子連れ城海シリーズは、この話を背後に置いて、前後のストーリーを色々と書いていこうと思っています。
いわばこのシリーズの主軸ってところでしょうか?
非常に分かりにくい年表としては、こんな感じですw
海馬と城之内の歳/出来事
17/付き合い開始
20/別れる。海馬が許嫁と婚約
21/海馬結婚
23/城之内結婚
24/克人と瀬衣名が産まれる
26/城之内の奥さん死亡
29/海馬離婚
33/遊園地騒動&再付き合い開始
41/現在
お互いまだ相手の事が大好きな癖に、世間の常識に負けて結局別れる事になった城之内と海馬。
海馬はその後有名企業の娘さんと婚約をしてその後政略結婚をし、一人息子(以下克人)をもうけます。
だけどこの嫁さんが年下な上に超我が儘で、更に城之内の事を忘れられない海馬との間はまさに冷戦状態。
嫁さんはやがて海馬の部下と恋愛関係になり、不倫の末に海馬と克人を残して駆け落ち、そして離婚。
海馬は、嫁さんが出て行ったのは彼女を愛せなかった自分のせいだと後悔し、結局男手一つで克人を育てて行く事になります。
城之内の方はと言えば、海馬の結婚から二年後に就職先で知り合った年上のお姉さんと結婚します。
城之内はこのお姉さんには最初から「自分は別れた元恋人の事がまだ大好きで、きっと一生忘れられない」という事を言ってあります。
だけどこのお姉さんはそれを承知で城之内と結婚してくれたのです。
心穏やかで優しいお姉さんとの結婚生活は結構幸せで、やがて二人の間に一人娘(以下瀬衣名)が生まれます。
このまま親子三人で仲良く暮らしていこうと思った矢先に、お姉さんは病気で突然亡くなってしまいます。
このお姉さんの死に関して城之内は、自分が彼女を本当に愛する事が出来なかった罰が当ったのだと悔やみ、瀬衣名を自分一人で育てて行く覚悟をします。
瀬衣名の為に必死で勉強して働いた城之内は、やがて個人のオフィスを持つまでに成長。ウェブデザイナーとして成功を収めました。
瀬衣名の事は溺愛で、彼女が行きたいと言うところにはどんなところでも連れて行ってあげていました。
海でも山でも川でも公園でも遊園地でも動物園でも水族館でも、どこへでも。
でも、一つだけ瀬衣名が「行きたい!」とお願いしても、どうしても連れて行ってくれない場所がありました。
それは『海馬ランド』。
城之内にとっては海馬ランドに行けばどうしても海馬の事を思い出してしまう為、いくら瀬衣名の頼みでも連れていく訳にはいきませんでした。
だけどそんな大人の事情は瀬衣名には分かりません。
どうしても海馬ランドに行きたかった瀬衣名は、意気地無しのお父さんに愛想を尽かしてついに家出をし、一人で海馬ランドに忍び込んでしまいます。
丁度その時、海馬家の克人は海馬と一緒に海馬ランドの視察に来ていました。
海馬に「側を離れるな」と言われていたのにも関わらず、好奇心旺盛な子供はやがて黒服達の注意を逸らして脱走。
逃げ回っている内に城之内家の瀬衣名と出会い、子供二人だけで夜の遊園地を駆け回って遊ぶことになります。(二人の年齢は九歳)
だけどそれを見咎めた海馬によって二人は保護され、瀬衣名の口から彼女が城之内の娘だと言うことが判明し、海馬から城之内に連絡が入ります。
閉園した海馬ランドに車で駆けつけて瀬衣名を迎えに来た城之内と、それを待っていた海馬は、そこで十数年ぶりの再会を果たすのです。
その後、家出して心配をかけさせた瀬衣名を叱ろうとした城之内を克人が止めたり、逆に「パパ、ごめんなさい!」と抱きつく城之内と瀬衣名を見て、海馬が何とも言えない気分に陥ったりと色々ありまして。
そこから四十近いおっさん同士の再恋愛が始まる…というお話でした。