゃぶれたらトイレに連れて行ってやってもいいぜ? 漏らしたくなかったらちゃんとイカせてみせな?」
「なっ…!」
 途端に眉根を寄せてこっちを睨んで来るが、そんな顔したって怖くも何とも無い。以前有利なのはオレの方だからだ。
 先端を海馬の口元にぐりぐり押しつけながら、オレはわざと冷たく言い放つ。
 そして足で海馬の下腹をグイッと押した。
「出来ないんなら別にいいんだぜ? 漏らしたけりゃここで漏らしちまいな」
「あぅっ…! わ、わかった…から…っ! やるから止めてくれ…っ!」
 慌てた海馬がそう言って身を捩った。そして恐る恐る舌を出して目の前のオレのペニスをペロリと舐める。
 一旦触れてしまえば海馬も吹っ切れるらしく、暫く全体に舌を這わせるように舐めていたかと思うと首を伸ばして濡れたペニスを銜え込んだ。
「んっ…! ぐっ…。ふぅ…んっ!」
 両手が縛られている為にいつもみたいに上手く出来ないらしい。それでも夢中になって顔を上下に揺らしてオレを刺激する。
 時折感じやすい先端をチロチロと舌で擽って、そのままパクンと銜え直すと強く吸い上げられた。
 相変わらずフェラが上手いなぁ…と思う。
 溜まらなくなって海馬の頭を両手で掴むと、無理矢理腰を振って海馬の小さい口に自分のを出し入れした。
 それと同時にもう一度足で海馬の下腹をぐっと押し込む。
「んっ…!! んんっ!! っ…ん―――っ!!」
 目を一杯に開けて何か悲鳴を上げてるらしいが、オレのを口一杯に頬張っている為よく聞こえない。

「お前すげぇな~、こんな事されて感じてるなんてさ…。やっぱ素質あんじゃねーの? こういう事される素質がさ」

 オレの言葉に海馬が目を細めて小さく喘ぐ。
 その顔を見て急激にゾクゾクとした快感が背筋を昇ってきて、オレは耐えきれずに海馬の口から己のペニスを取り出すとその顔に向かって射精した。
 途端に海馬の上気した綺麗な顔が、オレの精液で汚れてしまう。
「んっ…! ぁっ…! あっあっあぁぁ…っ。ひゃ…やぁっ―――!!」
 目を一杯に開けてブルリと身体を震わせて海馬が喘いだ。
 その瞬間にオレは自分の足が何か生温い液体に濡れたのを感じる。
 体内から尿が漏れる独特の水音が響き、オレは海馬が失禁したのを知った。
「あーあ。我慢出来なかったのか。どうすんのよ、こんなに漏らして」
「んっ…ふっ! やぁ…んっ! んんっ!!」
 オレが言葉でもなじるとそれだけでも感じてしまうのか、海馬がまた身体をビクビクと震わせる。
 その震えに覚えがあって思わずしゃがんで海馬の下着を脱がせてみると、思いっきり中に射精してしまっていて下着が凄い事になっていた。
「おーい、漏らしただけでイッちゃったのかよ。すげーなコレ。ドロドロになってんぞ」
 オレの言葉に海馬が真っ赤になって俯いてしまう。
 それを見てオレはシャワーヘッドを取り上げて、コックを捻って水を出す。
「何かお前、色んな汁で汚れちまってんなぁ…。仕方ねーから綺麗にしてやるよ」
 水がお湯になったのを手で確認して、海馬の頭の上から思いっきりかけてやった。
 海馬の身体を伝って流れ落ちたお湯は、排水溝に小便やらオレと海馬の精液やらをゴポリと音を立てて流し去る。


 暫くザーザーとしたシャワーの音だけが浴室に響いていたが、不意にタイルの上に座り込んだままだった海馬が何かを呟いたのが聞こえて来た。
「ゅ…ん…だ…」
「は? 何? よく聞こえないんだけど?」
 とぼけた声で聞き返したオレに海馬はガバッと顔を上げ睨み付けて、浴室中に響く大音量で怒鳴った。

「五十点だと言ったんだ!! 貴様ーっ!!」
「えぇー!? そりゃ無いよ!! オレ頑張ったのに!!」

 海馬の付けたあんまりな点数にオレも叫んでしまう。だがそんなオレの声に負けじと海馬が怒鳴る。

「何だ最後のシャワーは!! 貴様何で温度なんぞ確かめてるんだ!! お陰で今まで感じていたせっかくの屈辱感が全てパーだわ! むしろ何かキュンキュンしてきおったわ馬鹿者が!!」
「水なんかかけたら風邪ひいちまうだろー!? ていうかキュンキュンでいいじゃんよ! 何がいけないんだよ、もう~! こんなエッチしないで、もっとラブラブなセックスしようぜ~?」
「ラブラブなヤツなら普段からやっているではないか! たまにはオレの趣味に付き合えこのたわけが!!」


 そうです。これが海馬と付き合って初めて知った事実。
 実は海馬は…ドMでした…。
 最初の頃は普通に甘いセックスを楽しんでいたんだけど、やっぱりそれじゃ物足りなかったらしく、最近ではこういうプレイを強要してくる始末です。
 オレは海馬が望むほどSじゃないから、はっきり言ってこんな風に攻めるのは苦痛を覚える。
 海馬が楽しんでるのは分かるんだけどさ、やっぱり苦しそうな顔見るとこっちが辛いじゃん…。
「だからさ、もっと普通のセックスしようよ~」
 オレがそう説明すると、何を思ったのか目の前の海馬がニヤリと笑った。

「フン。安心しろ凡骨。貴様もなかなか素質があるぞ? こういう事をする素質がな」

 さっきオレが言った台詞を捩って言い放つと、海馬はむき出しのオレの性器に頬ずりをする。
 そして下からオレを見上げて誘惑してきた。
「さて凡骨。勿論これで終わりじゃないんだろう?」
 ベロリと舌舐めずりをしながらそう言われて、オレの背筋にゾクゾクとした快感が走る。
 確かに海馬の言う通りオレにも素質があるのかもなぁ…とか考えながら、オレは海馬の腕を掴んで無理矢理立たせた。
「わかったわかった。んじゃ、続きはベッドでどう? オモチャも取ってあげないといけないしな」
 オレの言葉に海馬が上気した顔でフルリと期待に震えるのを見て、オレもまた興奮してしまう。
 このままこの手のプレイにハマるのは嫌だなぁ…とか思いながらも、オレは次はベッドの上でどう海馬を虐めようかと、そればっかり考えていた。