*Rising sun(完結) - Sunrise - *Act.11(Ver.城之内)

 泣いて泣いて、気が済むまで大声で泣いて、気がついたら凄くスッキリしていた。
 涙と鼻水でグシャグシャになった顔で海馬の顔を見上げたら、海馬は苦笑しつつも側に置いてあったティッシュの箱を取ってオレに渡してくれた。それをありがたく受け取って、涙を拭いて鼻をかむ。顔を綺麗にして一息ついたら漸く落ち着いて、オレはふっと軽く息を吐き出すと、目の前に座っている海馬を見詰めた。
 未だ全裸のままの海馬は、窓から差し込む朝日に照らされて白い身体を輝かせていた。
 その煌めきに触れたくてそっと手を伸ばす。だけど自分の指が海馬の肌に触れる瞬間、オレは突然怖くなってその手を止めてしまった。
 あんなにも何度も酷く蹂躙し続けた身体だというのに、海馬の本当の美しさに気付いてしまった今は、オレなんかの指で触れてはいけない事のように感じてしまったんだ。
 伸ばした手をそれ以上先に進める事も出来ず、かといって戻す事も出来ず、どうする事も出来ない震える指先をギュッと握り込む。
 その時…オレの手に優しい熱が触れた。

「何だ? 城之内?」

 震えるオレの手を白くて細い指で覆って、海馬が優しく聞いてくる。
 人に尋ねてきた癖に、海馬の瞳はオレの考えなんて全て見透かしているようだ。どうせオレの考える事なんて、コイツにはお見通しなんだなぁ…と改めて思う。

「海馬…オレ…」
「あぁ」
「今更こんな事言うのは…凄く卑怯だと思うんだけど…」
「何だ?」

 親に嘘を吐いていた子供が思いきって真実を伝える時のような心境で、オレは海馬の顔を盗み見た。そこに見えたのは至極穏やかな海馬の顔。海馬はオレが何かを伝えようとしているのに気付いて、ただ黙って次の言葉を待っている。
 オレを見詰める青い眼に浮かぶのは、オレに対する絶対の信頼。
 だからオレもそれを信じてゆっくりと、だけどはっきりと告げた。

「オレ…。お前の事…ちゃんと抱きたい」

 その瞬間、オレを見ていた海馬の青い眼がみるみる大きくなってまん丸になった。本当に心底驚いたという表情でオレをマジマジと見詰めている。

「え、あ…。ダメだ…よな…」
「あ………」
「ゴメン…。やっぱりオレ…勝手過ぎる…な。今のは忘れてくれ」
「い…いや…」
「もう二度とこんな事言わないから、だから…もう…」
「違う…っ!」
「え…っ?」

 海馬の叫びに、今度はこちらが瞠目する番だった。
 恐る恐る目の前の海馬の顔を見上げると、その顔は真っ赤に紅潮して青い眼は潤んでいる。
 それを間近で見て、オレは気付いてしまった。

 これは…怒っているんじゃない。照れてるんだ…っ!

 そう理解した瞬間、ドキリとオレの心臓が高鳴る。
 そんなオレの症状に海馬が気付いたのかどうかは分からないが、オレの手を握る指に力が入った。まるで逃さないとでも言うように…。

「キスを…してくれ」
「え?」
「本当にオレを抱いてくれると言うのなら…キスをしてくれ」

 海馬は相変わらずオレの事を真っ直ぐに見詰めている。その強い視線をそのまま受け止めて、オレは紅潮した頬に両手を当てた。キスをする為にゆっくりと顔を近付けて行って、だけどその直前でやっぱり躊躇してしまう。本当にオレなんかが海馬にキスをしていいんだろうか…と、そんな事ばかりが頭の中をグルグルと回っていた。
「どうした?」
 オレの動きが完全に止まってしまったので、海馬が訝しげに聞いてきた。
 オレはそんな海馬に思わず「ゴメン…」と謝ってしまう。

「オレは…やっぱり…お前にこんな事出来る権利は…」
「権利とは何だ? 人が抱える気持ちは常に自由で、権利に縛られるものではない」
「だけど…」
「どうした城之内? 一晩経ったら言い訳ばかりだな」
「………」
「何度も言ったが、オレはお前が好きなんだ。だからお前にキスをして欲しいし、ちゃんと抱いて貰いたい」
「海馬…っ」
「お前が出来ないのなら…オレがする」

 そう言って海馬はオレの首にするりと両手を絡ませると、顔を近付けて…キスをしてくれた。
 唇に触れる柔らかい感触と温かな熱。ちゅっと音を立てて離れて行く熱を逃したくなくて、オレはそれを追いかけて再び唇を重ねた。その柔らかくて弾力のある感覚に夢中になる。ちゅっちゅっと音をさせながら何度もキスを繰り返して、オレはそのまま海馬の身体を抱き寄せて布団の上に押し倒した。そして薄く開いた唇の中に、自分の舌を深く差し込む。

「んっ………!」

 海馬が鼻にかかった声を漏らしてピクリと反応した。そして口中のオレの舌に自分の舌を絡めて、強く吸い上げてくれる。
 それが本当に気持ち良くて、オレは海馬が口角から大量の唾液を零しても止めることなくキスを続けた。
 ちゅくちゅくと濡れた音を響かせながら夢中で海馬の舌を味わいつつ、そっと掌で白い肌を撫でる。今までオレが海馬にしてきたような押さえつけるだけの乱暴な行為ではなく、昨夜海馬がオレにしてきたような感じで優しく優しく撫で回した。
 トロトロになった口中から舌を引き抜き、そのまま唇の端をベロリと舐めて、仄かにいい匂いのする首筋に吸い付いた。
 一時は本気で壊したくてこの掌で締め付けてしまった細い首を、今は優しく唇と舌で愛撫する。舌先に感じる海馬の脈動が愛しい。どうしてコレを止めるような行為をしてしまったんだろうか…。少し前まで確かに存在していた自分の危険な思考が、今ではちっとも理解する事が出来なかった。
 首筋に舌を這わせつつ、掌を胸に移動させてそこを撫で回した。掌に引っかかる突起に気付いて、チラリと視線を向ける。そこには真っ赤になった乳首が硬く勃ち上がっていて、フルフルと震えていた。
 その赤い実をどうしても味わいたくて、オレは唇を首筋から移動させて海馬の乳首に吸い付く。
 舌先を固くして乳首をクニッと押し潰して、そしてもう一度強く吸い上げた時だった。

「あっ…! ふぁっ…んっ!」

 聞いた事も無いような甘い声が海馬の口から零れ落ちた。
 途端に身体全体が昨夜の雷が落ちたかのようにビリビリと震え、まるで心臓に杭を打たれたかのように痛みを感じる程鼓動が跳ね上がる。
 一気に重くなる自分の身体。それなのに身体全体を押し包んでいく例えようもない幸福感。
 なんだ…? 今のは一体なんだ…?
 心臓がドキドキして止まらない。顔が一気に熱くなっていく。余りの興奮に身体が細かく震えだした。

 それは…オレが初めて聞いた海馬の喘ぎ声だった。


 今までのオレが聞いていた海馬の声は、苦しげな呻き声ばかりだった。
 海馬の辛そうな呻き声を聞いていると、頭の中がスッとして身体が軽くなった。海馬が苦しめば苦しむ程オレは自分が『まだマシ』なんだと知る事が出来て、それにとても満足していた。
 今聞いた声は…それとは全く逆だった。
 身体は中心からズシリと重くなり、頭の中もボンヤリと霞んでいく。
 それなのに…それを全く不快に感じないんだ。それどころか身体全体を包み込むこの幸福感は一体何なんだろうか。
 幸せだったんだ。顔を真っ赤に上気させた海馬が青い瞳を潤ませて、こんなに甘い声を漏らした事が。そしてその声を出させたのがオレだというこの事実が、何よりも幸せだった。
 そっと組み敷いている海馬を見ると、自分の出した声に驚いて、慌てて口に手を当てて恥ずかしそうに震えている。その姿すら愛しく思えた。

「海馬…。声…もっと聞かせて…」

 耳元で囁くように言うと、海馬は潤んだ瞳でオレをチラリと見返した。
 オレは口元を覆っている白い手を優しく取り去って、再び話しかける。

「頼むから…声を…聞かせてくれ。あの声が、もっと聞きたい」
「じょう…のう…ち…?」
「今…凄く…幸せを感じたんだ。もっと…聞きたい。お前の声を…聞かせてくれ…」

 オレの言葉に海馬が何度か瞬きをして、そしてオレが何を言いたいのか理解したのだろう。次の瞬間、ふんわりと微笑んで頷いた。
 それを確認して、オレは再び海馬の身体に沈み込む。先程反応した乳首を何度も舌で舐めていると、やがて白い身体が快感に震えだして再びあの声が漏れだしてきた。

「あっ…。あ…あっ…あふぅ…っ」

 呻き声なんかよりも、もっとずっとオレを昂ぶらせるその甘い声に、オレは夢中になった。
 優しく優しくただ優しく。今までの贖罪の意味も込めて、海馬が少しでも苦しみや辛さを感じる事が無いように、心地よい快感だけを感じられるように、ひたすら優しく愛撫を続ける。すると、その分だけあの甘い声が返ってきた。
 胸を弄りながら片手で腹部を撫で、そのまま陰部まで下がっていく。辿り着いたそこは既に固く勃ち上がり、トロトロと先走りの液を零していた。
 すっかり熱を持ったソレをオレはキュッと握って上下に扱き出す。先走りの液で濡れたペニスは、すぐにグチュグチュという濡れた水音を立て始めた。

「やっ…! あぅ…っ。あぁっ…んっ!」

 真っ赤な顔をフルフルと横に振りながら、海馬はオレの腕に掴まってキリッと爪をたてた。皮膚を傷付けられるその痛みは確かに感じたけど、ちっとも腹は立たず、それどころかその痛みすら愛しくて仕方が無い。
 海馬がオレの愛撫に感じてくれている…と、強く感じる事が出来たから。

「あんっ…! あ…やぁっ! も…っ…城之内…っ!」

 ふいに強く名前を呼ばれて、何だと思った瞬間だった。押し倒していた海馬の身体がブルリと震え、トプリ…と、オレの手に大量の熱が零れ落ちた。
 それが海馬の精液だという事が分かって慌てて海馬の顔を見上げたら、真っ赤に上気した顔でハァハァと荒く息をしながら、クタリと力を無くして布団に横たわっていた。
 こんな状態の海馬を見るのも初めてで、思わず目を瞠ってしまう。
 いつもは無理矢理追い上げて、海馬に精液を吐き出させていた。射精する瞬間は一瞬息を詰めるものの、その後はいつも眉を顰めて気持ち悪そうに深く息を吐き出すばかりだった。
 男だから射精を促す触り方をすれば達する事が出来る。でもそこに快感は無かったんだ。
 だけど、今ここにいる海馬は違う。海馬の顔に浮かんでいるのは紛れも無い快感で、青い瞳はとろんと熱に浮かされている。

「気持ち…良かった…?」

 恐る恐るそう聞けば、海馬は熱く息を吐き出しながらコクリと頷いた。
 その途端、オレの身体が急激に熱くなっていった。湧き上がるのは言いようのない興奮と欲望。身体の中心に点った熱が全身を駆け巡り、海馬を愛せと声高に叫ぶ。
 オレは熱い吐息を零す唇にもう一度深くキスをして、そして青い瞳を覗き込んだ。

「海馬…。オレ…お前が欲しい」
「はぁ…。あぁ…いいぞ、城之内…」
「本当に…? オレなんかが貰ってしまってもいいのか…?」
「構わない…。むしろオレはお前しかいらない…。お前に奪って貰わないと、意味が無いんだ…」

 潤んだ視線で真っ直ぐに見詰めてくる海馬にオレは「うん…」と頷いて、海馬の身体の中心に手を伸ばした。


「ひっ…! うぁ…っん! あぁっ…!!」
 海馬が吐き出した精液で体内をじっくりと慣らして、すっかり解れたそこに入り込む。
 結構時間を掛けて慣らした筈なのに、本来受け入れる場所ではないそこはやっぱり痛みを感じるらしく、腕の中の細い身体がビクビクと跳ねて苦しげな悲鳴を漏らした。
 もうこれ以上痛みを感じさせたくなんかないのに…っ!
 苦しげな表情と吐息にそれ以上進む事が出来なくて、思わず身体の動きを止めてしまった。それに「城之内…?」と海馬が訝しげに視線を上げる。

「ゴメン…。これ以上は…無理だ…」
「何故…だ…?」
「怖いんだ…っ」
「………?」
「お前を傷付けるのが…怖い…っ! 今まであんなに平気で酷い事して傷付けてたってのに…っ! それが今…凄く怖い…っ。怖くて出来ないんだ…っ!!」

 オレは知らなかったんだ。誰かを愛するっていう事は、こんなにも幸せなんだって事を。愛する人を抱くって事は、こんなにも熱くて気持ちの良い事なんだって事を。
 つい昨日までオレがやってたあの行為はただの陵辱行為で、どんなに身体が快感を感じていても胸の内は酷く冷え切ったままだった。
 でも…今はこんなに心が熱い。熱くて全てが気持ちが良い。
 その事を知ってしまった今、再び海馬を傷付けるのが怖くて堪らなくなってしまった。
 オレは「ゴメンな…」ともう一度謝ってそこから自分のペニスを抜き取ってしまう。そして腕を付いて身体を起こそうとすると、組み敷いていた海馬も一緒に起き上がりオレの身体を強く押してきた。グルリと視点が反転する。
「………っ!?」
 布団の上に尻餅をつく形で座り込み、余りの事に驚いていると、そんなオレの身体の上に海馬が乗り上げてきた。そしてオレの身体を跨ぐとペニスに手を添えて自分の後孔に押し当て、そのまま腰を沈めてオレのを深くまで飲み込んでしまう。

「うっ…! あぁっ!!」
「ちょっ…! 海馬…っ!?」

 海馬の苦しげな悲鳴を聞いて、オレはパニックに陥りそうになった。脳裏に昨日までの淀んだ陵辱シーンが甦ってくる。
 血と精液に塗れて力無く横たわる身体。涙の跡が残る腫れた目元と蒼白な顔。そして苦しそうな呻き声。
 昨日まで見ればあんなにも興奮していたその光景は、今はただの恐怖にしか感じられない。自分でやってた事なのに、それがこんなに恐ろしく感じるなんて…。とてもじゃないけど耐えきれなかった。
 思わずギュッと強く目を閉じたら、耳元で「城之内」と優しい声が囁かれる。その声にそろりと瞳を開けたら、そこには優しく微笑んだ海馬の顔があった。

「何を…怖がっている…? オレは、大丈夫…だぞ…」
「だ…だけど…、お前…っ」
「入れる…時…に…苦しいのは…仕方無い…のだ…。でも…今は…大丈夫だ。ほら…」

 そう言って海馬はゆっくりと腰を上げ始めた。そして再びズプリとオレのペニスを飲み込む。
 熱くて柔らかくて、それでいてヒクヒクと蠢く肉に包まれて、オレは気が遠くなった。その感覚は良く知っている筈なのに。何度もこの体内で精を吐き出した筈なのに。それなのに今感じている熱と快感は、今まで一度も感じた事の無いものだった。余りに強い快感に意識が持っていかれそうになる。

「か…海馬…っ!」
「ん…?」
「そ、そんな事されたら…っ。オレ…もう…我慢出来なくなりそう…なんだけど…」
「あぁ、構わんぞ…」

 熱っぽい声でそう答えて、海馬はオレに抱きついてきた。そしてそのまま耳元で「オレを…抱いてくれるのだろう…? 城之内」とボソリと囁く。そんな声を聞いたらもう我慢なんて出来なくて、オレは海馬の細腰を掴むと本能のまま腰を突き上げた。


 それはまるで夢のような、余りにも美しい光景だった。
 眩しい朝日に照らされて白い身体を惜しげもなく晒して、海馬が揺らめきながら声高に喘いでいる。首筋から流れた汗が白い肌の上を幾筋も辿って、それがまた朝の光を反射してキラキラと輝いている。
 何て綺麗なんだ…っ!! と、素直に感動した。

「ふっ…! くぁっ…!」
「海馬…っ。綺麗…だ…っ」
「あっ…! あ…じょ…のうちぃ…っ! ふあぁぁ…っ!!」
「綺麗だ…。本当に…綺麗だ…っ」
「あぅ…っ! はぁ…んっ!! も…もう…っ!!」
「海馬…っ! オレ…オレ…」
「うっ…んぁっ!! ひゃあぁんっ!!」
「オレ…、お前が…好きだ…っ!! 好きなんだっ…海馬ぁ…っ!!」
「城之内…っ!! あっ…! ひあぁぁっ――――――――っ!!」
「お前の事が…好きなんだっ!!」

 あぁ…そうだ。オレはもうずっと、海馬の事が好きだった。
 以前から本当に強いデュエリストだと憧れていた。性格は合わなかったけれど、その強さは本物だったから、それは最初から認めていたんだ。
 その憧れがあっという間に恋になって…。同じ男だから告白なんてするつもり無かったけれど、それでもオレはずっと前から海馬の事が好きだったんだ。
 仄かに温かい優しい気持ちで海馬の事を見ていた数ヶ月前。この恋は確かにこの胸の内にあった筈なのに、親父が倒れてからの日々の忙しさに追われ、毎日を必死に生き抜いていく内に精神状態も追い詰められ、そして気がついたら海馬への恋心を完全に見失ってしまっていた。
 恋心は見失った癖に海馬への執着心だけはしっかりと残っていて、まるで計ったかのように目の前に現れた海馬にオレは手を掛けてしまったんだ。
 それが間違っているという事はよく分かっていた。だけど、どうしても止められなかった。海馬を手放したくなかったんだ。それが見失ってしまった恋心が感じさせている気持ちだと気付く事も無く…。


 ハァハァとお互いに荒い呼吸を繰り返しながら、抱き合いながら布団に倒れ込んだ。汗に濡れた身体をそっと抱き寄せる。
 海馬との初めてのセックスは…最高に気持ちが良かった。身体だけじゃなく心も快感を感じるという事を、オレは生まれて初めて知った。
 セックスは…レイプとは全然違ったんだ。
 海馬の奥深くで自分の精を解き放った瞬間、余りに気持ちが良すぎて気が狂うかと思った。そして今まで感じた事の無い充足感が胸の内を満たしていく。
「海馬…」
 汗を吸ってしっとりと湿った栗色の髪を掻き上げて、現れた白い額に口付けた。その感触に目を開けてオレを見た海馬に笑いかける。

「好きだよ…本当に。今まで悪かったな…。それから…ありがとう」

 海馬を真に幸せにする為には、オレは一体どうしたらいいのか。
 キョトンとした顔でオレを見詰める海馬に微笑みかけて、オレはもう一度その事をよく考えようと…そう思った。