2010年5月アーカイブ

何で長袖着てるんだろう...?

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余りに異常な寒さに首を捻っている二礼です、こんばんは。

何か今年の気候は、本当におかしくないですか?
もう6月に入るというのに、長袖に上着まで羽織らなければならないとは…;
こんな事、今まで有りませんでした。
通常だったらもうとっくに半袖で過ごしているというのにねぇ…。
おかしいですよね~?

そんな訳で、私はこの季節になってもまだ半纏と膝掛けが手放せないでいますw
有り得ん! 有り得んよ!!
こんな季節にモコモコの半纏を着て丁度良いだなんて…有り得ません!!
…でもね、何かヒヤヒヤするんだ…;
まだ微妙に体調が良くないのかもしれませんねぇ…。
温かい物でも食べて頑張りまーす!


長編『Lesson』にLesson9をUPしました。
意識的に丁寧に書いている所為で、まだ分割しております…(´∀`;
でもまぁ、次回で何とか収拾が着きそうですね。

今回の話で、海馬が抱えていたトラウマは漸く全部解消されました。
いや~長かった…;
城之内先生、お疲れ様でした!!www
コレで後はもう、ラブラブハッピーエンドを迎えるだけですね~w
最後まで頑張って書き上げたいと思っています(*'-')


以下は拍手のお返事になりま~す!(´∀`)


>Rosebank様

拍手とコメント、どうもありがとうございました~!(・∀・)

『Lesson』と日記の感想をありがとうございま~すv
この物語は城之内先生のマニアックH講座(笑)であると同時に、海馬の覚悟の物語でもあるんですよね。
少しずつ少しずつトラウマを解消していって、やがて海馬は城之内を受け入れる覚悟が出来るようになりました。
城之内のお陰で性感が戻り、気持ちの良い事も素直に認められるようになって…。
そして漸く今回、全てのトラウマが消え去ってくれた訳です。
この一連の流れをエロの中に食い込ませていくのは、確かにチョット難しかったですね~w
でもまぁ…何とかなったんじゃないかと思っています。
次回はいよいよラストです。
出来るだけ濃厚にラブラブさせようと思っていますので、お待ちになってて下さいませ~(´∀`)

日記の方にも感想ありがとでした~。
IXYのCM…凄いですよ?w
私も余りTVを見ないのでネット上で確認したのですが、この間たまたまTVでやってるのも見て、それもバッチリチェック致しましたw
本当に良い声なので、観る度にもうメロメロです~(*´д`*)
社長ボイス…パネェ!!
Rosebank様も機会があったら、是非CMチェックしてみて下さいませ~!(`・∀・´)

それでは今日はこれで失礼致します。
ではまた~(・∀・)ノシ

*Lesson9

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 掌の中ですっかり硬くなってピクピクと蠢いている海馬のペニスに、オレはそっと口を近付けた。トロトロに濡れた先端部をペロリと舐めると、頭上から「っ………!!」という呻き声が聞こえて来たと同時に、組み敷いている身体がビクリと跳ね上がる。思わずずり上がる腰を押さえ付けて、オレはなるべくゆっくりと事を進める事にした。性急に先に進んでも、海馬が怖がるだけだしな。

「大丈夫…。身体の力抜いててくれよな」

 心配そうな目で見詰めて来る海馬に、そう言って微笑んでみせる。とりあえずはコイツを安心させる事が最優先だ。

「何も悪い事してる訳じゃ無いんだから。セックスなんて、恋人同士なら普通にする行為なんだしな?」
「………。あ…あぁ…。分かって…いる…」
「ちょっとずつやるから…な?」

 オレの言葉に海馬がコクリと頷いたのを見て、オレはもう一度掌の中のペニスに舌を這わせた。根本から裏筋を通って先端部へ。カリの周りにも丁寧に舌を這わし、トロトロと温かい粘液が零れてくる鈴口を舌先で舐め取った。

「うっ…ふぅ…っ!」

 海馬は目をギュッと強く瞑ってブルブルと震えているけど、抵抗は一切して来ない。ベッドのシーツを強く掴んで、何とか自分の中の衝動と闘っているようだった。
 そんな海馬の様子を観察しつつ、オレは舌で優しく表面を舐めていく。ピチャピチャという濡れた音が辺りに響いて、その音でまた興奮してきてしまった。

「ちょっと…咥えるからな?」
「え…? あっ…やっ…!」

 一応言葉で伝えて、オレは自分の口中に海馬のペニスを迎え入れた。唇を窄めて表面を刺激しつつ、口の中でも砲身に舌を当てて舐めてゆく。キュウッと強く吸い込む度に、舌に触れたソレがビクビクと震えるのが分かった。

「ふぁっ…! あっ…いやぁ…っ! あ…んぁ…じょ…うちぃ…! ひゃっ…! も…もう…!」

 気持ち良すぎて耐えきれなくなったのか、ボロボロと涙を零しながら海馬は喘ぎながら限界を訴える。と言ってもまだ舐め始めたばかりだったし、オレはその言葉を真に受けないでそのままフェラを続けていた。あともうちょっと舐めたらイカしてやろうかと思って…。そうしたら…。

「あっ…!? あぁっ…!!」

 ビクンッと目の前の下腹部が大きく跳ね上がったと思ったら、口の中に生温かい液体が溢れて来た。苦みのある独特の味と青臭い臭いで、それが海馬の精液だという事が分かる。

 ていうか…あれ? もうイッちゃった…?

 ゴクリと口の中に溜まったモノを飲み下して顔を上げ、じっと海馬の顔を見詰めた。目に入ってきた海馬はこれ以上無いくらいに真っ赤になっている。
 あ…そうか…。そうだよな。フェラ自体は初めてじゃなくても、フェラで感じるのは初めてだもんなぁ…。我慢なんて出来る筈が無い。

「ゴメン…! ちょっと…急ぎすぎたか?」

 赤く上気した顔で肩を震わせて泣いている海馬に近付いて、慌ててそう謝った。宥めるつもりで栗色の髪の毛をふわりと撫でたら、掌の下で小さな頭が左右に振られた。フルフルと首を振り、涙で濡れた青い瞳でオレの顔を見返してくる。

「だ…大丈夫…だ…。ただちょっと…どうしたらいいのか…分から…な…くて…!」

 しゃっくり上げながらも、海馬はしっかりと自分の気持ちをオレに伝えて来る。そのいじらしい様が本当に愛しいと思う。よしよしと頭を撫でてやりながら、オレは火照った頬にそっとキスを落とした。

「うん、おっけー。ちゃんとイケたな。気持ち良かったか?」

 チュッチュッとキスをしながら尋ねれば、今度は首を縦に振ってくれる。未だ快感を感じる事に戸惑いがあるみたいだけど、この調子なら最後まで出来そうで安心した。嬉しくなって思わず唇を合わせたら、意外にも海馬の方から積極的に舌を差入れてくるのに驚いてしまう。今まで何度もディープキスはしたけど、ここまで激しくキスを求められた事は無かった。

「んっ…! んんっ…ぅ…ふ!」

 海馬の柔らかい舌は、オレの口中を丁寧に舐め回した。顎の裏とか舌の付け根とか、歯列も端から端までゆっくりと辿って行く。長くて丁寧なキスを終えて唇を離せば、お互いの舌先から唾液の糸が繋がっていて…。それが重力に従ってポトリとシーツに垂れる様まで色っぽいと思った。

「海馬…お前…。キス上手なんだなぁ…」

 心底感心しながらそんな事を言ったら、海馬はほんの少しだけ視線を外して申し訳無さそうな顔をした。
 ていうか、何だその表情は。せっかく褒めてやったのに、何でそんな微妙な顔してんだろう。

「城之…内…」

 キスで濡れた口元を掌で覆いながら、海馬は目を伏せて静かな声で呟きだした。

「オレはやっぱり…淫乱なのだろうか?」
「………? はぁ?」

 突然切り出された『淫乱』という言葉に、すぐに反応出来無かった。
 は? 何だ? どういう事? 何で急にそんな話になってるんだろう?

「ほ…本当は…未だに感じる事が怖いのだ…。お前に触って貰えるのが嬉しくて…お前の愛撫が心地良くて…。その気持ちは本当なのだが、それでもどうしても『怖い』という気持ちが消えない。気にしてはいけない、考えてはダメだと思うのだが…どうしても気になってしまうのだ」
「海馬…?」

 俯いて戸惑ったような海馬の顔を覗き込んで、オレはビックリした。思った以上に思い詰めた顔をしている海馬にズキリと胸が痛んで、オレはそっと海馬の身体を抱き寄せる。
 多分コレはきっと…海馬の最後のトラウマが現れている状態なんだ。それが分かったから、オレは黙って海馬の話を聞いてやる事にした。

「海馬? 何で急にそんな事言い出したんだ?」

 なるべく優しく尋ねてやると、海馬は恐る恐る瞳を開けてオレを見上げて来た。そして辛そうな表情をしながら小さな声で言葉を紡ぎ出す。

「言われ…たのだ…」
「ん? 何を?」
「淫乱だと…好き者だと…そう言われた」

 主語が無い会話。だけどオレは、その会話の内容を瞬時に判断した。
 そうか…そういう事だったのか。多分海馬は幼い頃…性的虐待を受けた時に、自分の身体を玩具のように扱っていた親父達にずっとそんな風に揶揄されていたんだ…。

「まだ幼い癖にこんなに感じて…キスもフェラも上手くて…。お前は好き者だ、淫乱なんだとずっと言われ続けて来た。それが本当に嫌で…哀しくて…」
「うん」
「お前に触れられる事が嬉しくて堪らないのに、行為が進む度にそれを思い出してしまって…」
「うん」
「早くお前に抱かれたいのに…。急に怖くなってしまって…!」
「うん、そうだよな。怖いよな」

 感じている時とはまた別の涙をホロホロと零し始めた海馬を、オレはギュッと抱き締めた。
 オレの熱が伝わるように。オレの熱で海馬が安心出来るように。ただただ愛しい想いを込めて抱き締める。

「あのな海馬、今からオレが話す事をよく聞いてくれ」
「………?」
「こういう事されて感じてしまうのは、お前が悪い訳じゃ無いんだぜ? だって相手がそういう触り方してんだもん。感じちゃうのが『普通』なんだよ」
「普通…?」
「そう、普通。どんなに幼い奴でもな、大人にそんな事されたら気持ち良くなっちゃうモンなんだよ。だからお前は普通。小さなお前が感じてしまったのは、お前にそういう事してた親父達が悪かったのであって、お前は何も悪く無いんだ」
「………」
「キスもフェラも、そういう風に仕込まれたんだったら、そりゃ上手くもなるさ。それもお前が悪い訳じゃ無い。お前にそういう事を教えてた親父達が悪いんだよ」
「城之内…」
「だから海馬、お前は淫乱でも無ければ好き者でも無い。だって本当に淫乱だったんなら、感じなくなるなんて事自体無いだろ? 感じる事を拒否したお前は『普通』だったんだよ。『普通』だったからこそ…心を閉ざして自分を守ったんだ。…悲しい事だけどな」

 海馬に言い含めている内に、オレ自身も胸が一杯になってくる。
 海馬の事が本当に可哀想で…何とかして上げたくて、そしてそれ以上に愛しくて愛しくて堪らない。熱を失いかけている白くて細い身体を強く抱き締めて、オレは海馬の頭を何度も何度も優しく撫でた。
 海馬が好きだ。海馬を愛している。オレは本当に心の底からコイツの事を幸せにしてやりたいと…そう思っていた。最後までしぶとく海馬の心に住み着いているトラウマごと、コイツを抱き締めてやりたいと思う。

「お前が今感じているのも、オレがそういう風に触っているからだよ。だからお前が悪い訳じゃ…」
「感じる事は…悪い事では…無い…」
「え………?」
「お前がオレの身体を触って…オレが感じてしまうのは…悪い事では無い…。そうだな…? 城之内?」

 そっと身体を離して、海馬が涙に濡れた瞳でオレの顔を凝視する。答えを求めている視線に、思わずコクコクと何度も頷いて応えた。

「うん…! そ、そうだ。そうだよ。感じるのは何も悪い事じゃない。普通なんだ。お前は何も間違って無い」
「オレが感じるのは…お前がそういう触り方をしているから…なのだな?」
「うん、その通りだ。オレがお前を気持ち良くさせようとしながら触っているから…」
「だがオレは…それだけでは無いと思うのだ」
「………? え…海馬?」
「昔と今では…全然感じ方が違うのだ。勿論子供の頃と、大人になった今とでは全く違うという事も分かっているがな。でもきっと…それだけでは無い筈だ」
「海馬…」
「城之内…。それはお前だからだ。お前が相手だから…オレはこんなに感じてしまうのだ。お前がオレを求めてくれているのと同じくらい、オレもお前を求めているから…。だからこんなに感じてしまうのだ。その事に…今…やっと…気付いた…」

 涙で潤んだ青い瞳が、スッと細められる。
 優しく…本当に嬉しそうに…微笑まれる。
 それは今まで全く見た事が無かった、滅茶苦茶綺麗な海馬の笑顔だった。

「ありがとう…城之内。もう怖くは無い…。お前に触れられて感じる事が…心から嬉しいと思うのだ」
「か…海馬…っ」
「城之内…。オレもお前が…欲しい」

 海馬の笑顔と共に、最後まで心の奥底に巣くっていたトラウマが粉々に砕け散るのが見えたような気がする。青い瞳に浮かんでいた涙は、今はもうすっかり形を潜めている。その代わり、その涙はこっちに移って来てしまったようだ。
 目の奥がジワリと熱くなって、水滴が盛り上がってきて勝手にボロボロと零れ落ちて行く。その勢いは凄まじく、オレは自分でそれを留める事が出来無かった。

「海馬…海馬…っ! オレ…オレは…もう…!」
「城之内…。泣くな、馬鹿者が」
「無茶言うなよ…。嬉しくて…嬉し過ぎて…ホントもう…どうしたらいいのか分からないんだよ…!」
「いいから少し落ち着け」
「うるせぇよ…。何笑ってんだよ、ふざけんな…! 元はと言えばお前の所為なんだからな…!」
「分かった分かった」

 クスクス笑いながらオレの背をポンポンと叩く海馬にしがみついて、オレは暫くセックスする事も忘れて泣き続けた。
 泣くなと言われても無理な話だった。だって本当に嬉しくて嬉しくて堪らなかったから…。この感情の昂ぶりを制御するなんて、今のオレには絶対無理だと思う。
 結局その後も海馬はオレが落ち着くまで慰めてくれて、やがて枕元のティッシュで涙と鼻水を綺麗にしたオレを自らベッドに誘ってくれた。ベッドの上に乗り上げて、両手を広げてオレを誘う海馬は本当に綺麗で…魅力的で…。

「最後まで…してくれるのだろう? 城之内?」

 笑顔を浮かべて誘いを掛けてくる海馬にオレも微笑みかけて、二人でクスクス笑いながらベッドに倒れ込んでいった。

社長ボイスが最高だ!!

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社長ボイスに昂ぶりまくりの二礼です、こんばんは。

皆さんはもうIXYのCMをご覧になったでしょうか…?
ナレーションがまさかの社長ボイスでございます…!!
あの微かに掠れた色っぽいボイスが、もう堪りません!!(*´д`*)ハァハァ
今日の午後はあのCMの所為でチョットした祭りになりかけました…w
あーもう、ホント良い声だわ~! 素敵!!

散たんとも話したのですが、実際に社長のCGか何かであのCMを作れば、売り上げが何倍にも増えたような気がしてなりません…w
確かにオダジョーも格好良いのですが、社長がアレやったら本当に格好良いと思うんですけどねぇ…?
ね? そう思いますよね?(´∀`)

そんな下らない事を考えて萌えていた、5月最後の土曜日の午後でした…w


追記…Presentページに櫻井鈴様から強奪してきたエロ可愛いイラストを2点程飾ってありますw 興味のある方は御覧になってみて下さいませ~(*´∀`*)


長編『Lesson』にLesson8をUPしました。
城之内君が丁寧に海馬の事を扱っているので、こちらもそのつもりでいたら、描写までやけに丁寧になってしまいました…w
という訳で、初Hは分割致します(*´∀`*)

初心な海馬の描写ばかり書いていたので一瞬忘れかけていたのですが、この海馬は全くソレ系の知識が無い訳では無いんですよね。
逆に知識だけだったら、凄く沢山知ってそうです。
知っているからこそ行為を拒んでしまうのが、やっぱり可哀想だと思う訳ですよ。

で、何でこんな事を言い出しているかと言いますとね。
実はフェラが云々のところの描写で、最初はフェラとは何かというのを城之内君が海馬に教えていたんですよね。
でも後からよく考えてみたら、この社長は性的虐待を受けていたという設定だったので、そんなものはもう既に経験済みじゃないかと…。
だったらこの流れは凄く不自然だという事で、書いていた物を全部消してしまいましたw
結局途中から全て書き直したのですが、書き直して良かったと思っています。
………確かに全くフェラを知らない社長に懇切丁寧に教え込んでいる城之内君のシーンも、それはそれで良かったんですけどね…w

来週中には何とかなるかな~?
短期集中連載はあくまで10回までが目処なので、それまでにはちゃんと終わらせたいなーと思っております(*'-')


以下は拍手のお返事でっす!


>Rosebank様

拍手とコメント、どうもありがとうございました~!(・∀・)

コメント了承致しました。
忙しい時は無理なさらないで下さいね~!

そいではまた今度に~(´∀`)ノシ

*Lesson8

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 お互いに風呂に入って温まった身体にバスローブを羽織って、オレと海馬は寝室へとやって来た。白い手を掴んでベッドの前までやって来た時、黙って付いて来た海馬の身体がビクリと震えて固まるのが繋いだ手から伝わってくる。海馬がいつものレッスンの時とは違う緊張を感じている事が、オレにもよく理解出来た。
 そりゃそうだよな。いつものレッスンはあくまで『練習』。これからやろうとしているのは『本番』。その大きな違いは、オレよりも海馬自身がよく分かっている筈だ。

「大丈夫だから。そんなに緊張すんなって」

 ベッドの縁に並んで腰掛けて、下唇を噛んで強ばった表情をしている海馬に優しく微笑みかけながらそう言った。これは黙って真剣にセックスに挑むより、話しかけながらやって緊張を解してやった方が良いのかもしれない。そう思って、緊張でガチガチになっている身体をそっと抱き寄せて、まだしっとり濡れている栗色の髪の毛を優しく撫でる。そして白い頬に唇を押し付けた。

「本当に大丈夫だから…安心してくれよ。な?」
「あ…あぁ…」
「それよりさ、ちょっと教えてくれよ。何で後からオレが来るって分かってたのに、オナニーしてたりしたの?」
「っ………!?」
「久しぶりにオレに会えるからって、我慢出来無くなっちゃった? 興奮したの?」
「そ、それは…っ!」

 オレの言葉に狼狽えた海馬を可愛く思いながら、オレはなるべくゆっくりと海馬のバスローブを脱がせていく。海馬を怖がらせないように、そして出来る事なら自分が何をされているのか気付かれないように…。
 赤くなってきた頬や首筋にキスをしながら、オレはクスクス笑いながら会話を続ける事にした。

「ね、教えて。何をおかずにオナニーしてたんだ?」
「お…おかず…?」
「あぁ、何を想像しながらやってたんだって事」
「っ………!!」
「オナニーする時は、何か想像しながらするもんだろう? なぁなぁ、何考えながらやったんだよ?」
「そ…そんな事…っ。どうでもいいだろう…!!」
「どうでも良く無いよ。恋人が何考えてオナってたかって、やっぱ気になるもんじゃん」
「気にするな、馬鹿者!!」
「あ、もしかしてオレの事考えてやってたりした?」
「うっ…!」

 途端に真っ赤になった顔に、オレは心底嬉しくなってしまう。
 なんだ、やれば出来るじゃねーか。

「そんなに恥ずかしがるなって。いいんだよ。それが普通なんだから」
「だ…だが…っ」
「普通だって言ってるだろ? みんなやってる事なんだから、そんな風に思い詰めなくてもいいんだぜ。オレなんていっつもお前の事考えてオナニーしてるっていうのに」
「なっ…!?」
「な? だから普通だって言ってるんだ」
「っ…あっ…!」

 オレの言葉に慌てたような顔をする海馬に微笑みかけて、オレは白くて細い首筋に唇を当てた。薄い皮膚の下からいつもよりずっと早い鼓動が伝わってくる。トクトクと動くその脈動を愛しく思いながら、青白い血管に沿って首筋をべろりと舐め上げた。それと同時に胸の飾りに指先を当てそこをキュッと摘み上げると、小さな口から可愛い喘ぎ声が漏れ出てくる。そのままクリクリと押し潰すように愛撫していたら、海馬は耐えきれないように「あっ…あっ…」と短く喘いで身を捩っていた。

「海馬…気持ちいい?」
「あっ…やっ…!」
「うん、こっちは大分敏感になってきたな」
「んっ…!」
「ちょっと舐めてもいい?」
「あぁっ…!」

 すっかり赤くなって硬く尖った乳首に誘われるように吸い付いた。チュッチュッと軽く吸い上げて、乳輪の周りを丁寧に舌先でなぞる。愛撫を施す度に海馬は喘ぎながら震えて、やがてくたりと力を無くしてオレに完全に寄り掛かってしまった。
 ハァハァと息を荒くしている海馬を愛しく思いながら、その身をベッドに横たえてやった。ついでに細い腕からバスローブの袖を抜き去って、海馬を完全に裸にしてしまう。薄暗い部屋の大きなベッドの上に、海馬の白い裸体が鮮やかに浮かび上がった。

「綺麗だなぁ…海馬」
「んっ…ぁ…っ」

 海馬の全裸はレッスンの時に何度か見てるけど、見る度に感動してしまう。本当にオレなんかがこの身体を抱いていいのかって自信が無くなるくらいの美しさなんだ。
 海馬が呼吸をする度に緩やかに上下する胸や肩、縦長の綺麗なお臍がある腹部、淡い陰りの縁なんかを、指先でくすぐるように愛撫した。その度に海馬はピクピクと痙攣しながら可愛い声を出してくれる。眉根を寄せて、澄んだ青い瞳を潤ませて喘ぐその様は、オレの性欲に火を点けていった。
 なるべく海馬が怖がらないように優しく触っていったら、やがてあのピンク色の綺麗なペニスが頭を擡げ始めて来たのが目に入って来た。オレの愛撫にちゃんと感じてくれているのが分かって、凄く嬉しくなる。

「海馬…」

 あっという間にトロトロになったペニスに指を絡め、オレは身体を下にずらした。海馬の両足の間に入り込んで、掌でペニスを握り込んだまま顔を近付けようとしたら、オレの行動に気付いた海馬に髪の毛を強く掴まれてしまう。
 うっ…気付いちゃったか…。目聡い奴め。

「いたっ…痛いって…。海馬、髪離してくれ」
「じ…城之内…! 何をするつもりだ…!」
「何って…フェラするつもりだけど?」
「な…っ!? や…やめろ…!!」
「やめない。オレずっとやりたかったんだよ」
「や…嫌だ…!! アレは…気持ちが悪い…!!」

 オレの言葉に、海馬が嫌々と首を振った。その頑なな態度に、オレは「そうか…」と小さく呟く。
 そういやコイツは幼い頃に性的虐待を受けていたんだった。感じもしないのに見知らぬ中年男共にフェラされた事もあるんだろうし、逆に無理矢理フェラをやらされた事もあったに違いない。海馬の心の奥深くまでしつこく根付くトラウマを、改めで眼前に見せつけられた気がした。
 だけどオレだってこれ以上我慢する事なんて到底無理だし、一分一秒でも早く海馬を気持ち良くさせたい気持ちで一杯だった。早く先に進みたくて気持ちが焦っていく。

「大丈夫だから…。絶対気持ち良くさせてやるから…っ。だから舐めさせてくれ。頼む!」
「い…や…っ!」

 オレの言葉に海馬はますます強く髪を掴んできたけど、オレはそれを無視してそのまま手の中のペニスに口を寄せた。髪がギュウギュウに引っ張られて痛いけど…仕方無いから我慢する事にする。濡れたペニスの先端をペロリと舐めたら、海馬は「ひっ!」と小さく悲鳴を放ってビクリと身体を跳ねさせた。

「そ…そんなところを…舐めるな馬鹿が…!!」

 半分泣きそうになりながら抗議してくるけど、オレはコイツの言葉を素直に訊く気なんて毛頭無かった。

「悪いけど。もう我慢しないからな、オレ」
「………?」
「今までずっと我慢してきたんだ。だからもう我慢しない」
「じょ…の…うち…?」
「今日はレッスンを始めた頃から…いや、お前と付き合うずっと前から、オレがお前にしてやりたいと思っていた事をするつもりだから」
「城之内…っ」
「だから海馬、お前も覚悟しててくれ」
「そ…それは…」
「ん? 何?」
「それは…どういう事をするつもり…なのだ…?」

 今までとは違う震えを持った声に、オレは慌てて顔を上げた。目に入ってきた海馬の顔は、訳の分からない怖さを感じているように引き攣っている。
 その顔を見て、オレは改めてコイツにはちゃんと言葉で説明してやらなきゃダメなんだという事を思い出した。それと同時に、自分の気持ちばかりを優先させていた事実に気が付いて、深く反省をする。
 馬鹿だな…オレ。本当に馬鹿だ。
 海馬に怖い想いはさせたくない。辛い想いも悲しい想いもさせたくない。なるべく安心して、嬉しくて気持ちいい事だけを感じられるように…海馬が幸せで一杯になれるようにしたい。それがオレの目標だった筈なのに。
 早く海馬を抱きたいという気持ちばかりが焦って、海馬の事を最優先に考える事を忘れかけていた。

「ゴメンゴメン。ちょっと怖がらせちまったな」

 酷く心配そうにこちらを見ている海馬にニッコリと笑いかけて、オレはなるべく落ち着いた優しい声を出した。

「大丈夫。何も怖い事はしないから。ちゃんとお前が気持ち良くなれる事しかしないよ」
「オレが…気持ち良く…?」
「そう。でもな海馬。途中でどうしてもダメだと思ったり、嫌だと感じたり、気持ち悪かったりしたらちゃんとそう言ってくれよ? オレもそこまで馬鹿じゃないから、途中で止めてやるからな」
「え………?」
「あのな、オレはお前に嫌な想いはして欲しく無いんだよ。お前が無理なら…オレも我慢するから」
「………じゃ…無い」
「ん?」
「無理…じゃ…無い…っ」

 それまでの不安そうな顔はどこに行ったのか…。突然青い瞳に強い意志を宿して、海馬はオレの事を睨み付けるように見詰めて来た。
 こんな海馬を見るのは初めてで、オレは思わず驚いてしまう。

「海馬…?」
「無理じゃ無いから…続けてくれ。お前の好きなように…するがいい」
「でも…お前…」
「気持ちが…良いのだ…」
「………?」
「ちゃんと…気持ちが良いと…感じるのだ…。お前に触れられると、気持ちが良過ぎて何だかおかしくなりそうで怖い。怖いのに…何故だかとても幸せだと感じる。それがとても心地良くて…堪らない」
「海馬…」
「だから…やめて欲しく無いのだ」

 自分の感覚に戸惑っているように、海馬は瞳を潤ませながらオレにそう訴える。だけどその目に浮かぶ意志は絶対で、決して揺らぎそうに無かった。
 あぁ…そうだったな。そう言えばコイツはこういう奴だった。自分の決めた事には絶対の自信を持って、全力で挑んで来る奴だった。最近ずっと狼狽えたり戸惑ったりしてる海馬ばかり見ていたから、オレはその事を失念していたんだ。

「うん。分かったよ…海馬」

 海馬の覚悟が目に見えるようだ。オレはその事を、本気で嬉しいと…そして愛しいと感じていた。

「オレもずっとお前が欲しいと思っていた。だから今日は何があっても絶対やめない。最後までちゃんとセックスしような?」
「………」
「途中で怖くなっても…オレの事を信じて身を任せてくれ。絶対お前が辛くなるような事はしないから。約束するから」
「………」
「それでもやっぱり嫌になったりしたら…」
「ならない」
「海…馬…?」
「ならない。だからお前も途中で止めたりしないでくれ」

 強い決意を含んだ海馬の言葉。オレはその言葉にコクリと頷いて、再び白い身体に沈んでいった。

微妙に体調不良

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何か疲れが抜けない二礼です、こんばんは。

う~ん…? 何か調子が悪い…。
前回の日記にも書いた通り先週末からずっと忙しかったのと、気温の上下幅が大きいのが不調の原因のような気がします。
(関東は火曜日に30度近くまで上がったのにも関わらず、次の日は一気に15度近くまで下がる寒さに見舞われました。水曜日の夜中なんて13度まで下がったんですよ…。寒いっつーの!!)
久々に左肩に帯状疱疹が出たりとかもしましたからねぇ…; 痛い痛い。
暫くはなるべく無理をしないで、ゆっくり過ごしていきたいと思います。
というか、早く眠るようにしなくては…w
ここのところ毎日2時とか3時とかに寝てたりしてたんで、そりゃー身体の疲れは抜けませんよねwww
0時過ぎたら寝るようにしようっと。
規則正しい生活が一番DAーっ!!


長編『Lesson』にLesson7をUPしました。
この物語で*マークが付かないのは、Lesson1以来久しぶりですね…。
でもまぁ『嵐の前の静けさ』とも言いますし、本番直前なのでこのくらいが丁度良いのでは無いでしょうか?w

久しぶりに真面目に小説を書いたので、ちょっとリズムが取りにくかったのですが、途中から調子が戻って来たので良かったです。
こういうのってやっぱり日々真面目に書いていかないとダメなんですねぇ…(´∀`;
人間は楽すると、得た物をすぐに忘れちゃいますからw

『Lesson』もあと1~2回ってとこですかね。
自分のペースを守りつつ、頑張って書き上げたいと思います~!


以下は拍手のお返事になります~(*'-')


>Rosebank様

拍手とコメント、どうもありがとうございます~!!(´∀`)

『Lesson』と日記の感想をありがとうございました♪
そうか。確かにこれは『源氏物語』だ!!
スパンは短いですけど、『自分好みに仕立て上げる』という部分が同じなんですねw
まぁ…城之内先生としてはそんなつもりは一切無く、ただ単に海馬に感じて欲しいだけだと思いますけどね。
でも結果論としては、完全に源氏物語になってますよね~w
一応普通になった海馬ですが、城之内以外には余り感じられないままだと思います。
海馬が感じているのは城之内に心を許したからであり、また心を許している男は城之内先生だけですからね~!(弟であるモクバは勿論除外)
…と言っても、この物語の海馬にそんな心配はする必要ありませんね。
だってここの城海はラブラブですし、浮気なんてどっちもしそうにありませんから(*'-')

マニアック具合に関しましては、私は最初からこうなると思っていましたw
だから最初から日記にも『ちょっと…いやかなりマニアックになりそうな匂いがプンプンしていますがね…(´∀`;』と書いていたんです…w

日記やバトンについても感想ありがとでした~!
そうですか! Rosebank様もO型でしたか~!
500文字制限SSはなかなか大変でした…。
「これくらいが500文字だろう」と思って数えてみたら、5000文字だったりとかね~w
10倍じゃないですか…orz

何か自分も含めて、周りで嫌な風邪が流行っているみたいです。
Rosebank様もご養生なさって下さいませ~!
あ、あと誤字指摘もありがとうございました。

それでは今日はこれで失礼致します。
ではまた~(・∀・)ノシ

Lesson7

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 海馬が初めて射精してくれたあの記念すべき日から二週間。アイツはまた仕事が忙しくなってしまって、レッスンどころか連絡も付かなくなってしまっている。でもまぁ、今回ばかりはこちらからコンタクトを取る訳にもいかなくて、オレはサッパリ連絡が来ない携帯を持て余しながら下校していた。
 だって前回のレッスンの時にオレ…余計な事言っちゃったもんなぁ…。

『とりあえずオナニー出来るようになったらオレに教えてな』

 なーんて余裕こいて言ってみたけど、本当は余裕なんてもう殆ど残って無い。
 だってそりゃそうだろう。あんなに綺麗で可愛いオレの海馬が、顔を真っ赤にしてブルブル震えながら射精する様なんて…最高に決まってるだろ? 何にでも「こうだ!」と決めたらすぐ行動に移すオレが、あの場で海馬を押し倒さなかったのが奇跡のようだ。自分でもよく我慢したなぁと感心する。
 まぁ…そんだけオレが海馬に本気惚れしてるって事なんだけどな。
 ヤりたい気持ちは勿論満々にある。だけどそれ以上に、アイツをちゃんと喜ばしてあげたいし、悲しい顔や辛い顔させるなんて以ての外だと思っているから。だからオレは自分がどんなに辛くても、我慢出来るんだと思う。
 …とそこまで考えて、オレは漸く自分が「辛い」と感じている事に気が付いた。

「あー…そっかー。そうだよなぁ…」

 海馬と付き合い始めて約二ヶ月半。レッスンを初めてからだと約一ヶ月半。オレもそろそろ我慢の限界だったらしい。油断をすると海馬を思いやる気持ちより、ただ海馬とセックスしたい! という気持ちの方が先立ってきて凄く困る。
 無理強いはしたくない。絶対にしたくない。海馬を悲しませるくらいなら、セックスなんてしない方が良いくらいだ。オレは本当に心からそう思っている自信がある。ただそういう真心と、男の生理現象はまた違うというか何というか…。

「困ったなぁ…」

 今度海馬と会った時、ちゃんとまともでいられるかどうか自信が無い。有無を言わさず押し倒しちゃったりしたらどうしよう…。それで怖がられてトラウマが復活して、今までのレッスンが全部パーになっちゃったらどうしよう…。そんな事ばかりが頭を占める。
 会いたいのに会えない。会えないのに会いたい。どうにもならないジレンマばかりが募って行く。

「どうしよう…。もういっそこっちから押しかけるか…? ただ連絡を待ってるだけで変な妄想に取り憑かれるより、ずっといいかもしれないな…」

 そう思って一度メールしようと携帯のフリップを開いた時だった。手の中の携帯がブルブル震えてメールの着信を知らせる。慌てて確認すると、それは今まさにオレから連絡しようとしていた海馬からのメールだった。

『漸く仕事が一区切り付いた。今夜は泊まりに来られるか?』

 凄く簡潔なメールだったけど、それがレッスンの事を言っているのなんてすぐに分かったから、オレは慌てて返信メールを打つ。

『行く! バイト終わったらすぐに行く!』
『そうか。何時頃になりそうだ?』
『いつも通り22時頃かな。あ、夕飯は食ってから行くから、何も用意しなくていいぜ』
『分かった。待っている』

 短いメールのやりとりをして、オレは満足して携帯のフリップを閉じた。
 良かった…。これで何とかなりそうだ。流石に「もうオナニーした?」なんて質問は出来無かったけど、それはまた今度でいいかと考え直した。あんまりしつこく言っても、嫌がられるだけで終わりそうだしな。
 とりあえず今日は久しぶりに海馬に会えて、あの白い身体に触れるだけで幸せだと感じていた。微妙に落ち込みかけていた気持ちも急上昇して、この分ならバイトは元気ハツラツでやれそうだ…と考えて、ふと足を止めてしまう。

「あ、いっけね。今日シフトの変更があってバイト休みだった…」

 何だか物凄く勿体無い事をした気になった。バイトが無いと分かってたなら、今すぐにでも会いに行ったのに。だけど今から急に顔を出すのも迷惑なような気がして、オレは諦めて一旦帰る事にした。どうせ夕飯は食っていくって連絡したし、食事をしてから出発しても全然構わないだろう。むしろその方が自分の気持ちを落ち着けられるような気がして、オレは苦笑した。
 本当に…参ったな。アイツはどれだけオレを振り回せば気が済むんだろうか。



 簡単に夕飯を済ませてオレが海馬邸の前に立った時、時刻はまだ二十時を回ったばかりだった。とは言っても来てしまったものは仕方無いので、そのままインターホンを押して中に入れて貰う。
 オレが来る事はもう既に海馬から通達があったようで、メイドさんはオレの顔を見るなり「瀬人様はもうお部屋にいらっしゃいますよ」なんて教えてくれてニッコリ笑っていた。凄く今更だと思うんだけど、この人達は一体どこまでオレ等の関係を知っているんだろう?
 …多分、もう全部知っているんだろうとは思うけど。
 とりあえずメイドさんに「ありがとうございます」と微笑み返して、オレは真っ直ぐ海馬の私室へと向かって行った。一応部屋のドアはノックするけど、返事を待たずに中に入ってしまう。その度にいつも海馬に怒鳴られるけど、本気で怒られている訳じゃ無いから、この癖は治りそうにも無かった。

「あれ?」

 今日もそんな怒鳴り声を覚悟していたというのに、何故か部屋の中はシンとしている。キョロキョロと見渡して見ても海馬の姿は見当たらない。念の為寝室もチェックしてみたけど、真っ暗な部屋には誰もいなかった。

「おかしいな? 部屋にいるって言ってたのに…」

 もしかしたら、今だけちょっと出ているのかもしれない。そう思い直して、オレは踵を返してトイレに向かう事にした。別にトイレと言っても一発抜いておこうとかそういう話じゃ無くて、今は純粋にトイレとして使おうとしてるってだけなんだけどな。別にトイレを使う事に対して言い訳するのもオカシイけど、いつもこのトイレで抜いてるから、ついつい言い訳したくなっちまうんだ。
 何か情けないなぁ…オレって。とか思いながらトイレのドアを開けようとして…、ガチッと盛大に引っ掛かったそれに首を傾げた。よくよく見ると鍵穴がいつもの青色じゃなくて赤色…つまり「中に誰かが入っていますよ」というマークになっている。

「んん? あれれ?」

 意味が分からなくてついガチャガチャとドアを引っ張っていると、暫くして中からドンッ!! と扉を思いっきり叩く音が聞こえた。次いで「やめろ! ドアが壊れる!!」という海馬の怒鳴り声も響いてきて、オレは漸く合点がいく。
 そっか、そうだよな。ここ海馬の部屋だもんな。このトイレに入るとすれば、海馬だけだもんな。
 開かずのトイレの謎が解明して、オレは慌てて中にいる海馬に謝った。

「ゴメンゴメン。中に誰もいないと思ったんだ」
「馬鹿め! 鍵穴を見れば分かるだろう!」
「うん、そうだけど…。お前がトイレに籠もってるなんて珍しいから、ついその可能性を排除しちゃった」
「しちゃった…では無いわ、馬鹿者めが! 大体何でこんなに来るのが早いのだ…っ。まだ八時台だろうに」
「あ、そうそう。実は今日バイト休みだったの忘れてたんだよ。だからさっさと飯食って来ちまった。…迷惑だった?」
「………。い…いや…それは…」
「とりあえずさー海馬。早く出てくれない? オレ結構溜まっちゃってるんだよね」
「なっ………!?」
「漏れそうなんだけど」
「ふ、巫山戯るな!! 我慢しろ!!」
「まだかかるんなら風呂場でしてきていい?」
「やめろ!! この大馬鹿者が!!」

 トイレのドアの向こうから慌てたような声が響いてきて、中で海馬がガサゴソと動く気配が伝わって来た。ガラガラと物凄い勢いでトイレットペーパーを引き出す音と、シューッとスプレーか何かを巻く音、次いでシュッとズボンを履く音とカチャカチャとベルトを嵌める音が聞こえたと思ったら、ジャーッと水洗トイレが流れる音と共にカチャリとドアが開けられた。
 トイレの中から現れた海馬は、何か顔を真っ赤にして眉根を寄せて、微妙な表情でオレの事を睨んでいる。

「あ、ゴメン。もしかして大だった?」
「………違う」
「え? でも結構時間掛かって…」
「いいから早くしてこい!」

 大きな声で怒鳴られて、オレは肩を竦めて「はいはい」と言いながらトイレに入って行った。なんだよ…あんなに怒る事は無いじゃないか。確かにちょっと急がせちゃったかもしれないけど…。
 そう思いながら出すモン出してスッキリして、水洗レバーをクイッと捻る。ジャーッと渦を巻いて流れていく水を確認してトイレから出ると、洗面所では海馬がまだ手を洗っていた。手を石鹸の泡だらけにして、指先まで丁寧に洗っている。

「………おい」

 あんまりしつこくゴシゴシとやっているから、つい声を掛けてしまった。

「いつまで洗ってんだよ。オレも手洗いたいんだけどな」
「う…煩いっ!」

 オレの問い掛けに海馬は何故か大声で反論をする。鏡越しに覗き見ると、海馬の白い顔は赤く上気したままだった。
 手に付いた泡を水で綺麗に洗い流して漸く洗面台から退いた海馬に苦笑し、オレは自分の手を洗い出した。手洗いをしながら、自分のすぐ隣でタオルで丁寧に手を拭いている海馬を横目で見る。
 その何ともやりきれなさそうな…微妙に罪悪感を感じているような…そんな複雑な顔を見て、オレはいきなり閃いてしまった。

「お…おまっ…。まさか…っ?」

 ジャージャーと流れ続ける水道の蛇口を閉めるのも忘れたまま、じっと海馬の顔を凝視する。そして半分呆れながら口を開いた。

「オレがトイレで抜いてるからって、お前までトイレで抜かなくてもいいんだぜ?」
「っ………!!」

 そう言った途端、海馬は真っ赤な顔を更に赤くして狼狽えていた。
 あ、どうしよう。当たりだった。つーかドンピシャだった。半分はカマかけのつもりで言ったのに…。
 大でも無いのにトイレに籠もっている時間の長さ。トイレットペーパーの激しい引き出し方。いつでも上品な芳香剤の良い香りがしている海馬邸のトイレの中で、しつこいくらいに噴霧された消臭スプレー。
 それら全てが語るのは、海馬がトイレの中でしていた事をオレに隠し通そうとしていたという事だった。

「お前…ほんと馬鹿だなぁ…。馬鹿過ぎて可愛いくらいだわ」

 後で怒られるからちゃんと水道の蛇口は締めて、手もちゃんとタオルで拭いて、綺麗になった手でそっと海馬を抱き締めた。真っ赤に上気した顔のまま、海馬は俯いてオレのされるがままになっている。

「オレが今までトイレで抜いてたのはな、お前にオレの欲望を見せたくなかったからだ。お前がオレの姿を見て怖がったり、トラウマを思い出したりしない為に…。でも海馬、お前までそんな事しなくていいんだぜ? ソファーとかベッドとか…そういうところでやればいい」
「っ………。い、嫌だ…」
「嫌? 何で?」
「証拠が…残る…」
「証拠って…お前なぁ…。確かにトイレだとすぐに流せるし、洗面所もあるから手もすぐ洗えるけどな。でも普通はこんなところでやったりしないんだぜ?」
「だ…だが…っ!」

 しつこく言い訳しようとしている海馬に苦笑して、オレは腕の中の細い身体をギュッと強く抱き締めた。
 馬鹿な海馬。可愛い海馬。この存在が愛しくて愛しくて、気が変になりそうだ。

「でも嬉しいよ、海馬。ちゃんとオレが出した『宿題』、やってくれたんだなぁ…」
「………そ、それは…っ。だって貴様が…それが普通だと言ったのではないか…」
「うん、普通だよ。よく頑張ったなぁ…海馬。偉かったぞ」

 今やオレの身体にキュッとしがみついている海馬に嬉しくなりながら、オレは肩口に埋められている栗色の髪の毛を掌で優しく撫でた。サラリと零れる髪質が気持ち良い。
 暫くそうやって抱き締め合って、暫くしてオレ達は身体を離した。そして俯き加減の海馬の顔を覗き込んで、オレはなるべく真面目な顔をして口を開く。

「今日、セックス…してみる?」

 オレの問い掛けに海馬は瞠目して固まり、でも暫くしてからコクリとしっかり頷いてくれたのだった。

物書きさんバトンVer.2

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物書きさんバトンVer.2

 




【条件】

 1.物書きさんじゃない方の回答は認めません。
 2.包み隠さず、正直に話して下さい。
 3.最後の質問は、各自でお題を決めて次の人に回すこと。
 4.最後は五人にバトンを回すこと。

 




01.あなたのお名前を教えて下さい(HNで結構です)

『二礼しげみ』でございます。

02.執筆歴は何年?

総合すると6~7年くらい?
途中で8年程物書きから遠ざかっていた時期がありました。

03.何がきっかけで小説を書き始めました?

自分が本当に読みたい物が無かったからですね。
無いなら自分で書くしかないな…とw

04.最初に書いた小説は、どんな話ですか?

『ここはグリーンウッド』という漫画の、光流先輩×忍先輩で少々…w
まぁ、そのころからラブラブイチャコラしているお話でした。

05.好き、または得意なジャンルは何ですか?(ファンタジーや推理小説など)

元々RPGが好きだったり、高校の時からTRPGをやっていた事もあるので(専門学校時代なんて、TRPGサークルに入ってた程でしたw)、ファンタジーは大好きな上に大得意です。

もっとおおざっぱに答えるなら、ハッピーエンドのラブストーリーが好きですね~(´∀`)

06.NL・BL・GL、どれが一番好きですか?

そりゃ勿論BLでしょうw
でもNLやGLも好きv
結構節操無しなんだよ、私はw

07.小説を書く際によく使う人称は?

やっぱり一人称かなぁ? 楽だもんね。
でも三人称の方が全体的に見渡せて良いので、長編書く時とかは三人称を使うようにしています。

08.小説を書く際にプロットは立てますか?

はい、作っています。
これを作らないと…大変な事になります…w
あと私は非常に飽きっぽい性格をしているので、途中で放り出すのを防止する為にも必要かな?

09.小説を雑誌等に投稿したことはありますか?あるのなら、その時の評価は?

残念ながら無いで~す。

10.携帯・パソコンに入力しますか?それとも紙に書きますか?

メモやネタの覚え書きは紙に書いたりしますが、小説自体は全てPCでやっています。
携帯は…無理ですw
メール打つのも億劫なくらいなのに…w

11.大人な文章、書いたりします?

大人な文章…?
何を持って大人かというのは置いといて、まぁ…それなりに大人っぽい文章は書いてると思いますよ。
それなりにねw

12.主人公のタイプはやんちゃ派?それともクール派?

得意なのはやんちゃ派。
好きなのはクール派。

13.逆にヒロインのタイプは元気っ娘派?それともおとなしい、またはお姉さん派?

ヒロインがいる小説を書いた場合は、大人しいタイプが多いような気がします。
元気っ娘も好きだけど、ヒロインというよりは妹のようにしか思えないんだよね。

14.凸凹コンビって好きだったりします?

大好物ですよw
お互いの良いところ、そして悪いところを補う感じがいいよね~!

15.脇キャラにするならどんなキャラが良いですか?

真面目に主人公達の事を考えてくれるタイプかな。
相談出来て、協力してくれて、たまには叱咤激励してくれてと、頼りになるタイプの人が良いと思います。

16.文章中に記号や絵文字を使ったりします?

エクスクラメーションマークとクエスチョンマークは使うけど、他の記号は使ったりしません。
ただし、日記やメールにはよく草を生やしたり、顔文字を使ったりはしますけどw

17.基本的に貴方の文章は長い?短い?

一話一話は短いと思います。
でも全体的に見たら長い話とかは良く書いていますね。
長編…好きなんですw

18.小説のネタはどんな時に浮かびますか?

仕事とか家事とか何かやってる時かな。
こういうのは、ボーッとしてる時には何一つ浮かばないから不思議だよねw

19.貴方にとって小説とは何ですか?

自己表現

20.【缶コーヒー】をお題にして500文字以内でSSを作って下さい。

書きました。こちらを御覧下さいませ~!

21.このバトンを回答が聞きたい5人の物書きさんに回して下さい。

え? 5人!? 無理だよ!!
サイトを開設してまだ1年半…。そんなに知り合い居ないんですけど、どうしたら良いのでしょうか…w
散たん経由で知っている方にはバトンが渡されたらしいので、私はスルーさせて頂きます(´∀`;

ていうか、こんな質問は見なかった…!!
質問は20問でお終いだった。そうに違いない!!

ちかれた...orz

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怒濤の週末を終えた二礼です、こんばんは。

先週の金曜日から、相棒のママン…つまりお姑さんがウチに泊まりに来ていました。
その準備やら、観光案内やら、おもてなしやらで、昨日まで物凄く忙しい日が続いておりました。
流石に…グッタリです…w
本当は今日は小説をUPしようかと思っていたのですが、ちょっと無理っぽいので、申し訳ありませんが木曜日までお休みさせて下さいませ。

その代わりと言っては何ですが、散たんに渡されたバトンをやってみました~!
500文字SSとかにチャレンジしてみたので、興味のある方はどうぞ御覧下さいませ~(´∀`)
(てか…500文字って意外に少ないのな…。辛かった…w)
散たんがVer.2と書いているので、ウチも同じ題名でやってみま~す。


物書きさんバトンVer.2


条件? 何ソレ美味しいの?(´∀`)


以下は拍手のお返事でっす!


>Rosebank様

拍手とコメント、どうもありがとうございますv

コメントの件は了承致しました~!
Rosebank様も忙しそうで、大変ですね…。
お身体には充分気を付けて下さいませ。
何か変な風邪が流行っているみたいですからね~。
(罹っておいて何ですが…w)

それではまた今度~(・∀・)ノシ

缶コーヒー

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 以前、酷い目眩に襲われて倒れた事があった。身体は痙攣し力が全く入らず吐き気もする。
 真っ青になって震えていたら、向こうから心配そうな顔をして近付いて来る城之内に気付いた。

「おい、海馬」

 溜息を吐きつつ城之内はオレの側に座り込み「お前、朝飯ちゃんと食ってきたか?」と訊いてくる。首を横に振って答えると、城之内は「やっぱりな」と言いながらポケットから何かを取り出してオレに差し出した。

「缶コーヒーだ。飲んでおけ」
「いらん」
「さっき買ったばかりだから、まだ冷たいぜ」
「飲めん…」
「無理にでも飲め。お前のそれ、低血糖の症状だぜ?」

 震えるオレの手に冷たい缶コーヒーが押し付けられる。

「オレも新聞配達のバイト中に、そんな風になった事があるんだよ。いいから飲んでおけって」

 力強い言葉で命令されて、オレは渋々缶コーヒーの甘ったるい液体を胃に収めたのだった。

 その後何とか落ち着いたオレを見て、城之内が安心した顔をしていたのを思い出す。それ以来、オレは朝食を抜いた日は缶コーヒーを飲む事にしていた。
 今日もあの時と同じ甘ったるい液体を飲みながら、密かに強い決意を固める。

 もう二度と、城之内にあんな心配そうな顔をさせないと…な。

本日は

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ちょっとまだ疲れが残っているので、日記だけの更新になります~。
夜9時とか10時以降にUPしたいと思っています。
申し訳ありませんがご了承下さいませ。

O型です(*'-')

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体調悪い上に予定が盛り沢山の二礼です、こんばんは。

風邪は少しよくなりましたが、また咳が出ていて鼻も詰まり放題ですw
保湿ティッシュが無かったらやられていた…!
危ないところだった…(´_ゝ`;

あ、そうだ…。
実は今週末に親戚(相棒のママン)がウチに泊まりに来る事になったんです。
その準備にちょっと追われているので、申し訳ありませんが次回の更新(20日の木曜日)はお休みさせて下さいませ。
予定が全く決まらないので、右往左往しているんですよね…(´∀`;
本当にゴメンナサイです~!


あ、そうそう。『O型に100の質問』をやってみました。
数日前の『REMS』さんとこの日記で『A型に100の質問』をやっていたのを見て、凄く面白そうだなぁ~と思ったんですよね~!
大した答えは書いてありませんが、興味がある方だけクリックしてみて下さいませませ♪

O型に100の質問


長編『Lesson』にLesson6をUPしました。
ふぅ…。漸く海馬君が『普通』になりました。
ここまで来たら、あともうちょっとですよね。
最後に二人が本当の意味でのハッピーエンドを迎えられるように、頑張りたいと思いまーす!

それにしても…ちょっとエロ過ぎたかなぁ…?
全体的に見れば大した事やってない筈なのに、すっげーエロエロに感じるのは…どうしてなんだろうか?w
アレかな?
何も知らない海馬に、イケナイ事をやっちゃってる感じがするからかな?
あ、やっちゃってる感じっつーか、やっちゃってるのか。

ほらね~?
やっぱりマニアックになった~(´・∀・`)


以下は拍手のお返事になりまふ(・ω・)


>Rosebank様

拍手とコメント、どうもありがとうございました~!(*´д`*)

『Lesson』と日記の感想をありがとうございます~v
そうですね…。ウチの海馬はやっぱり乳首が弱点なんですね…w
まぁ乳首もそうなんですが、やっぱり海馬が目覚めた一番の原因は、城之内君に与えられた安心感にあると思います。
自分はこの男を信じても良いんだ。信じて全て任せても良いんだ。
という気持ちが、海馬の目覚めの最後の一押しをしたんだと思っています(*'-')

ご開帳シーンは、私も書いてて自分でドキドキしていました…w
何か見てはならない秘密の部分を覗き見る感じがしますよねw
ていうか上記の日記でも書きましたが、特に大した事もやっていないのに、どうしてこんなにエロく見えるんでしょうねぇ…?
エロさで言えば『素質シリーズ』の方がずっと上の筈なのに、あっちよりもこっちの方がドキドキするんですよ。
初心海馬を調教するというのが、『素質シリーズ』とは違う緊張感があるのかもしれませんね。
つーか、やっぱマニアックですな(´∀`)

風邪の心配もどうもでした~。
病院に行こうかどうか迷ったのですが、結局市販薬と気合いだけで治してしまいました。
当初は市販薬も飲んでいなかったので、その所為で大分悪化してしまったみたいです…w
私は常に持病の薬を服用している為に、余り他の薬を飲みたくは無いんですよね。
あとその持病の所為もあって、風邪が治りにくいのもありますし…;
でもここ2~3日で漸く症状も落ち着いて来たので、あとは回復するだけです♪

風邪は良くなってきましたが、ストレスはマッハです…orz
頑張って乗り切って、早く続きが書きたいと思っています…w

それでは今日はこれで失礼致します。
ではまた~(・∀・)ノシ

O型100質

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O型に100の質問
 




1.HNを教えてください


二礼しげみです

2.HNの由来は何ですか?

『二礼』は元々ハルニレの木から。漢字だと『楡』ですが、ありがとうとゴメンナサイの二礼が出来るようにと、こちらの字を当て嵌めました。
『しげみ』は高校生の時からの付き合いです…w
当時好きだった漫画キャラからもじって付けてあります。
最初は『茂未』という字を使っていましたが、いつの間にか平仮名表記になっていました。

3.性別をどうぞ

紛う事無き女性です。

4.生年月日・星座を言える範囲で教えてください

197X年4月28日生まれの牡牛座

5.出身地と現在住んでいるトコロをこれも言える範囲で教えてください

生まれも育ちも横浜です。今は東京都の東側に住んでます。

6.趣味は何ですか?

インターネット(笑)、読書、車の運転、雑学吸収

7.特技は何ですか?

妄想!!
小さい頃から夢ばっかり見ている子でした…。

8.好きな音楽(ジャンル・アーティスト・曲)は何ですか?

良い音楽は何でも聴きますが、シンセサイザーとかの機械音が結構好きだったりします。
トランスやハウスは集中出来るので好きですね。
あとゲーム音楽とかのBGMとかかな。

9.好きな芸能人は誰ですか?

基本的にミーハーなんで、結構一杯いるんですよ…w
個人的には、滅茶苦茶格好良い二枚目さんより、二枚目半や三枚目に惚れる傾向があります。
あとは凄く癖の強い人とか!
俳優の『北/村/一/輝』さんとか、もう大好きです!!
それから最近は、現在朝ドラに出ている『向/井/理』さんがイチオシかな?
あーいう醤油顔も好きv

10.好きなスポーツは何ですか?

好きなスポーツというか…特にこれといった物は無いかなぁ?
別にスポーツに興味が無いという訳ではなくて、逆に言えば全般的に好きなので、特出すべき物が無いだけです。
得意というのであれば、小さい頃から10年以上やってた水泳かな?
あとは部活でちょっと囓った、バスケとか卓球とかかしらw
あ、そうだ。バレーボールと器械体操だけは、ずーっと苦手なままだったなぁ…(´・∀・`)

11.RH+ですか?RH-ですか?

RH+です。

12.自己サイトのジャンルは何ですか?持ってない方は興味のあるサイトのジャンルは何ですか?

遊戯王の社長受けサイト!! 社長の乙女属性あり!!

13.サイトの自己紹介に血液型を載せていますか?持ってない方は持っていたら載せますか?

載せてまふ。

14.O型に関する同盟やリングには参加していますか?

参加してませぬ。

15.家族の血液型は何ですか?

父:B型、母:O型、私:O型、弟:O型
ちなみに旦那もO型。家族構成もウチとそっくりですw

16.周り(友人・知り合いなど)にO型はどれくらいいますか?

何だかんだ言って、友人関係ではそんなに多くないんだよねぇ~。
親戚には凄く多いけど…w

17.O型は好きですか?

普通に好き。

18.O型の人間に対して特別な感情がわきますか?

さて…どうだろう…?w
まぁ、親近感はあるよね。

19.血液型の話題は気になりますか?

結構気になります。

20.血液型についての本を持っていますか?

持ってますw

21.O型について何か調べたことがありますか?

凄くあります。

22.O型の有名人を知っていますか?

社長の中の人のT/田/K/次/郎さんとか、城之内の中の人のT/橋/H/樹さんとかはO型だよね!

23.苦手な血液型はありますか?

いや~? 特に無いよ?
苦手というか、全く理解出来ない血液型ならありますw
AB型の人なんですけど、何考えてるかホントに分からないんだよなぁ…。
だからといって険悪な関係にはならず、むしろ仲の良い友達ばかりというのも不思議な話ですけどw
逆に言えば、全然性格違うから上手くいってるんじゃないかな~とか思ってたりします(*'-')
もしくは向こう(AB型の人が)が我慢してるとかねw

24.A型に対するイメージは何ですか?

とにかく真面目で、几帳面で、細かくて、キチッとしてて、何より清潔好きそう!
掃除や整理整頓が上手そうだよね~! 羨ましい…w 憧れる!
いつも物静かだけど、本気で怒ったら一番怖いタイプだと思っていますw
O型としては、A型の人がボソッと言う厭味が一番堪えるんだよなぁ…(´∀`;

25.B型に対するイメージは何ですか?

明るい! とにかく明るい!! そしてゴーイングマイウェイ!!
いつもニコニコしてて人懐こくて、派手な事が大好きっぽい感じがしますw
あんまりくよくよ悩まなさそうなイメージがあるなぁ…。
一緒に馬鹿騒ぎ出来るので、友達に一番多いのがこのB型だったりします(´∀`)

26.O型に対するイメージは何ですか?

おおらか、おおざっぱ、いい加減、面倒臭がり屋w
細かい事が大嫌いで、面倒臭くなるとすぐ「まーいっか」で済ませちゃう感じ?w
その代わり人に頼りにされる事が大好きで、責任有る仕事に就くと最後まで頑張り通します。
一番プレッシャーとかに強いって感じかなぁ?
O型はとにかく度胸だよねw

27.AB型に対するイメージは何ですか?

とにかく分からない…(´∀`;
いつも何を考えてるのか、さっぱり理解出来ないイメージです。
その代わり一旦仲が良くなると喧嘩もせずに、ずーっと良い友達でいたりするから不思議だよね。
でも他の血液型の友人のように頼りにされる事は余り無いかもしれません。

28.自分の性格を一言で言うと?

おおざっぱで面倒臭がり屋。

29.人にはよくどんな性格って言われますか?

おおらかで明るくて真面目だって言われます…。

30.O型の人はよくおおざっぱって言われますが、自分ではどう思いますか?

その通りですが…何か?

31.マイペースって言われますか?自分ではどう思いますか?

言われません。自分でもそうは思わないなぁ…。

32.負けず嫌いですか?

そういう風に見られた事はありませんけど、実は物凄い負けず嫌いですw
でも最近は、負けて勝つって事も覚えたかな?

33.自分は考えるよりまず行動タイプだと思いますか?

うん!!

34.おおらかだねって言われますか?

言われます。

35.社交的だと思いますか?

社交的かどうかは分かりませんが、知らない人とでも結構上手くやっていけたりするんで、実は社交的なのかもしれませんね。

36.友達は多いですか?

まぁ…それなりに。
ていうか、多いと少ないの基準値はどのくらいなんだ?

37.八方美人って言われたことありますか?

私自身はそう言われた事は無いのですが、O型が八方美人だっていうのは結構有名な話ですよね…w

38.聞き上手って言われますか?自分ではどう思いますか?

言われた事ありますし、自分でもそう思います。
人の話聞くの、好きなんですよね~。

39.人の話を聞いてはいるけど実は右から左に抜けているなんてことないですか?

無いっす!

40.一言多いって言われませんか?

それも無いっす!

41.自分って自信過剰なとこがあると思いますか?

あるかもしれません…w
根拠も無いのに「大丈夫!」って思ってるところがあるからなぁ…w

42.優柔不断って言われますか?自分ではどう思いますか?

言われないし、自分でもそんな事は思いません。
何かを決める時は、ズッパリハッキリ決めちゃいます。

43.よくまとめ役になっていませんか?

うんw あるあるw
皆で集まって全く結論が出なかったりすると、段々苛々してきて「じゃーもうこうするから、いいね!?」みたいな感じで仕切っちゃう事はよくありますね。

44.熱いけどどこか冷めている部分があるなんてことありませんか?

熱く盛り上がっていてもどこか冷静に分析してるところは、確かにあるかもしれません。

45.人に何言われても気にしないですか?

いやいやいや、気にしますよ!
でも気持ちの切り替えが早いので、いつまでも悩んでたりはしませんね。

46.くよくよいつまでも悩まない性格ですか?

うぃっす!
悩んでいても仕方無いしなって考え方なので。

47.環境の変化に弱いですか?

凄く…弱いです…w
特に気に入っていた環境を変えなければいけない事態に陥ったりすると、パニックになりますね。

48.自分はストレスはあまりたまらない方だと思いますか?

いや~、そうでも無いですよ?
ストレスは溜め込んじゃう方ですね。

49.約束はきちんと守ってますか?

守るよ~!

50.頼まれると嫌と言えない性格ですか?

うん…w
てか、他人に頼られるのが好きだったりするんで、嫌とも思わないかな?

51.いろいろと安請け合いしてえらいことに…なんてことないですか?

それは無いです。
何かを頼まれる時には、ちゃんと計算して請けていますから。

52.自分は惚れっぽいと思いますか?

物凄く惚れっぽいです!!
ミーハーなもんで…w

53.自分は恋愛なしじゃ生きていけないと思いますか?

う~ん…? それはどうだろう…?
別に無くても大丈夫そうな気がするな。
あ、でも恋愛している時のドキドキ感は結構好きだったりしますw

54.占いは好きですか?結果は信じますか?

好きだよ~!
良い結果だったら凄く信じるけど、悪い結果だったら「どうせ占いだし」で済ませちゃいますw

55.ブランドは好きですか?どこのブランドが好きですか?

ブランドには全く興味有りません。

56.自分の金銭感覚はどうですか?

結構ルーズですよ…w

57.他人の秘密は守る人ですか?

当たり前。

58.でも自分の隠し事はバレバレだったりしてませんか?

そうですねーw
大体隠し事をしようとも思わないもんで…w

59.借りたものを適当に扱っているなんてことないですか?

無い無いw
流石にそれは無いw

60.ここ1番に強い!って言われますか?自分ではどう思いますか?

あ、思う思う!
昔から土壇場には強かったよ。

61.自分は流されやすい性格だと思いますか?

結構流されやすい…かもw
相手の心情にすぐ感化されちゃうんだよね~!
ドラマとか映画とかでも、しょっちゅう大泣きしています…w

62.「ちゃんと反省してる?」ってよく言われませんか?

コレめっちゃ言われる!!
本人は物凄く反省しているのに、何故か他人にはそれが伝わってなかったりするんだよね…。
何でだろ?

63.割と規則正しい生活を送っていますか?

割と…なら、うん、してるしてるw
完璧では無いですけど、してますw

64.プレゼントをあげるのは好きですか?

大好き~!!
プレゼント上げて相手が喜んでくれるのも好きなんだけど、相手の事を想いながらプレゼント選びをしている最中も楽しいんだよね~!

65.人に何かおごってもらう時のあなたの反応は?

一応最初は「えー? 出すからいいよ~」とか言って抵抗しますが、相手がどうしてもと言うんだったら、とっとと引いてありがたく奢って貰っちゃいますw
こういうのはいつまでもグダグダとするモンじゃないって思っていますのでw

66.発想がおかしいって言われますか?自分ではどう思いますか?

無いw そんな風に言われた事は無いし、自分でもそんな事思った事も無いw

67.現実的だねって言われますか?自分ではどう思いますか?

言われるし、自分でもそう思いますね。
「いつかこんな事出来たらいいな~」とか壮大な夢を語る友人に、「でも○○したり××したりしないといけないから、意外と大変だよ?」みたいなアドバイスをして、夢が無いねと言われた事は多々ありますw

68.O型は甘え上手で甘えられ上手だと言われますが自分ではどう思いますか?

どうだろう…?
私長女なんで、基本的に甘え下手なんですよね。
でも甘えられ上手の方は、良く分かるな~!
年下の人にはすぐに甘えられるし、私も甘えて頼られるのが好きだったりするんですよね~w
素直に甘えて来る人とかは「可愛いなぁ~(*´ω`*)」とか思っちゃうよw エヘエヘv

69.目標があるとそれにむかってまっしぐらですか?

よそ見はしないけど、途中で何度も休憩を入れますw
という訳で、まっしぐらかとうかと言われれば…違うんじゃないかな?

70.言いたいことをずばっと言うタイプですか?

はい…w

71.仲間意識は強いと思いますか?

めっちゃ強いよ!!

72.面倒くさがり屋ですか?

うん!!!

73.好きなことには集中できるけど、少しでも興味がないことには適当だったりしませんか?

あるあるw
特に全く興味の無い他人の買い物に付き合わされたりするのが、一番苦痛かな…w
欠伸が出るよね(´∀`;

74.ガンコって言われますか?自分ではどう思いますか?

言われるし、自分でも頑固だと思います…w
「これだ!」って思っている自分の意見とかは、なかなか変えられないんだよ…w

75.人見知りですか?

隠れ人見知りです…w
そうは見られませんけどね。
あ、でも他人に慣れるのも早いので、余り苦労した事は無いな。

76.よく無意識に他人の力を当てにしていませんか?

あぁ…あるかもしれない…。
自分より能力が高い人がいたりすると、そっちにやって貰った方が効率良いじゃない? みたいな事は思ってたりするんですよね。

77.素直だって言われますか?自分ではどう思いますか?

素直だよ~w
天の邪鬼だけど。

78.さびしがり屋ですか?

実は、ものっそい寂しがり屋なんですけどね。
一人でいる事も好きなので、孤独は全然平気なんですよ~!
まぁ…孤独と孤立は違うよね?

79.自己主張がしっかりできますか?

自己主張の塊なもんで…w

80.出世欲は強いですか?

全然無いっす!

81.自分のファッションに何かこだわりがありますか?

何もなーい。

82.自分は器用だと思いますか?

いや、物凄く不器用です…w

83.自分はよく言われるO型の性格にあてはまっていると思いますか?

ほぼ当て嵌まっているような気がしますw
よく「O型っぽいO型だよね」って言われたりするもんで…w

84.恋人や結婚相手にするならどの血液型がいいですか?

すでに結婚してるので何ですが、旦那は自分と同じO型です。
ただ、それまでに付き合った人はB型が多かったりします。

85.道を歩いていたら100万円が落ちていました、あなたならどうしますか?

即拾って、真っ直ぐ交番へ!

86.あなたの死に対するイメージは何ですか?

眠り。安らぎ。人生の終着点。

87.幽霊や死後の世界を信じますか?

う~ん?
あったらいいなとは思いますが、その実全く信じていません…w
だって見た事無いんだもん!!
見たら信じるよ~。見たらね(´∀`)

88.献血に行ったことありますか?

あるよ~!
ていうか私が通っていた高校には、卒業記念の献血があったので、ほぼ全員やらされました…w
今は持病の薬を服用しているせいで、献血が出来無いようになっています。

89.輸血を受けたことありますか?

幸いにもありません。

90.臓器提供意志表示カードを持っていますか?

持ってまーす!
使えるモンは、全部使ってしまって下さいませ(´∀`)

91.骨髄バンクに登録していますか?

残念ながら…。
いつか登録しようと思っています。

92.再び人として生まれてくるならどの血液型がいいですか?

またO型でいいよ~w
他の性格になるのも面倒臭いもん!!(オイ!!)

93.O型以外に間違えられたことありますか?

あんまり無いけど、たまにA型に間違えられたりします。
間違えられるならA型。
何故に…?
あ、でもA型は憧れなんで、ちょっと嬉しいw

94.自分のO型度を“%”で表してみてください

90%超え。

95.O型しかいない世界ってどんな感じだと思いますか?

それどこのラテン?w
確か南米とかアフリカとかは、殆どO型なんだよね。
それからブラジルやペルーのネイティブアメリカンとかは、100%O型なんだってー。
凄いよね!

96.50年後のO型人口比率はどうなっていると思いますか?

あんま変わって無いと思います。

97.座右の銘は何ですか?

『失敗は成功のもと』

失敗する事を恐れてばかりいたら、何も成長出来ませんからね。
不慣れな事でも失敗を恐れずに何でも自分でやってみて、少しずつ慣れていけばいいじゃないですか。
人生だって同じですよ(*'-')
私の人生は失敗続き。でもそれを後悔した事はありません。

98.1つ自分で質問を作って答えてみてください

Q.日記や記録などは、よく三日坊主になっていませんか?
A.はい。なっています。

99.願いが1つ叶うとしたら何を望みますか?

心穏やかに幸せに暮らしていけますように…(´人`)

100.お疲れ様でした。最後に、今思っていることを五・七・五でお願いします

え? 何コレ? 難しいよ!!www

『これからは ゆっくり地味に 歩きたい』

急いで歩いて行こうとするから、失敗するんだよ…w
歩くならまだしも、O型は常に全速力で走っていくからな…;
そりゃ途中で疲れて、息切れも起こすわな!www
これからは地味に着実に人生を歩いていきたいと思っています(´∀`)

 




この質問は『going my way』さんから頂きました~!

*lesson6

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 完全に勃起している綺麗なペニスが、先端から先走りの粘液を零して卑猥に濡れていた。プクリと膨れてツツーッと垂れてくるそれを指先で拭うと、海馬が「んっ…!」という甘い声を出して身体全体をブルリと震わせる。今まで訳の分からない感覚に翻弄されるだけだった海馬が、今はちゃんと快感を感じとってくれている事に、オレは心の中で深く感謝をした。
 良かった…本当に良かった。これで海馬も普通に戻る事が出来たんだ…と、安堵の息が零れる。
 この数週間、快感を感じられない身体を持て余して不安に感じる海馬は、きっとずっと大変な想いをしていたんだと思う。だけどそれと同じくらい、オレも不安になっていたんだ。
 レッスンだなんて大袈裟な事を言い出したはいいけど、コレで本当に海馬が何も変わらなかったらどうしよう…とか、レッスンによって余計にトラウマが酷くなったりしたらどうすればいいんだ…とか、最終的にしつこくし過ぎて嫌われたら泣ける…とか、とにかく色々思い悩んだ。
 だけど一番辛いのは海馬であってオレじゃないから、そこは自分の不安を押し留めて表には出さないようにしていた。なるべく海馬が不安にならないように…辛くないように…それだけを考えて過ごして来たんだけど…。

「良かった…。海馬…良かった…」

 ちゃんと感じてくれている海馬を見たら、不覚にも込み上げてくるものがあった。溢れてくる涙を無理矢理飲み込んだら喉が痛くなったけど、オレは嬉しくて嬉しくて堪らなかった。
 身体を起こしてそっと海馬を抱き寄せると、海馬は黙ってオレの胸に寄り掛かってくれる。だけど、嬉しいというよりは少し緊張した様に身体を硬くしているのが気に掛かった。顔を覗き込むと、半分安心したような、半分戸惑っているような表情をしてオレの事を見詰め返してくる。青い瞳が不安で揺らめいているのが印象的だった。

「海馬…? どうした?」
「じょ…の…うち…」

 海馬の様子が気になって、優しく名前を呼んで問い掛けてみたら、海馬は震える声で言葉を放った。

「オレは…どうなったんだ…?」
「別にどうもなってないよ。ただ普通に感じているだけだ」
「何か…変な感じがするのだ…。ムズムズして…耐えきれないような…じっとしていられないような…そんな感じが…」
「うん」
「怖い…」
「うん」
「どうしたらいいのだ…。凄く…怖い…」
「うん。気持ちは分かる。でも大丈夫だよ」

 オレに縋り付いてスウェットの布地を力一杯握り締める海馬の手を取り上げて、オレはその手をゆっくりと下半身へと導いてやった。そして硬く勃起してトロトロに濡れそぼっている性器に触れさせてやる。

「っ………!!」
「海馬、大丈夫だから…」

 驚いて慌てて手を引こうとする海馬を宥めて、オレはもう一度それに触れさせてやった。震える細い指を掌で包み、海馬の手ごと快感を待つペニスを握り込む。

「ほら…な? 大丈夫だろ? 何も怖くないぜ」
「うっ…! い、嫌だ…っ」
「お前が嫌だって言っても、身体は快感を求めてる。ちゃんと相手してやらねーと可哀想じゃんか」
「オ…オレは…そんな事は…っ」
「海馬…。頼むから感じる事を恐れないでくれ。何も悪い事してる訳じゃ無いんだからさ」
「だが…っ」
「大丈夫、普通だよ。これが普通なんだ。みんなこうなんだよ」
「あっ…! や…やめ…っ! 城之内…っ!!」

 未だに快感を感じる事を怖がっている海馬を宥めつつ、オレは握り込んだペニスを海馬の手ごと上下にスライドさせてみた。その途端に海馬は腰をブルリと震わせて、目をギュッと強く瞑り首を激しく左右に振る。
 多分今、海馬は物凄く快感を感じているんだと思う。オレだって初めてオナニーした時は、余りの気持ちよさに気が狂うかと思ったくらいだったから、今の海馬が感じている衝撃はそれ以上なんだって簡単に想像が付いた。そして…だからこそ、焦らないでレッスンを続ける事にする。
 怖くて緊張して動揺して、カチカチになった身体をもう一方の手で撫で擦りつつ、オレは海馬のペニスにゆっくりと優しい愛撫を繰り返した。掌を上下に動かす度に、溢れた粘液がヌチヌチと濡れた音を辺りに響かせる。海馬はその音だけで、このまま蒸発してしまいそうな程に顔を真っ赤にしていた。その反応に少し強めに握って愛撫するスピードを速めると、オレの肩口に顔を埋めて海馬がいやいやと首を振って喘ぐ。
 その様が…堪らない程可愛かった。

「うっ…! あっ…あぁっ…やっ…! 怖い…っ!!」
「大丈夫…怖くない…」
「やだ…! 嫌だ…っ!! な…何か変だ…っ!」
「変じゃないよ。それが快感って奴なんだ。気持ちいいだろ?」
「うぅ…んっ!! ふあぁっ!!」
「な? ほら…気持ちいい…」
「い…や…っ! 何か…来る…っ!! 嫌だ…何かが…!!」
「うん、いいよ。そのままイッちゃいな?」
「嫌だ…っ!! もっ…嫌だ…っ!!」
「いいから、イッちゃいなって。その感覚をそのまま受け入れればいいんだよ」
「怖い…っ! 城之内…っ!!」
「怖くないよ。オレちゃんとここにいるから。海馬の事抱いていてあげるから。だからもう…」
「ひぁっ…!? あっ…あっ…あぁっ…!?」
「イッちゃいな」
「や…あっ…っぁ―――――――――――っ!!」

 抱き込んだ細い身体がビクンビクンと大きく痙攣し、握り込んだペニスもブルブル震えたかと思うと、先端から熱い精液が溢れ出てきた。勢いはそうでも無かったけれど、トプトプとまるで泉のように白い液体が溢れてきて、オレと海馬の手を汚す。まるでポンプで押し出されるかのように長く吐き出される精液に、海馬は小さく「ぁっ…ぁっ…」と呻きながら、オレの腕の中でビクビクと震えていた。
 顔も耳も首筋も真っ赤で、眉根を寄せて必死な顔をしながら達してる海馬の姿は、本当に本当に可愛くて…!!
 オレはこのまま海馬を押し倒さないようにするのに、精一杯だった。

「ヤベー…。お前もう…本当に…最高だ」

 海馬の人生初めての射精。そこに立ち会えた事を、心から嬉しく思う。
 オレが導いた…オレの恋人。オレを受け入れてくれる…最愛の人。

「海馬………」
「んっ………!」

 初めての射精を終えて、腕の中でグッタリしている身体を強く抱き締めて、オレは海馬の頬にキスをした。そのままこめかみや瞼の上などにも口付けて、最後に唇に辿り着く。舌先で上下の唇をチロリと舐めると口を開けてくれたので、そのまま口内に舌を押し込んだ。触れた海馬の熱い舌を絡め取りつつ、そのままヌロヌロと口中を愛撫しまくる。
 海馬は息苦しそうに顔を歪ませながらも、オレの愛撫をそのまま受け入れてくれた。それが本当に嬉しくて、オレは今なら死んでもいいとさえ思ってしまう。

「海…馬…。好きだよ…。愛してる」

 長いキスを終えて顔を離して、未だ濡れた唇のままでオレは海馬にそう告げた。そして同じように唇を濡らしたままオレの顔をじっと見詰めて来る海馬に苦笑し、その唇を親指の腹で拭ってやる。真っ赤に充血した唇がフルリと震える様まで愛しかった。

「気持ち良かっただろ?」

 剥き出しの肩を掌で包み込みながらそう尋ねれば、海馬は暫く考え込んだ後ゆっくりと一つ頷いた。

「気持ちが良い…というか…何と言うか…。とにかく…我慢が出来無かった…」
「うん」
「胸が熱くなって…頭が真っ白になった」
「うん、そうだな」
「どうしたら良いのか…全く分からなかった」
「そうそう。そういうもんなんだよ。みんなそうなんだ」
「………」

 オレの言葉に顔を赤くしたまま俯く海馬にクスッと笑って、オレは枕元に置いてあったティッシュボックスを手元に持って来た。そしてそこから何枚かティッシュを抜き取って、そっと海馬の股間を拭いてやる。

「なっ…!? 城之内!?」
「拭いてやるから、大人しくしてろよー」
「や…やめろ…っ!」
「まーいいからいいから」

 途端に暴れる海馬を簡単に押さえ付けて、オレは濡れた股間をティッシュで綺麗に拭いてやった。そして汚れた紙をグシャグシャに丸めると、そのままベッド下のゴミ箱に投げ入れる。
 一連の動作を身体を丸めて見ている海馬が可愛くて、オレはついクスクスと笑ってしまった。

「な…何を笑っている…」
「ん? お前が可愛くてつい…な」
「笑うな…」
「ゴメンゴメン。もう笑わないよ」
「………」
「さて、普通に射精も出来るようになったし…。後はオナニーを覚えれば完璧か!」
「は…っ!?」

 信じられないような顔をしてオレを凝視する海馬に、オレはニヤッと笑ってみせた。

「オナニーだよ、オナニー。したくなったら、ちゃんと自分で抜くんだぞ」
「なっ…! む…無理言うな…!!」
「無理じゃない。オナニーなんてみんな普通にやってる事だ」
「オレは…やらない…!」
「やるの。溜まっちゃうだろ?」
「そんなもの…今までしなくても平気だった!」
「今まではな。でももう、『普通』に戻ったんだから、やってあげないと可哀想だろ?」
「か、かわっ…!?」
「さっきみたいに掌で握り込んで、上下に動かしてやればいいだけだから。他にも色々と触り方はあるんだけど…まぁ最初はそんなもんでいいだろ」
「っ………!」
「出来るよな? ちゃんとやってあげるんだぞ?」
「う………」

 何だか妙な呻き声を上げて蹲る海馬の頭をポンポンと撫でて、オレはそっとベッドから離れた。
 生まれて初めて完全勃起して射精した海馬は、今は少しパニック状態になっているように見える。こういう時は無理して先を急がずに、そっとしておいてやるのが一番だと思った。
 側にいて支えてやるのも大切な事だけど、一人で頭を整理する時間を与えてやるのも大事なんだよな。丁度良いし、オレはオレでいつも通りトイレに抜きに行くかーと思った時だった。

「城之内…っ!」

 ハッキリと名前を呼ばれて、思わず足を止めて振り返る。目に入ってきた海馬は、至極真剣な瞳をしてオレを見詰めていた。

「そ…その…っ」
「ん? 何?」
「し、しない…のか?」
「しない? 何を?」
「だから…その…っ。あ…あれ…を…」
「あれ?」
「だ…だから…っ。オレの…その…レッスンは、終わったのだろう…?」

 レッスン。その言葉でピンと来た。
 あぁ、なるほど。そういう事か。海馬の頭の中では、勃起して射精出来るようになればレッスンは終了だって事になっていたのか。
 うん。確かにオレも最初はそのつもりだったけど、今はそうでも無いんだよな。せっかくなら、やっぱり全部覚えて貰いたいじゃん?

「あぁ、セックスね。まだしねーよ?」

 ケロリと言い返すと、海馬は瞳を大きく丸くして固まった。

「だってレッスンまだ続くし。とりあえずお前がオナニーを覚えるまでは、次には進めないな」
「オ…オナ…ってお前…っ! 一体何を言っているんだ!!」
「さっきから言ってんじゃん。ちゃんと抜いてやれって。とりあえずオナニー出来るようになったらオレに教えてな」
「っ………!?」

 そう言って驚いたままの海馬にニッコリと笑いかけて、オレはそのままトイレに籠もった。
 身体は相変わらず辛かったけど、心は全然辛くは無い。むしろ余裕たっぷりだ。
 次に海馬にレッスン出来る事を心から楽しみにしつつ、オレはさっきからギンギンになっている息子を慰める為に下半身に手を伸ばした。



 余談だけど…。
 さっき目の前で見た、イク瞬間の海馬の表情を思い出しながらやったオナニーは、今までで一番気持ち良かった事だけは言っておく。

気管がやられました...(´∀`;

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引き続き風邪っぴきの二礼です、こんばんは。

えー…胸が…痛いです…;
胸っつーか肺? 気管? つまりそういうところがズキズキしておりますw
咳する度にゼロゼロして、呼吸音がゼーヒューゼーヒューしているんですが、喉は全く腫れていないので良しとします(*'-')b
ちょっと咳のし過ぎで横隔膜とか腹筋とかが痛いけど、無問題!!
え? 肺炎? 何ソレ美味しいの?

要は気持ちの問題です!!
私は風邪は酷くなど無い!! ちょっと呼吸器系がやられているだけだ!!
………。
だと信じたい、今日のこの頃です…(´∀`;

あー…、胸痛いわー…;


長編『Lesson』にLesson5をUPしました。
サクサクと書き進めていった結果、ついにここまでやって参りました。
社長が目覚めましたよ~!(*´д`*)

長くなりそうなので一旦切りましたが、次回は初めての××までいけるといいなぁ~とか考えてたりなんかして。
あ、××って最終目的じゃないですよ~?
××は…ほら、アレですよアレ。ア レ で す (*´д`*)

ここまで来れば最終目的まであともうちょっとですね~!
頑張って最後まで書きたいと思っていますv


以下は拍手のお返事でございまっす!!(`・ω・´)


>ねこま様

こんばんはです~!
拍手とコメント、どうもありがとうございました~!(´∀`)

イケナイ趣味ですか、そうですか。
良かったw これで私も心置きなくイケナイ趣味に目覚める事が出来ますw
(いや、もう目覚めていますけどね…(´_ゝ`;)

あ、そうそう。ちなみにねこま様は、何も間違ってはおりませんよ?
だって『Lesson』は、城之内君による不感症社長の調教物語ですからwww
むしろねこま様から「ドキドキする」というコメントを頂いて、私も「してやったり!」とニヤニヤしながら喜んでおりますw
初心な社長にイケナイ事をすると、城之内君もそうですが、書いている私の方もドキドキするんですよ~。
それを読んで下さっている人達にも伝わっているというのは、一生懸命書いている私としては凄く嬉しい反応なんです(*´∀`*)
城之内君と海馬が最後に幸せに結ばれるまで頑張って書いていきますので、楽しみに待っていて下さいませ~♪

ていうか、この城之内君はアブナイ人でファイナルアンサーだと思いますw
どんなに優しく見えても、やっぱりちょっと変態ちっくですよね~w

それでは今日はこれで失礼致します。
ではまた~(・∀・)ノシ


>Rosebank様

拍手とコメント、どうもありがとうございました~♪(*'-')

『Lesson』と日記の感想をありがとうございま~す!
そうですそうです。『Lesson』という物語自体が一つの試練となっているのです。
普段書く長編だといくつかの試練を途中で練り込みますが、これは試練自体が物語の中核なので、これ以上の試練はいらない訳なのですw
ていうか、この物語にこれ以上試練を追加したら、何か海馬が可哀想な事になるような気がします…(´∀`;

最初この話を書こうと決めた時、私は海馬の一人称も所々に入れようと思っていました。
分かり易く言えば、『Rising sun』みたいに、視点が交互に切り替わるタイプですね。
でも『Rising sun』とは違って『Lesson』は短期集中連載ですし、逆に海馬の視点を入れてしまうとつまらないなぁ~と思ったんです。
この話の海馬はとにかくずっと悩んでいますし、海馬視点にすると、彼が感じているのかそうでないのかがすぐに分かっちゃうじゃないですか?
本人でしか分からない感覚を城之内君が手探りで知っていく事にこの物語の意義があるので、ここはやっぱり城之内視点一本で絞る事に決めたんです(*'-')
それに海馬の心情が分からないと、何だかこっちも城之内君に荷担して海馬にイケナイ事をしている気持ちになってくるでしょう?w
これが下手に海馬の気持ちが分かったりすると、そのアブナイ気持ちも半減してしまうのが難しいところなんですよね~!

あ、ちなみにRosebank様がコメントで仰っている通り、城之内先生は多分時々トイレに抜きに行っていると思います…w
頑張れ城之内大先生!! 海馬と結ばれるまであともう少しだぞ!!(多分…w)

風邪の事でもご心配お掛けして、申し訳ありませんでした~!
具合は…上記に書いた通りでございます…w
あー…苦しい…;

それでは今日はこれで失礼致します。

ではまた~(・∀・)ノシ

*Lesson5

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「うーん…。やっぱまだ無理か…」

 何度愛撫しても中途半端にしか硬くならないペニスに、オレは苦笑しながらそう言った。まだ柔らかい先端をチョイチョイ突きながら「まだもうちょっとかかりそうだなぁ…」と笑い声でそう言うと、海馬は耳まで真っ赤になりながらプイッと横を向いてしまう。
 目をギュッと強く瞑って辛そうに眉根を寄せるその表情に、オレは自分だけでなく海馬にも我慢の限界が来ている事を感じていた。


 海馬のペニスが初めてそれなりの反応を返してくれてから丁度一週間後の夜、オレは海馬邸に泊まりに来ていた。今日はバイトも無かったしさっさと食事を済ませて、二人で順番に風呂に入ってから準備万端でベッドに入ったんだけど…。まぁ…でも、それとこれとは全く話が違うって奴なんだよな。
 バスローブを脱がせて裸でベッドに寝転がった海馬と、スウェットを着たままのオレ。ゆっくり風呂に入ってきた為にまだ温かい海馬の肌を撫で擦りつつ、薄く開いた唇に吸い付いた。
 ディープキスに関しては、海馬はもう何も嫌がらなくなった。それどころか積極的に反応して、自ら舌を絡ませてきたりする。顔を真っ赤に紅潮させ、チュクチュクと濡れた音をさせながらキスに夢中になっている海馬を見る度に、オレの腰は熱く疼いた。海馬を完全に導けるまでは最後まで我慢してみせるって強く思ってるけど、何だかんだ言っても身体はやっぱり…辛かった。
 そりゃあ、オレは普通の健康的な男の子ですから。恋人のこんな姿を見せられてまともでいられる訳無いし、むしろ平気でいられる方が普通じゃ無いとも思う。興奮してしまうのは仕方無いよな。
 自慢じゃ無いけど、オレは元々我慢強い性格じゃ無かった。むかつけばすぐに手が出るし、セックスだって相手の女の子がいいと言ってくれれば、その場で押し倒してやってしまっていた。だってする事すれば気持ちいいし、やりたい盛りの男なんて皆そんなもんだろ?
 でも海馬に関してだけは、そんな風に軽々しくセックスする気にはならなかったんだ。いっつも勢いだけで生きて来たオレがこうやって我慢出来ているのは、やっぱりそれだけ海馬に本気惚れしてるからなんだなぁ…って常々思う訳なんだよ。好きな奴に悲しい想いなんてさせたくないし、泣かせたくないし、無理もしたくない。出来れば辛かったり苦しかったりする事も、感じさせたくない。

 いつでも笑っていて、幸せでいて欲しいんだ。

 そういう事言ったら「じゃーセックスなんてしなけりゃいいんじゃないの?」って話になるんだけど、それとこれとはまた話が違うから難しいよな。お互い爺さんになったらそういう生活も有りだとは思うけど、今のオレはまだ若いからさぁ…。やっぱりどうしても、海馬の事を抱きたいんだ。
 心も身体も欲しい。凄く我が儘だと思うけど、そう思うのは人間としては至って『普通』の事だから、こればっかりは仕方が無いし、オレが悪い訳でも無い。だから海馬にはこうしてレッスンに付き合って貰ってるんだけど、なかなか上手くいかないのもまた事実だった。
 オレ自身は、こうなる事は初めから分かっていた。海馬の持つトラウマが根深い物だという事はよーく分かってたし、それがちょっとやそっとのレッスンでどうにかなるとも思って無かったから。むしろこんだけ早い時期に反応が見られた事に、逆にビックリして嬉しくなったくらいだ。
 でも最初から気合いを入れて覚悟して臨んできたオレとは違って、最近はどっちかっていうと当の本人…つまり海馬の方が疲弊してきているような気がするんだ。


 ディープキスをしながら掌で内股を撫で、そっと柔らかいペニスを包み込んだ。何度か優しく揉んでいると少し芯を持ってくれるけど、いつものようにそれ以上は硬くはならない。

「っ………! な…んで…っ」

 そんな様子に、目に見えて海馬は焦っていた。思い通りにならない自らの身体に苛立っている。今だって半勃ち以上に成長しない自分のペニスを涙目で睨み付けて、ギリギリと歯ぎしりをしているんだ。
 馬鹿だな、本当に。そんなに焦ったって、何ともなりゃしねぇよ。

「まぁ、全くウンともスンとも言わなかった頃に比べれば、これだけ反応してれば上々だろ? うん、おっけー」

 なるべく明るい声でそう言ってやっても、海馬は首を縦に振らない。それどころかますます深く思い悩んだ顔をして、大きな溜息を吐いていた。

「いつまで…だ…?」
「うん?」
「いつまで…こんな状態が続くのだ…」
「うーん…? それは分からないけど…きっとその内何とかなるって」
「簡単にそんな事を言うな! 一生このままかもしれないのだぞ!?」
「それは無いよ。だってお前、完全にインポだった時からそんな事言ってたけど、ここまで回復したんだぜ? 完全勃起出来るのもそんなに遠い話じゃ無い筈だ」
「分からんぞ…。これがオレにとっての終着点かもしれん」
「考え過ぎだってば…」

 やれやれと肩を竦めて、今度はこっちが深く嘆息した。
 全く…。考え過ぎて自分の思考に凝り固まっちまうのは、海馬の悪い癖だな。性感より先にこっちの方を治した方がいいんじゃないだろうか?

「海馬………」

 一旦身体を愛撫する手を止めて、オレは海馬をそっと抱き締めた。海馬はオレの動きに素直に従って、そのまま身体をこちらに擦り寄せてくる。
 こういう反応が凄く可愛いんだよなぁ…。うん、やっぱりオレはコイツの事が大好きなんだ。よし、まだまだ大丈夫。余裕持ってやっていける。
 眉根を寄せて微妙な顔をしながらオレに縋り付く海馬に優しい笑みを零しつつ、オレはほんのり紅く染まっている耳元にしっかりと囁いてやった。

「いいか、海馬。これだけは言っておくぞ。上手くいかなくても絶対に焦ったりするな」
「………?」
「お前のトラウマは筋金入りなんだから、ちょっとやそっとで上手くいく訳ないだろ? えーと、こういうの何て言うんだっけ? いっちょう? ひとあさ?」
「一朝一夕」
「あ、そうそうそれそれ。一朝一夕。とにかくすぐには無理だって事だよ。だから焦んな」
「だが…お前はどうするのだ…? そろそろ限界なのではないか?」

 そう言ってオレに抱かれたままだった海馬が、視線をチラリと下にずらした。その視線を追いかけるように下を向いたオレは、その場で思わず「あはは…」と苦笑してしまう。
 オレのスウェットのズボンの前面は、誰がどう見てもそうと分かるまでに変化してしまっていた。

「こればっかりは生理現象だからなぁ…。仕方無いというか何というか…。うん…まぁ…まだ大丈夫だよ。お前はそんな事は心配すんな。オレの事より自分の事を優先しろ」
「だが………!!」
「大丈夫だって言ってるだろ? 身体の反応はどうしようも無いんだよ…。でも心の方はまだ余裕あるから、平気だよ」
「くっ………!!」
「何でそんなに悔しそうな顔してんだよ。ゆっくりやっていこうぜ? な、海馬」

 下唇をキリキリと噛んで俯く海馬に笑いかけてやって、オレはその細い身体をギュッと抱き締めた。
 不安に震えるコイツを、少しでも安心させてやりたかった。焦る事は無い、ゆっくりやっていけばいいんだって教えてやりたかった。そして、お前の為ならオレはいつまでも待っていられるんだって事を、海馬に分かって欲しかった。オレを…信じて欲しかった。

「海馬…好きだよ…」
「城之…内…っ」
「ホントだよ。大好きだよ…海馬。愛してる」
「城之内…っ。オレは…っ」
「焦るなって。確かにオレはお前を抱きたいけど、お前と一緒に気持ち良くなれないんだったら、そんなセックスに意味なんて無いんだよ。オレはお前が好きだ。愛してる。だからこそオレだけじゃなくて、お前も気持ち良くなってくれなくちゃダメなんだ。自分だけが気持ちいいセックスなんて、オレはしたくない」
「っ………!」
「だからお前がちゃんとセックス出来るようになるまで…オレは待つよ。いつまでも待つよ。だからお前は何も心配しないで…ゆっくり身体を慣らしていけばいいんだ」

 身体を抱き締め、背中や腰を宥めるように掌で撫で、額や頬に軽く口付ける。そして耳元で何度も何度もしつこいくらいに愛を囁き、海馬が安心するように言葉を放った。
 その行動に漸く安心しだした海馬に微笑みかけて、震える身体をベッドに押し倒して、首筋に唇を押し付けつつ身体をまさぐった。白い肌を軽く吸って胸元に移動し、赤く熟れている乳首に吸い付く。

「ひゃっ…ぅ…!」

 あぁ、甘い。甘くて美味しい。今は軽い愛撫しか出来無いけど、いつかこれを思いっきり味わう事が出来たら…。そう思いながら、硬くなった乳首をチュピッと吸い上げ、もう片方の乳首にも吸い付きに行く。今まで吸っていて濡れた乳首の方は、空いた手を持ち上げて指先で摘み上げた。

「あっ…あっ…!?」
「海馬…好き…だよ。大好きだよ…」
「あぁっ…城之内…っ!」
「だから安心して…焦らないで…」
「やっ…ま…待て…っ!!」
「待たないよ。お前が分かってくれるまで、何度も言うから…」
「ち、違う! そうじゃない!! あっ…いやっ…! 何か…変…だ…っ!!」

 いやいやと激しく首を振る海馬に、流石のオレも今までとは全く違う事態が起きている事に気が付いた。愛撫していた乳首から口と指を離して視線を上げると、海馬は顔を真っ赤に上気させてボロボロと泣いている。
 慌てて身体を持ち上げて、海馬の頭を胸元に抱き寄せた。

「ど、どうした…? あ、ゴメン! 胸…嫌だった?」
「ち…ちがっ…! そうじゃ…無い…っ!」
「えーっと…。別にキツイ事言ったつもりは無いんだけど…気に触ったのなら謝る。ゴメン…な?」
「そうじゃ無い…!」
「海…馬…?」

 突如放たれた海馬の大声にビックリしていたら、海馬はボロボロと泣きながらオレを見上げ、涙声のまま口を開いた。真っ直ぐに見詰めて来る青い瞳に、ちょっと…いやかなりドキドキする。

「あ…安心…したのだ…。本当は…ずっと…不安…だった…から…。けれ…ど…お前が…待っていてくれると…そう…言ってくれた…から…、安心した…のだ」
「う…うん」

 海馬の言葉にぎこちなく頷く。

「そうし…たら…、何故か…今まで…とは…全く違う…感じ方を…して…」
「違う感じ方?」

 オレの質問に、海馬はただコクコクと頷くだけだ。細い身体がフルフルと震えていたから気分が悪いのかと思ったけど、紅潮している頬がそれを否定している。そして海馬は内股をもじもじと摺り合わせている。
 あれ…? この反応って…もしかして…。

「海馬…? お前…もしかして…気持ち良くなってる?」
「っ………!」
「ちゃんと答えてくれ。言ってくれないと…分かんないよ」
「そ…そんな事…! 訊くな馬鹿…!!」

 身体を丸めて震えながら大声で叫ぶ海馬。だけどその反応は決して嫌がられている訳じゃなくて、きっとただ照れているだけであって…。
 オレはもしかしたら…という期待を込めて海馬から離れ、今はピッタリとくっつけられている長い足の前に座り込み、丸い膝頭に掌を乗せた。

「海馬…。ちょっと…見せてみ?」
「やっ…!! 嫌だ…城之内…っ!!」
「いいから、ちょっとだけ…見せて」

 嫌だ嫌だと抵抗する海馬を何とか押し留めて、オレは両膝をゆっくりと左右に開いていく。長い足が開かれたその奥の奥、海馬の身体の中心にあるソレは、確かにオレ達がずっと望んでいた形でそこに存在していた。
 ちゃんと完全に勃起していて、先端からとろりとした透明の滴を零している。本人を始め、今まで誰も快感に導いた事の無い綺麗なピンク色をしたソレが硬く勃ちあがって、先走りの液でトロトロに濡れているその様は、本当に綺麗で卑猥で…何より滅茶苦茶興奮した。

「海馬…っ! お前…お前…っ!!」

 何かを言いたかった。きっと「ついにやったな!」とか「これで大丈夫だ」とかそんな事だったろうと思うけど、その先は全く言葉にならなかった。
 人間は感動し過ぎると、言葉が言葉にならないという事を、オレは生まれて初めて知ったのだった。

肺が痛いです。ゲホゲホ

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何か変な風邪ひいた二礼です、こんばんは。

急に暑くなったり、忙しくて体力が落ちていたりした所為でしょうか…。
風邪…ひきました…w
私はいつもは風邪は喉から来て急激に熱が上がる人なのですが、今回は何故か急に胸(肺)だけがイガイガして、喉も平気だし熱も有りません。
こんな風邪をひいたのは初めての経験なので、ちょっと微妙な感じです…w
咳のし過ぎで胸やら腹筋やらが痛いのですが、幸いにも風邪自体はそんなに酷くならずに治りそうです(*'-')
熱が出て仕事を休む事だけは嫌だったので、これくらいで済んで本当に良かったわ~w

季節の移り変わりなので、皆さんも体調の変化には気を付けて下さいませね~(´∀`)


全然関係有りませんけど、週間飛翔の話題を少々…。
某死神漫画(保健室じゃなくて鰤の方ねw)に興味の無い方は、スルーOKですw(反転してありまーす)

今週号の飛翔の背表紙の⑧番隊隊長と⑬番隊隊長のお姿、まんま夫婦で笑いました…w
実は二礼はこの二人のファンなので、ちょっと嬉しかったりv
ていうか浮/竹/隊長…。刺されてからどうしたんだろう…。
心配だ;


長編『Lesson』にLesson4をUPしました。
ちょっと明確に進展致しました(*´∀`*)
このくらい海馬が反応してくれるようになると、私も書き甲斐があって楽しいですw
やっぱエロはこうでなくっちゃね!!
…という訳で、このままサクサクいく事にしま~す!!

それにしても…。
何で初心海馬を苛めたり泣かせたりすると、こんなに楽しいんだろうなぁ…w
ダメだわ…!! このままじゃイケナイ趣味に目覚めちゃいそう!!

もう目覚めてんじゃん!! とかいうツッコミは一切お受け致しませんのであしからず(´_ゝ`)


以下は拍手のお返事になりますです~♪


>Rosebank様

拍手とコメント、どうもありがとうございました~!(´∀`)

『Lesson』と日記の感想をありがとうございます~v
『ヘレンケラー』とはまた大きく出ましたね…。そんな大層な話では無いのですが…w
でも確かに感覚的には、『奇跡の人』の「ウォータアアアアーーー!!」と近いものがあるかもしれません…w

あるべき物がすぐそこにあったとしても、本人がソレに気付かなければ無用の長物に過ぎませんからね。
快感を感じていても、海馬がソレを快感と受け止められなければ全く意味が無い訳です。
だから厳密に言えば、海馬は不感症なのでは無くて、ただ快感を拒絶していただけだったんですね。
城之内は何となくそれに気付き始め、そしてそれを踏まえた上で海馬を導いて行こうとしています。
そして海馬も城之内を信じて、今まで拒絶していたものを受け入れようとしている最中です。
その海馬の拒絶が大分綻んで来ている事は、今回の話を読んで頂ければ分かると思いますが…ねw
城之内大先生にはこれからも頑張って貰って、この調子で海馬を導いて行って欲しいと思っていますw

バトンの感想もありがとうでした~!
台詞の回答については、実はアレ…答え足り無いんですよw
でも全部書き出すとキリが無くなってしまうので、あの辺で止めておきましたw
全く…どんだけだよ!! って話ですよね~…(´∀`;
でもまぁ、今まで書いてきた小説は全部思い出深いものばかりなので、今回のバトンはそれを見返す意味でとっても良い機会だったと思っています。
初期の小説を読み直してガックリ来てしまうのは…仕方の無い事なんですけどね…w

それでは今日はこれで失礼致します。
ではまた~(・∀・)ノシ

*Lesson4

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 放課後の教室でのレッスンで、海馬が快感を感じ始めてくれているのを知ってから二週間。オレ達はその日から全く顔を合わせていなかった。表向きには海馬の仕事が忙しくて時間が取れないという理由だったんだけど、何となく避けられてると感じるのは…オレの気のせいなんだろうか…?
 誰もいない教室で、窓から見えていた夕日よりも真っ赤に顔を染めて快感に震える海馬。快感を快感と捉えられなくて、怖くて混乱して泣き出してしまった海馬。
 その海馬を思い出すだけで、オレは激しく興奮してしまうのを止められなかった。あの日から、あの時の海馬の顔を思い浮かべるだけで何度抜いたか分からない。それだけ海馬の感じている顔が攻撃力抜群だと言うのもあるんだけど、オレが海馬に飢えていて、そろそろ我慢の限界だという事にも繋がるから厄介だと思う。
 絶対に無理強いはしたくないと思っている。だけど、そろそろ本気で抱きたいと思っているのも確かだった。

「でもなぁ…」

 放課後、バイト先までの道をトボトボと歩きながら、オレは深く溜息を吐いた。

「ちょっと…無理させちゃったのかも…しれないなぁ…」

 仕事が忙しい所為なのか、それともオレに会いたくないからなのか。海馬からの連絡は全く持って来なかった。これが本当に仕事が忙しい所為なら別に良いんだけど、本気で避けられてたりしたら、オレはもう立ち直れないかもしれない。
 ただオレは快感を感じられないという海馬に、オレの事を感じて欲しいと思っただけだった。一緒に快感を感じて、一緒に幸せになりたかっただけ…それなのに…。

「失敗したなぁ…」

 やっぱり無理をさせていたんだと思う。急に事を運び過ぎたのかもしれない。
 未知の感覚に驚いて…怯えて、海馬はもうオレと接触する事を嫌になってしまったのかもしれないと思ったら、気分が暗く沈んでいった。でも、今日のバイトはコンビニだし、販売業務だからいつまでも落ち込んで暗い顔をしている訳にはいかない。気持ちを入れ替えないといけないな…と思い、気合いを入れ直して自分の頬をパンパンと叩いた時だった。ポケットに入れてあった携帯が震えると同時に軽快なメロディーが流れ出し、オレは慌てて携帯電話を取り出してフリップを開いた。
 流れている曲から海馬からの電話だという事は分かっていたけど、液晶に映し出されている『海馬瀬人』という名前を確認して、更に胸がドキリと高鳴る。急いで通話ボタンを押して、携帯電話を耳に押し付けた。

「も…もしもし…?」
『城之内か?』

 久しぶりに聞いた海馬の声に、オレは顔が真っ赤になるくらいに嬉しくなった。何だか心臓もドキドキしている。

「うん、オレだよ。久しぶりだな。仕事…忙しいのか?」
『あぁ。昨日までは忙しかったが、漸くキリが付いた。今日は残った仕事を軽く纏めて、あとは帰るだけだ』

 恐る恐る仕事の事を尋ねてみたら、どうやら忙しいのは治まったみたいだった。それに自分の事のように喜んで、ついでに電話口から聞こえてくる海馬の声が予想以上に機嫌が良い事にも安心した。
 良かった。別にあの事で避けられていた訳じゃ無いらしい。その証拠に海馬は少し考え込んで、『それで…その…レッスンの続きの事なんだが…』と自らレッスンの話題を口に出した。
 本気で嫌がっていたら、自分からこんな事を言い出す筈が無い。その事に心底安心しつつ、オレは優しい声で答えてやる。

「うん。暇になったら、またレッスンを再開しような」
『ずっと忙しくて…お前とも会えなくて済まなかった…。それで…その…今日の夜は…どうだ? 明日は休みだし、泊まりに来ても…』
「今日? オレ今からバイトだから、夜十時過ぎてもいいんなら、それから行くけど」
『あぁ、それで良い。待っている…から…』
「え………?」
『ん? 何だ?』
「あ、いや、何でも無い…っ!」

 待っている…。待っているって海馬が言った! 間違い無くオレの事を待っていると言った!!
 ついさっきまで海馬に手を出した事を後悔し始めていたというのに、オレは本当に現金な奴だよな。海馬が待っていると言った瞬間に、海馬にレッスン出来る事をこんなに嬉しいと思うなんて。
 海馬の言葉から分かる事。それは海馬が、オレに触れられる事を嫌がっている訳では無いという事だった。待っているという事は、むしろオレに触れられたいと思っているとも考えられる。多分海馬の事だからそこまで考えて「待っている」と言った訳じゃ無いと思うけど、海馬のオレを信頼している気持ちが見え隠れしていて、それが凄く嬉しいと感じた。

「んじゃ…後で行くから…」
『あぁ』

 全く迷いの無い返事が返って来たのを確認して、オレは携帯を切って胸ポケットに仕舞った。これからバイトだけど、気分が高揚してどんな仕事でも上手くいくような気がしてならない。

「オレってホント、単純なんだよなぁ~!」

 自分が単純明快なのは良く分かっているつもりだったんだけどな。
 そんな自分が可笑しくて思わずクスクス笑いつつ、オレはバイト先までの道を駆け足で辿り始めた。ここで急いだって仕方無いのに、何だかノンビリと歩いてなんていられなかったんだ。



 コンビニでのバイトを終えて海馬邸に着いたのは、夜の十時半を過ぎた頃だった。着いて早速海馬の私室に招かれて、用意されてあった夜食を食わせて貰った。仕事して来た後だったから物凄く腹が減っていて、正直本気で助かったと思う。
 海馬邸お抱えシェフの滅茶苦茶美味しいサンドイッチを頬張りつつ、一緒に付いてきた野菜スープも全部飲んで、最後に冷たい紅茶をグイッと飲み干した。プハッと息を吐き出して、満足した腹を撫でて漸く安心する。

「う~! 満足した~!! サンキューな海馬」

 ソファーの上でうーんと伸びをしてそう言ったら、目の前に座っていた海馬がクスリと笑みを零した。その笑い顔が余りに可愛くて、見ているこっちが赤面してしまう。

「満足したか?」
「うん。お前ん家の料理って、滅茶苦茶美味いんだもんな。すっげー満足だよ」
「そうか…。だが…お前は本当は…満足していないんだろう?」
「へ? 満足だけど?」
「そうでは無くて…。料理では無く、オレに対しての話だ」
「あぁ…そっちね」
「………」

 せっかく可愛かった顔をまた暗くして、海馬は俯いてしまう。
 そっか…そうだったのか。やっぱり海馬も気にしていたんだな。でも、本格的に悩んでいる海馬には悪いけど、それを嬉しいと思ってしまうのはどうしてなんだろうな? 多分それはきっと、海馬が自分の問題から目を背けずにちゃんと闘っているからなんだ。
 海馬の身体を欲しがっているオレと対峙して、海馬が怖くない筈無いんだ。快感を全く感じられない自分の身体を持て余して、レッスンを受ける度にきっと逃げたいって思っているに違いない。

 それでも海馬は逃げないんだ。自分の為に…そしてオレの為にずっと努力している。

 その海馬の努力を、オレは見失っていた。
 確かにオレは海馬の事を大事に思っている。でも、だからと言って海馬自身の努力を忘れたりしちゃいけなかったんだ。
 海馬は頑張っていた。オレ以上に頑張っていた。感じられない身体をオレに差し出して、どんなにか怖かっただろう。情けなかっただろう。悲しかっただろう。でも、それでも諦める事はせずに、オレに全てを委ねようとしてくれていたのに…。

「海馬、こっちにおいで」

 ソファーに座ったまま手招きすると、海馬はひょいっと首を傾げて、それでも向かいのソファーから立ち上がって素直にオレの側に来てくれた。オレの側に立ち尽くす細い腰を抱き寄せて、オレは海馬の身体を自分の隣に座らせる。そしてそのまま肩を抱き寄せて、近付いて来た頬に軽く唇を押し付けた。
 擽ったそうに首を竦める海馬にクスッと笑って、オレは「ゴメンな、海馬」と言葉を放つ。それを聞いた海馬が不思議そうにオレの顔を見詰めて来るのに気が付いて、オレは微笑みながらもう一度「ゴメン」と謝った。

「城之内…? 何故謝るのだ?」
「ん? オレがお前を疑っていたからだよ」
「疑う…?」
「そう。もうオレの事なんか嫌いになっちゃったんじゃないかってね」
「嫌いに…? 何故そんな事をオレが思わなくてはいけないのだ?」
「だってさ、レッスン…。この間ちょっと無理矢理した感じがあっただろ?」
「この間のって…教室でのレッスンの事か?」
「そう。あの日ちょっと無理したじゃんか。だから海馬はもう…レッスンが嫌になっちゃったのかなーって思って」
「馬鹿な! そんな事は無い…っ!!」
「うん、分かってる。ていうか…今気付いたよ。お前はちゃんとオレを受け入れてくれてたのにな…。馬鹿なのはオレの方だよ。お前の事を疑ってた。本当に…ゴメンな?」

 オレが心から謝ると、海馬は途端にシュンとして視線を落としてしまった。
 あぁ、この顔は知ってる。これは海馬がいつも感じられない自分の身体に、自責の念を感じている時の顔だ。

「謝るというなら…それはオレの方だ。お前がここまでしてくれているのに…オレはいつまで経っても変わらないまま…」
「そんな事ないぜ?」
「いや、そんな事はある!」
「無いってば。だってこの間、お前感じてたじゃん」
「え………?」
「あ、やっぱ気付いて無かった? んじゃちょっとキスしてみよう」

 そう言ってオレは海馬の顔を引き寄せて、薄く開いた唇にキスをした。唇の隙間から舌を差入れると、「んっ…!」という可愛らしい声と共に熱い舌が絡まってくる。海馬の手が震えながらオレの肩に縋ってくるのを感じ、オレは海馬の腰を片手で支えながら、もう片方の掌で服の上から背中や腰を撫で回した。その度にビクビク震える身体に薄目を開けて確認してみると、目の前の海馬の顔に異変が現れていた。
 それまでの無表情さとは全く違う必死な顔。頬を真っ赤に紅潮させ、目をギュッと強く瞑って睫を震わせている。

 うん。気のせいじゃない。これは間違い無く…感じている。

 海馬がオレのキスで感じてくれている事に嬉しくなって、オレは抱き締めている細い身体をゆっくりとソファーに押し倒しながら、掌で身体のあちこちを優しく撫で回した。サワサワと撫でる度に海馬の身体はフルリと震え、その反応に嬉しくなってオレはそのまま掌を内股へと伸ばす。ズボンの上からそっと撫でてみると、相変わらずそこはピクピクと震えている。
 素直な反応に本当に嬉しくなって、オレは一旦唇を離して海馬にニヤリと笑ってみせた。

「ほら…感じてる」
「やっ…! ちがっ…!」
「違わないよ。気持ちいいだろう?」
「分から…な…い…!」
「分からなくは無い筈だ。背筋がゾワゾワするんだろ?」

 オレの質問に海馬はコクリと頷いて答える。

「ゾワゾワ…する…。気持ちが…悪い…」
「気持ち悪く無いの。それが気持ちいいって事なんだよ」
「でも…落ち着かない…」
「そういうもんなんだよ。それでいいんだよ…海馬」
「んっ…!!」

 グダグダと言い訳する口を黙らせる為に、オレはもう一度唇を重ねてしまった。途端にブルッと震える身体を体重を掛けて押し付けてしまうと、そのまま片手で内股への愛撫を続ける。掌全体を使って細い内股を撫で擦りつつ、少しずつ上に這い上がっていって、そしてそのまま柔らかいペニスを包み込んだ。

「んっ…!! ふ…ゃ…っ!!」

 布地の上から優しく揉んでいると、海馬がビクビク身体を震わせて、いやいやをするように首を左右に振る。ほんのり紅く染まった眦から涙が零れ落ちて、その情景はオレを興奮させるのに充分な威力を持っていた。
 不味いなぁ…と思いながらも、何とか我慢しながらペニスへの愛撫を続けていた時だった。

「………ん? あ…これって…」

 掌に包んでいたものがピクリと動いたのを感じた。この間はほんの一瞬だけしか感じられなかったその感触を、今はハッキリと感じる事が出来る。試しにもう何度か指を動かしてみると、その度にピクリピクリと反応してくれる。

「か…海馬…っ」
「………っ?」
「ちょっと…ゴメン!」
「なっ…!? や…やめろ城之内…っ!! っ………!?」

 海馬の口から制止の声があがったけれど、オレはそれを無視して身体を下にずらした。ズボンのベルトを外してファスナーを下げてしまうと、下着と一緒に布地を膝までグイッと降ろしてしまう。
 目の前に現れたのは、まだ小さくて柔らかいペニス。だけどそっとそれに触れてみれば、その変化は一目瞭然だった。

「うっ………!」
「海馬…これ…」
「な…ん…? や…やめ…」
「ちょっと硬くなってる…。半勃ち状態って奴だ…コレ…」
「なん…だと…?」
「いいから。ちょっと触ってごらん」

 オレの服を強く握り締めていた海馬の手を取って、怖がられないようにゆっくり股間に近付けていった。細い指先を震えるペニスに触れさせると、海馬は信じられないものを触ったかのように目を丸くして固まってしまう。
 悪いとは思ったけど、その反応に少し笑ってしまった。そんなにビクビクしなくたって、それは別に危険な物でも何でもないのになぁ…。

「そんなに怖がるなよ。自分のモノだろ?」

 オレが笑いながらそう言うと、海馬は涙ぐんだ瞳でそろそろとオレの事を見上げて来た。その反応が凄く可愛いと思う。

「な? いつもと少し硬さが違うだろ?」
「………っ」
「触ってみてどう? 何か感じる?」
「変な…感じが…する…」
「背中がザワザワしたり、腰が疼いたりする感じ?」

 オレの言葉に少し考え込んだ後、海馬は顔を真っ赤にしたままコクリと頷いてみせた。
 どうしよう…。海馬の全てが、可愛くて可愛くて堪らない。

「うん。それが気持ちいいって感触なんだよ。今はまだ分からないかもしれないけど…この感じを覚えておいてくれ」
「城之内…」
「ん?」
「もうちょっと…触ってみてくれ…」
「………え?」
「頼む…から…」

 自分の性器から手を離し、海馬はオレの袖口を掴みながら上目遣いでそんな事を言って来た。真っ赤に上気した頬、潤んだ青い瞳、濡れた唇でそんな風に誘われちゃ、オレとしても断わる術は無い訳で…。
 とりあえず「わ、分かった…」と狼狽えながら返事をして、オレは半勃ち状態の海馬のペニスに手を伸ばした。触れたソレを優しく掌で包み込みながら、緩く上下に刺激する。

「あっ…! ん…!!」

 途端に海馬の口から漏れ出た甘い喘ぎに、自分の下半身に猛烈に血液が流れ込むのを感じた。
 ヤバイヤバイヤバイ!! 海馬が超可愛い!! 滅茶苦茶興奮する!! このまま抱いちゃいたい!!
 ドクドクと血流が激しくなる頭で、一瞬そんな事を考えて…。でもオレは慌てて首を横に振って、その幻想を振り解いた。
 まだダメだ。このままじゃまだ抱けない。もうちょっと…もうちょっと我慢しないと、セックスする意味が無い。
 海馬は今はオレの首にぎゅーっと強く抱きついて、今まで感じた事の無い感覚に翻弄されている。オレが少し手を動かすだけで、「あっ…あっ…」と可愛い声を上げてくれていた。ペニスはそれ以上は硬くなってくれなかったけど、ほんの少しだけ先端から透明な粘液も出してくれている。その粘液を先端に塗り込めるように刺激すると、腰をビクリと大きく震わせ「あぁん!!」と小さな悲鳴が上がった。

「海馬…。気持ち…いい…?」
「やっ…! 無理…っ!!」
「無理? 何が…無理?」
「こんな…の…耐えき…れ…な…!!」
「大丈夫。少しずつやっていけば慣れていくから」
「やっ…ゃ…!! んっ…やぁ…!!」

 イヤイヤと言っている割には海馬はオレの身体にしっかりとしがみついたままで、離れようとはしない。そんな海馬が健気で嬉しくて、オレは目の前の身体を強く抱き締めた。

「もうちょっとだよ…海馬」
「んぁ…っ!?」
「もうちょっとで…ちゃんと愛し合えるようになるからな…」
「あっ…城之…内…っ!!」

 ビクビクと震える海馬の身体を抱き締めつつ、オレはその晩、いつまでも優しい愛撫を続けていた。

誤字が...酷過ぎる...;

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過去の小説の余りの稚拙ぶりにガックリな二礼です、こんばんは。

今回『深夜湖畔』の発芽米子様から頂いたバトンを纏める為に、昨日は自分の古い小説にざっと目を通していました。
そうしたらアレよ…。
誤字、脱字、重複語、間違った表現等が出て来るわ出て来るわ…;
最初の方は見付ける度に細々と直していたのですが、後半はもう面倒臭くなって放置してしまいましたw
いや、直すけどね。後で…多分…(´_ゝ`;
おまけに手探りで小説を書いていたのが嫌って程伝わって来て、目を通す度に赤面ですよ…;
出来る事なら全部書き直したいです…w
でも、無理なのでやりませんけどねー…(´∀`;

そういう訳で、バトンに答えてみたりしました。
思ったより沢山書いてしまったので、興味のある方は下のをクリックしてみて下さいw

物書きバトンを読んでみる

自分の作品を見つめ直すには、こういうバトンは丁度良いんですよね~。
答えていて凄く楽しかったです!
米子さん、どうもありがとうございました~!!


長編『Lesson』にLesson3をUPしました。
ちょっと進展しました(*'-')
『全く何も感じられない』が『何だかよく分からないけれど、何かを感じる』ようになったのは、結構大きな変化だと思いますね~。

海馬が感じているのは紛れも無い『快感』です。
でも、海馬は『快感』の感覚を全く知らないので、それを『快感』だと受け取る事が出来ません。
海馬がそれを知る時が、城之内君の本願が達成される時だと思うのですが…。
それが一番難しいところだったりするんですよね…w

一応短期集中連載のつもりで進めているので、余り先延ばしにしないでホイホイ進めていっちゃうと思います~。
サクサク物語を進める事が出来るのは、やっぱりいいな…w


以下は拍手のお返事になりま~す!!(*´∀`*)


>愛奈様

初めまして~! こんばんはです~!
拍手とコメント、どうもありがとうございました~♪(´∀`)

やっふ~♪『無限の黄昏 幽玄の月』の感想をどうもありがとうございますv
感動したというコメントを頂けて、逆に私の方が感動してしまいました!
『無限の黄昏 幽玄の月』はかなり本腰を入れて書いた作品だったので、愛奈様の感想を読んで心から嬉しいと感じました。
あの長ったらしい小説を最後まで読んで下さって、本当にありがとうございました!

そしてやっぱり城海は最高ですよね!!
私も城海が好き過ぎて生きているのが辛いです…www

それからパロディ小説の事についてなのですが、私自身がパロディ好きなので、この先もああいったパロ小説が増えていくと思いますw
かなり自分勝手な設定になってしまうのですが、それがまたパロディ小説の楽しいところだったりするんですよ…(´∀`;
ていうか、やっぱりもっとパロディ城海小説増えて欲しいですよね~!!
昔はそう思っているだけでしたが、今の私は自分のサイトを持っているので、この愛を自分自身でぶつけていくしか無いのかもしれませんね。
メモ帳には結構色んなネタが書いてあるので、少しずつ形にしていきたいと思っています(*'-')

これからもマッタリ自分勝手に妄想を羅列していこうと思いますので、お暇な時にでも遊びに来て下さいませ~!

それでは今日はこれで失礼致します。
ではでは~(・∀・)ノシ


>Rosebank様

拍手とコメント、どうもありがとうございました~!(・∀・)

日記の感想をありがとうございます~。
はい…。買い過ぎました…。
気が付いたら持っていた本の量がエライ事になっていて、本当にビックリしました…w
多分アレです。
普段は持っている鞄にガスガスと本を入れていくじゃないですか。
(ないですかと言われても困ると思いますが…w)
そうすると段々肩が重くなってきて、「あぁ、そろそろ限界だな」と感じる事が出来る訳ですよ。
ところが今回はちまちまと買い物に行っては荷物を置いてまた買いに行くを繰り返していたので、総重量に全く気付かなかったんですよね…。
その結果が段ボールですwww
財布は寒くなりましたが、萌え心は満杯なので、Rosebank様の仰る通りにこの萌えを糧にこれからも頑張っていこうと思っています(´∀`)

それから『Lesson』についてもコメントどうもでした~v
大丈夫ですよ~! ちゃんと最後まで書きますからね~!www
今回の話を読んで頂ければ分かると思いますが、意外と早く海馬が目覚めてくれそうなので、私も張り切って続きを書いていこうと思っています!
初心な海馬は何度書いても可愛くて堪らないんですよね~(*´д`*)
やる気もMAXですよ!!

そんな初心海馬を目覚めさせる為にも、城之内君頑張れ!! 超頑張れ!!
そして、それを書く私も頑張れ!!www

それでは今日はこれで失礼致します。
ではまた~(・∀・)ノシ

*lesson3

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 初めてのレッスンをしてから、オレは事ある毎に海馬にディープキスをするようにしていた。全く快感を感じられない海馬を導く為の唯一の糸口として、まずはそこを重点的に責める事に決めたからだ。
 誰も居ない放課後の教室、お昼を食べ終わった後の屋上、一緒に帰った後のオレの家や海馬の私室。そういうところで何度も唇を合わせる。最初は微妙な顔をしてオレのキスを受けていた海馬も、しつこく続けている内にだんだんと反応が変わって来た。

「っ…。ふぅ…っ」

 温かい口内に入り込み滑る舌を絡ませると、顔を真っ赤にして切なげな吐息を吐き出すようになった。初めの頃はただ息が苦しいだけなのかと思っていたけど、どうやらそれだけじゃ無いらしい。この反応はどう見ても、オレのキスに酔っているとしか思えなかった。
 今日も誰も居なくなった教室内で海馬を掴まえて唇を合わせると、海馬はピクリと震えつつも黙ってオレのキスに応えてくれる。舌で口内を探ると、当初は逃げていた舌は今は積極的に絡んで来て、クチュリという濡れた音を辺りに響かせた。舌に溜まったトロリとした唾液をジュルッと吸い込むと、海馬が「んっ…」と鼻に掛かる甘い声を出して反応する。

 これってもしかして…いやもしかしなくても、気持ち良いんじゃないだろうか?

 互いの舌の間を結ぶ唾液の糸もそのままに、オレは顔を離して海馬の顔をじっと見詰めてみた。海馬は顔を真っ赤にしてハァハァと息を荒くしながら、伏せていた目を開けてオレの事を見詰め返してくる。

「なぁ…海馬」

 口元を恥ずかしそうに指先で拭う海馬に、オレは思い切って問い掛けてみる事にした。

「もしかして…気持ち良いんじゃねーの?」
「………?」

 オレの問い掛けに海馬は一瞬考え込んで、そして眉根を寄せて首を捻った。ハッキリ否定された訳じゃないけど、ちょっと微妙な反応にオレも不安になる。
 海馬が気持ち良くなっているように感じているのは、もしかしたらオレの気のせいだったのかもしれない。早く海馬に快感を感じて欲しくて、オレ自身も焦っているのかなぁ…なんて思ったら、何だかやるせない気持ちになってきた。
 海馬に無理をさせているのかもしれない…。オレとしてはゆっくり事を運んでいるつもりだったんだけど、海馬に取ってはオレの想像以上の負担になっているのかもしれない…。
 そう思ったら途端に居たたまれなくなって来て、一言謝ろうと口を開いた時だった。

「分から…ない…んだ」

 口元を手で覆って俯いていた海馬が、ボソリと言葉を放った。

「これが…気持ち良いのかどうか…分からない。ただ…気持ち悪くは…無いのは確かだ」
「気持ち悪くない? オレにキスされても嫌じゃないのか?」
「嫌では無い。最初はよく分からなかったが…最近は少し違うと感じるようになっている」

 海馬の言葉に、オレは何かがピンと来た。
 何をしても「分からない」とだけしか言わなかった海馬が、初めて何か別の感覚を感じて、それを説明しようとしている。これはもしかしたら物凄く大事な事かもしれないと、オレはゴクリと生唾を飲み込みつつ口を開く。
 焦ってはいけない。ここで焦ったら元の木阿弥だ。だが、異様に心臓がドキドキするのも止められ無かった。

「それって…どういう事? オレにキスされると…どんな風に感じるの?」

 なるべくゆっくりと…そして言葉を選んでじっくりと尋ねてみる。オレの質問に海馬は真っ直ぐにオレの瞳を見返し、そしてほんのりと頬を紅く染めたまま口を開いた。

「よく…分からない…。だが…背中と腰が…変な感じになる」
「背中と腰? 変な感じって…どんな風になるんだ?」
「何だか…ゾクゾクするのだ。寒気とはまた違うのだが…ムズムズしてじっとしていられなくなる…」

 背中や腰がゾクゾクとかムズムズって…。それってまんま快感を感じてるって事じゃ無いか!

 そう思ったけど、オレはそれを口に出す事はしなかった。オレは快感という感覚を知っているけれど、海馬は未だにそれを分かっていない。今お前が感じている物が快感だと教えるのは簡単だけど、そう言われたって海馬にはそれを理解する事は出来無いだろう。
 海馬が自分でその感覚を快感なんだと認識する事が出来無い限り、このレッスンは全く意味を成さないんだ。

「そっか。背中と腰が疼くのか」

 なるべく明るい声でそう言うと、海馬は恥ずかしそうにコクリと頷いた。その反応にオレは至極満足する。
 悪く無い。うん、悪く無いぞ。凄くゆっくりだけど、海馬の感覚は確実に進化している。その事実に嬉しくなって、オレは海馬の細い身体を抱き寄せた。そして優しく頭を撫でてやりながら、その身体を壁に押し付ける。

「城之内…?」
「んじゃもう一回だけ。今日は後もう一回だけキスをしてから帰ろう。な?」
「………」

 一瞬押し黙ったものの、海馬がコクリと頷いたのを見てオレはニッコリと笑いかけた。そして海馬の足の間に自分の片足を突っ込みながら、ゆっくりと顔を近付けていって唇を押し付けた。

「ふっ……んっ!」

 鼻から抜ける甘い声に満足しつつ、もう一度ぬるりと舌を差入れてみる。直ぐさま反応して絡んでくる熱い舌に満足しつつ、オレは海馬の背中に腕を回して、キスをしながら背中や腰を撫で回してみた。途端に海馬の身体がビクビクと震え、オレから離れようと腕を突っぱねてくる。

「ダメ…だよ」

 一度唇を離して、熱い吐息と共にそう伝える。

「今日最後のキスは…ちょっと触りながらやるからな」
「やっ…。嫌だ…っ」
「どうして?」
「だって…何か…ゾワゾワする…から…」
「うん。それでいいんだよ…海馬」
「良く…無い…! 嫌だって言って…んんっ!」

 文句を言う唇を煩いとばかりに塞いでしまう。舌を差込んで口中を舐め回してやれば、海馬は諦めたように突っぱねていた腕をオレの背に回して、学生服をギュッと握り締めた。
 震える腕の感触を心地良く感じながら、オレは再び海馬の背中と腰を撫で回してみる。優しくゆっくりと…学生服の上からサワサワと撫でているだけなのに、海馬はその度にビクリビクリと身体を痙攣させた。

 これは…意外に好感触だ。オレが思っていた以上に、海馬が快感を覚えるのは早いかもしれない。

 そう思いつつ、海馬の両足の間に差入れた片足を持ち上げて、膝で股間をやわやわと刺激してみた。途端に合わさった唇から「うっ…ん!!」という抗議のような呻きが聞こえたけど、オレはそれを無視して膝でその部分をクイクイと刺激してみる。
 海馬のそこは相変わらず柔らかくて、まだ全然反応して来ない。その事に「あー…。やっぱりダメかー…」と少しがっかりして足を降ろそうとした時だった。

「あ…れ…?」

 海馬の内股がプルプルと細かく痙攣している事に気付く。背中を撫で回していた左手を下に降ろしてそっと内股を撫でてやれば、それだけで海馬はビクリと跳ね上がるように強い反応を示した。
 オレが海馬の身体に触れるようになってから約二週間…。ここまでの強い反応が返ってくるのは初めての事で、オレ自身もちょっとビックリする。「海馬…?」と問い掛ければ、海馬はただ首をブンブンと横に振って泣きそうな顔をしていた。

「嫌…っ。嫌だ…っ。何か…嫌だ…っ!」
「どうした海馬?」
「分からない…っ! 分からないのに…ゾワゾワする…っ! 気持ちが悪い…っ!」
「気持ちが悪い? 本当に?」
「だって…こんなに落ち着かない…っ! じっとしていられない…っ!」
「うん。それでいいんだよ…海馬。何も間違っていない」

 半ばパニック状態の海馬を宥めつつ、オレは掌で優しく内股を撫でてみた。指先でそろりと撫で上げるだけで、そこはブルブルと細かく痙攣する。何度も何度も撫で擦りつつ、そっと海馬の股間を掌で包み込んだ。
 相変わらず柔らかいままのペニス。だけど…。

「………?」

 一瞬だけ。ほんの一瞬だけ、それがピクリと震えたように感じられた。
 その感触をもう一度感じたくて、包み込んだそれを掌で優しく揉んでみると、海馬が耐えられないという風に激しく身体を捩る。

「嫌…だ…っ!」

 震える声で悲鳴を上げ、青い瞳からは今やハッキリと透明な涙がボロボロと零れ落ちている。さっきまで紅潮していた頬は今は真っ青になり、嗚咽を漏らして泣き出した海馬を見て、オレは今日のレッスンのタイムリミットを知った。
 危ない危ない。漸く見えた光明に、危うくこれまで保ってきた理性を手放すところだった。せっかくここまで上手く来たっていうのに、ここで焦ってどうするんだ…馬鹿なオレ。

「ゴメンゴメン。今日はここまでだから、もう泣かないで…」

 未知の感覚に怯える海馬の身体から一旦距離を取って、肩に手を置いて顔だけを近付けて頬に口付けた。流れる涙の痕を舌で辿って、真っ赤になった眦をペロリと舐める。

「終わり…なのか…?」
「うん。今日はここでお終い。続きはまた今度だな」

 また今度という言葉に、海馬がピクリと反応して顔を引き攣らせた。

 あ、しまった。やり過ぎてついに嫌われちゃったか…?

 流石に心配になってドキドキしながら海馬の様子を見守っていたら、海馬は青冷めた表情から再び頬を紅色に染めつつコクリと頷き、「分かった…」とハッキリと答えてくれた。
 嫌われた訳でもレッスンを嫌がられている訳でも無い事を知って、オレもホッと一安心する。せっかく快感を掴める糸口が見えて来たというのに、ここでレッスンを中断する訳にはいかないからな。



 疲れたように椅子に座り込む海馬を置いて、オレは教室を出てトイレに駆け込んだ。何をするのかと言えば…勿論一発抜く為だ。
 レッスン修了後にオレがトイレに駆け込む理由を、海馬はよく知っている。その事に対しては何も言わないし、否定されたり嫌がられたりする事も無い。ただ抜き終わってトイレから戻って来た時に、罪悪感の籠もった瞳でじっと見詰められるのだけは変わらなかった。

「………」

 あの綺麗な澄んだ青い瞳に浮かぶ自責の念を、オレは消し去ってやりたいと思う。だからその為にオレはこれからもレッスンを続けていこうと思っている。
 だけど…どんなにオレが頑張っても、やっぱり限界という物はあるんだ。途中までは導いてやる事が出来るけど、でもきっと最後の扉は海馬が自分で開けなければならない筈だ。

「もうちょっとだ…。多分もうちょっとだよ…海馬」

 だから安心してオレにその身を任せて欲しい。海馬が本当に快感を感じられるようになるまで、オレも絶対に無理したりはしないから。それを信じて…そしてオレに全てを委ねて欲しい。

 抜き終わって欲望の粘液に塗れた自分の手をトイレットペーパーで拭き取りながら、オレはトイレの壁に寄り掛かって天井を見上げ、そんな事を考える。
 それは海馬に対する誓いであると同時に、絶対に暴発してはならないという自分に対する戒めでもあった。

「絶対に…導いてみせるから…」

 強く強く決意しながら、オレはその日がそう遠く無い内に来るであろうと…確証もなく予感していたのだった。

物書きさんバトン

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物書きさんバトン
 




1:何でお話を書かれていますか?(携帯、原稿用紙等)

最初はまず頭に浮かんだネタをメモに取り、それをざっと纏めた後にパソコンで清書してプロットを作成します。
そしてそのプロットを元にパソコンのメモ帳で小説を書き、一度web上に上げた後に校正してからUPしています。


2:今まで書いたお話の中で気に入っているお話はありますか?

こういう事言うと何だか自惚れているっぽいんですけど、まず気に入っていない話が有りません。
その中で特に…という事でしたら、3つの『証明』シリーズと、『Rising sun』や『無限の黄昏 幽玄の月』のような、どちらかがどちらかを救う(救われる)話が好きですね~。
あと、これは好みが分かれるところなんですが、自分的には『子連れ城海シリーズ』が好きですw
おっさん同士の恋愛というのがいつもの城海と違うので、書いてて凄く面白いんですよw


3:好評だった、感想をもらったお話は何ですか?

奇跡の証明』と『無限の黄昏 幽玄の月』は長編としても好評だったようで、有り難い事に沢山の拍手やコメントを頂いておりました。
短編でしたら『冷たい手(Ver.2)』が何故かウケが良かったんですよね~。
後は『素質シリーズ』かな…w
これは書く度に反応が半端無いので(笑)、皆飢えてんだな~と思ってみたりみなかったりw
あと意外に好評なのが『子連れ城海シリーズ』なんです。
最初は日記にボツネタとして書いただけでしたのに、その日記のちょろ書きにすら感動して下さった方がいらっしゃったりして、コメントを貰った時は逆にこちらが感動してしまいました。
今でもUPする度に嬉しいコメントを貰って、元気付けられています。


4:タイトルはどのようにしてつけますか?

ほぼ直感です!!

この物語にはこれ! というのがパッと思い浮かぶので、タイトルを付ける事には余り苦労しませんね。
ただ一度だけ物凄く悩んだ事があって、その時ばかりは正式タイトルを付けるのに四苦八苦しておりました。
ちなみにその作品とは『無限の黄昏 幽玄の月』の事なのですが、最初は『十六夜心中』とかいう仮タイトルだったんですよ…w
ある御方に「何か六本木心中みたいーw」と笑われたので直ぐさまボツになったのですが、その一言が無かったらあの作品は多分『十六夜心中』のまま書き進めていたと思います…w
良かった…タイトル変えて…;


5:気に入っているタイトルがあれば教えてください

まずは上記の理由で『無限の黄昏 幽玄の月』ですね…w
勇気』『真実』『奇跡』の3つの『証明』も上手く纏められたと思っていますし、短編なら『上下逆転のススメ』と『上下確定のジジツ』が上手く語呂合わせが出来たので気に入っています。
英文字タイトルなら『Rising sun』かなぁ?
あの物語にはコレしか無いと思って付けたので。
あと、2010年城誕企画の『Lost World』も二つの意味を隠し持っていたりするので、結構気に入ってたりします。


6:お話を書いていて楽しいことは?

本当に書きたいと思っていたシーンに漸く辿り着いて、キャラクター達を幸せに導けた時です。
自分はこのシーンの為にここまで書き進めて来たんだ! と思うと、萌えも喜びもひとしおなのですよ~!

ていうか、アレですね。
自分の萌えを楽しく書いている最中が、やっぱり一番幸せだと思いますw


7:お話を書いていて辛かったことは?

表現力の無さが辛いです。
頭の中で展開されている光景を、上手く文字に表せない時が一番苛々しますねぇ…。
これはもっと色々な表現方法を学ばなくてはいけないって事なんですよね。
日々勉強でございます。

それから上記とは逆で、自分が一番書きたいと思っているシーンになかなか辿り着けない時も苦しいです。
これはまぁ…気分的な問題なんでしょうねw
でもそういう中弛みしやすいシーンこそ丁寧に書かないと、大事なところで盛り上がりに欠けたりするので、逆にしっかり書くようにはしています。


8:自分が書いたお話の中で気に入っているセリフ・文章があれば教えてください

これ、今回の質問の中で一番難しいな…。
気に入ってる台詞等は何だかんだで結構あるので、それを全部書き出すのはちょっと…無理です…w

実は私は長編を書く時に、その物語を象徴するような台詞を必ずキャラクター達に言わせるようにしているんです。
という事なので、主に長編から台詞を抜粋してみます。
全部は無理なので、自分の中で特に印象深い台詞を書き出してみますね~。


勇気の証明

「実は今この瞬間だって俺は緊張しまくってんだ。心臓バクバクいってるし手も震えてるしな。でもどうしてもお前を諦めたくないから、こうして勇気出してんだ。なぁ、お前も勇気出してくれよ。俺と一緒に幸せになる勇気を」

黙って待っていても、幸せはやって来ない。幸せになる為には、勇気を振り絞らなければいけないんだ…。という想いを込めて城之内に言わせた台詞でした。
この台詞によって海馬も勇気を出し、城之内の想いを受け入れて幸せになる一歩を踏み出していったので、とても大事な一言だと思っています。


真実の証明

「女に戻ったからにはどうせその内見合いでもして、どこぞの企業の跡取り息子か何かと結婚しなければならないんだ…っ! 見知らぬ男に初めてを捧げる位だったら、せめて好きな男に処女を貰って欲しいと思う事の何がいけないんだ!」

「アイツがあそこまで言うから、オレもそれを信じてみようと思ったのに…。だけど…もう嫌だ…。女になんて…戻らなければ良かった…。女に戻ってからオレはどんどん弱くなる。力も落ちるし常に狙われるし誰も守れない…。抱える気持ちを我慢する事が出来ない…。感情が…制御出来ない…。もう…苦しい…。助けてくれ…」

女に戻ってからもずっと気丈に頑張ってきた海馬が、初めて『女の子』としての弱音を吐いた瞬間でした。
逆に言えばこの瞬間に、海馬は漸く普通の『女の子』に戻る事が出来た訳です。
その後の展開を変える為の、重要な台詞だったと思います。


奇跡の証明

「これで…お前はオレの妻なんだからな」

結婚の儀を済ませた直後の克也の台詞です。瀬人を正式に妻に出来た嬉しさと、半ば無理矢理手に入れてしまった苦悩を「…」に込めてみましたw


「済まない…っ!。良し無い事をしてしまった…。どこか痛んではいないか? 気分は…悪くなってはいないか?」

瀬人に叩かれて逆上し、危うく強姦しそうになった後の克也の台詞ですね。正気に戻って焦っている様子を、ちょっと古臭い言い回しで表現してみたかったので、私の中でのお気に入りの一言になっていますw


「手を振って笑顔で見送れだと…? 愛する夫が死地へ赴くというのに、それを笑って見送れと言うのか…っ!? 巫山戯るな!!」

克也が戦争に行くというショックを隠しきれない瀬人の苦悩を表した台詞です。
この台詞で、実は瀬人は物凄く情熱的な人なんだという転換が出来たので、これも大事な台詞の一つだと思っています。


「オレはオレにしか出来ない事をする。それが黒龍国と、そして我が祖国白龍国を守る事だと信じている」

本来の自分を取り戻した瀬人の、大事な台詞です。この瞬間に、瀬人は一皮剥けましたw


「克也…っ!! 待って…いた…っ! オレはずっと…待っていたんだ…っ!!」

三年ぶりに戦争から帰って来た克也に瀬人が放った一言。この一言を言わせたいが為に、克也と瀬人を三年間引き離しましたw(酷い!)
でもこの台詞一つで、瀬人の激しい情熱や克也に対する愛を全て表現出来たと思っています。


Rising sun

「必ずお前に朝日を拝ませてやるぞ…、城之内…っ!!」

悲劇が始まったのにも関わらず、最初から城之内を救う気満々だった海馬の強い一言です。
この台詞があったからこそ、私は最後まであの作品を書き続けることが出来ました。
逆にこの一言が無かったら、途中で辛くなっていたんだろうなぁ…と思います。


「ほら、オレの言った通りだろう? 朝はちゃんと来るのだ」

長い悲劇の夜が明けた後の海馬の台詞です。この台詞によって城之内は救われ、漸く本当に泣く事が出来るようになりました。
この物語を締める重要な台詞だと思っています。


無限の黄昏 幽玄の月

「瀬人…?」
「克也…。一人では…無いから…」

 城之内と同じようにボロボロと泣きながら、海馬は城之内の掌越しに黒炎刀を握る手に力を込めた。

「お前の罪も…苦しみも…哀しみも…全てオレが受け止めるから…。共に…背負うから…。だからお前一人に辛い想いなんて…もうさせない」
「瀬人…お前…」
「オレは救いの巫女だ。お前を救う為に生まれて来たのだ。だから、もうお前一人に全てを押し付ける事なんてしない。共に罪を犯して共に還ろう。あの明るい世界へ…」
「瀬…人…っ。共…に…? 共に…か…?」
「あぁ、そうだ。共に…だ」
「そうか…。ならば…連れて行ってくれ。オレを…あの明るい世界へ。お前のその手で…導いてくれ」


自分達が幸せに生きる為に、共に罪を背負う事を覚悟した城之内と海馬の会話です。
幸せになるという事は、決して楽しい事や綺麗な事ばかりでは無い。時には自らの手を汚す事も必要なんだという事を表現したかった故の、この台詞でした。
自分としても、城之内や海馬の覚悟が上手く表現出来た良い会話だと思っています。


「なぁ…瀬人。オレを助けてくれ」

 その言葉に、海馬は驚きに目を瞠った。今まで何度も城之内の事を助けて来た海馬であったが、本人からここまでハッキリと救いを求める言葉を聞いた事は初めてだったのである。
 驚きで固まったままの海馬にクスリと微笑み、城之内は言葉を続けた。

「オレは未だこの世界では異端の存在だ。一人では生きていけない。情けないけど、誰かの助けが無ければ生きていく事が出来ないんだ」
「克…也…?」
「千年の罪は未だオレを捕らえていて、オレはまだ自分の罪の大きさに恐れ震えている。完全に立ち直るのに、一体何年掛かる事か…」
「克也…っ」
「だけどな。もう自責の念で押し潰されるのは御免なんだよ。幸せになりたい。瀬人と一緒に幸せに生きたい。ずっとそう思ってるんだ」
「っ………! 克也…っ!!」
「罪は忘れない。自分のした事は一生抱えて生きる覚悟がある。それでも…お前と一緒に幸せになりたいんだよ…瀬人。お前の事を…愛しているから…っ!」
「克也…っ!!」

 城之内の告白に感極まった海馬が彼に抱き付くのと、城之内が海馬の身体を引き寄せたのはほぼ同時であった。春の夕闇の中、二人は強く強く抱き締め合う。

「だから瀬人…。オレを助けてくれ。罪の縁からオレを救い出してくれ…!」
「助ける…っ! 助けるから…克也!!」
「お前が救ってくれるのなら…オレは…オレ達は絶対幸せになれるから…。そう信じているから…瀬人!!」
「分かっている…!! 必ず幸せになろう…克也…っ!」

 コクコクと何度も頷きながら、海馬は城之内の背に回した腕に力を込めた。


Rising sun』でもそうですが、私は人が無様に幸せを求める様を否とは思いません。むしろ是です。
望み望まれ、救い救われ、そして愛し愛されるという相互依存の関係が大好きなんですよね~。
これはそんな私の想いを込めた、大事な会話の一つです。


9:イメージソングがあるお話はありますか?

長編に関して言えば、ほぼ全てにイメージソングがあります。
最初から決めていた物もあれば、後からピッタリな曲が見付かる場合も有りますけどね。
ただ、あくまで自分のイメージに沿った曲ってだけなので「絶対にコレ!!」という事はありません…w
こういうイメージソングみたいなのは、読んで下さった方達の分だけあると思っています。


10:どんなお話を書くのが好きですか?

パラレルが好きです!!

原作に沿ったお話を書くのも勿論好きなのですが、海馬と城之内というキャラクターを活かしたパラレルを書くと、また違った二人を楽しめるのが魅力だと思っています。
あと結構節操無しなので、女体化とかも…好きかなw
要は自分が萌える話であれば、何でも書くって事ですw


11:読む・書くにあたり、どんなお話が苦手ですか?

アンハッピーエンドが苦手です。
途中でどんな障害があっても、どんだけ苦労しても、どれだけ激しい修羅場があっても、最後がハッピーエンドならば全然平気です。
でも、最後の最後で報われないラストを迎える話だけは…ちょっと…いやかなり苦手なんです。
切ないし、読んでいて悲しくなっちゃいますからねぇ…。
そういう訳なので、自分が書く話はハッピーエンドが前提となっている訳なのです。


12:心掛けていることはありますか?

読みやすい文章を書く!&ワンパターンにならない!

…と心掛けてはいるのですが、早々上手くは…いきませんよね…w
今回このバトンを書く為に、初期の頃に書いた小説とかを読み返してみたのですが、余りに拙い文章に泣きたくなりました…。
あぁ…書き直したい!! 全部書き直したい!!
面倒臭いからやりませんけどw


13:これから書いてみたいお話はどんなものですか?

結構派手な物語とかが多かったので、もっと淡々とした話を書いてみたいですね~。
普通に恋人をやっている城海を如何に退屈させずに読んで貰うかとか…、そんな事に挑戦してみたいと思っています。
あとはそうですねぇ…。
明確なビジョンは有りませんが「こんな城海、見た事無い!」と言われるような作品が書けたら、字書き冥利に尽きるなって思いますw


14:回す人の名前と、その人が書いたお話の中で好きなものを言いましょう

ここを見て下さっているかどうか分かりませんが、『ときの隙間』のてるぞう様!!
『猫の手』が本当に本当に大好きなんです~!!
バトンが渡るかどうかは分かりませんが、とりあえず愛を叫んでおきたかったのでココに書いておきます…w

 




ここまで読んで下さって、本当にありがとうございました~!!
 

差入れという名のお供物

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身体は疲労困憊、心は元気溌剌(ハツラツ)の二礼です、こんばんは。

行って参りましたよ~スパコミ!!
去年に比べれば大分過ごしやすかったものの、やっぱり暑かったですね~!
黙って座っていればまだ大丈夫だったのですが、立って動き出すと途端に汗が噴き出る罠w
スパコミでこんな状態じゃ、夏コミの一般参加の時は一体どうなる事やら…(´∀`;
ともかくも、サークルや一般で参加された方々、本当にお疲れ様でした!

今回のスパコミは、散たんのサークル『REMS』さんで売り子をさせて頂きました。
イベントが始まる直前に、『K.K.M.O』の橘ポチさんに「お誕生日、おめでとうございますv」と声をかけて頂けたのが嬉しかったな~。
そんでもって肝心の売り子の件なのですが…。
さっき散たんの日記を見たら「敏腕売り子」とか書いてあったのですが、そんな大袈裟に書く程活躍してなかった罠…w
販売員としては慣れていますが、普通のお店とサークルとじゃ全然違いますからね~。
結構あたふたしながらやっていたので、少なくても敏腕じゃ無いと思うのです…w
という訳で、私はそんなに凄い訳では無いのであしからずw

ちなみにスパコミのカタログは前もって買っていましたので、既にあちこちにチェックを入れておりました。
けれど、チェックを入れた状態で満足してしまって、会場に着いた時はもう遊戯王関連しか買う意志が残っていませんでした。
そこで交わされた私と散たんの会話。

散「チェック入ってるけど、買い物行かないの?」
し「え~? 面倒臭いし…」
散「何ですぐ面倒臭いって言うのよ~! 行っておいでよ~」
し「………。んじゃ…行ってくる」


こうして買い物に行ったのが間違いでした…。
何か遊戯王とは別のジャンルでプチオンリーをやっていた事もあり、気が付いたら鞄に入りきらない程の量の本が手元に…;
(プチオンリー用のアンソロジーとかが山程売り出されてたんですよ…)
あれ? これ持って帰れなくね?
という事態に陥ったので、結局散たんに余った段ボール(新刊が入ってた奴だw)を一つ貰って、自宅に宅配して貰う事になりました…w
ダメだこりゃ。お陰で財布の中身が寒いです…www

そんなこんなで荷物は大分軽くなりましたが、結局遊戯王関連だけは直接持って帰ったので、二人して重い荷物をしょって会場を後にする事に…。
その後は食事も兼ねて私のお気に入りのカラオケ屋さんに籠もって、5時間歌いまくりましたw
声? ガラガラになったに決まってるじゃないですか!
でも久しぶりに一日中遊びまくったので、凄く楽しかったです~!!
散たんともゆっくりお話が出来て嬉しかったな。
喋っている事は普段と何も変わらないんだけどさw

ちなみに今日の日記のタイトルの『お供物』は、散たんの帰り際の一言から頂きました。
カラオケが終わり電車に乗って帰る途中、去年のスパコミで初めて持って行った差入れの事について話をしていたのです。
その時に散たんがこんな事を言い出しました。

散「去年貰ったお供物がね」
し「お…お供物!?」
散「………?」
し「ちょwww それお供物ちゃう! 差入れや!!」
散「っ………!!wwww」
し「wwwwwwwwww」


差し入れがお供物になった瞬間でした…w
という訳で、これから散たんに何かを上げる時は『差入れ』じゃなくて『お供物』にする事にしますwww
今回のお供物はバームクーヘンでしたが、そんな私も誕生日祝いとしてお供物を頂きましたw

散たん!
素敵なシャンプーとトリートメントを、ありがとね~!!ヽ(*´∀`*)ノ



あ、そうそう。
深夜湖畔』の発芽米子さんからバトンを頂いたのですが、もうちょっとゆっくり考えたいので、次回の日記(7日)にお答えしたいと思っています~!
こういうバトンを貰えるのって、楽しいですよね~(´∀`)
自分の考えを改めて見直すきっかけにもなるので、結構好きですv


以下は拍手のお返事になりますです~(*'-')


>Rosebank様

拍手とコメント、どうもありがとうございました~!(´∀`)

『Lesson』と日記の感想をありがとうございますv
そうですそうです、これは決して苛めでは無いのです!!
なのに苛めに見えちゃう辺りが、逆に萌え要素になっているんじゃないかと思っています…w
うん。この嗜虐心を誘う辺りが、いけないおじさん達の心にも火を付けちゃったんじゃないかな~なんて思ったりして(´―`;
でもまぁ…それはあくまで過去のお話なので、現在の海馬の幸せは城之内君の手に掛かっている訳なのです!
城之内君自身も我慢する事で大変だと思いますが、ここは何とか頑張ってラブラブに結ばれて欲しいですよね~v

という事も書きましたので、予め言っておきますけどね。
ちゃんと二人が結ばれるエッチを書く予定でいますので、ご安心下さいませw
ていうかアレでしょう!!
射精出来るだけで終わりにするのは、私的に 有 り 得 な い んですけど!!
苦難を乗り越えた先の『普通のセックス』が、この物語の最大の山場なんですからね~www
そんな訳で、この先も気合いを入れて海馬にレッスンを受けさせていこうと思っています(*´∀`*)

それから乳首への愛撫を嫌がる海馬が新鮮だと書かれていましたが、ウチの海馬が乳首が弱点なのは変わらないんですよ~?
弱点だからこそ刺激が強過ぎて、しかもそれを快感だと感じられないから嫌がっているだけです。
これをちゃんと快感に繋げていくのが、私と城之内君の役目だと思っておりますw

スパコミも楽しかったですよ~!!
上記の日記を見て頂ければ分かると思いますが、ちょっとハメを外し過ぎたような気がムンムンしますけどね…w
でも凄く楽しめたので、良かったと思っています♪

それでは今日はこれで失礼致します。
ではまた~(・∀・)ノシ

天変地異にも程があるだろう!!

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何か変な夢を見た二礼です、こんばんは。

疲れているのかなぁ…? 何だかとんでも無い天変地異の夢を見ました…w

知り合いと一緒に見知らぬ街を歩いていたら、突然空が真っ暗になり激しい雷雨に襲われました。
慌てて近くの民家の屋根の下に入り込んだら雷雨はすぐに去って行き、安心してまた街の探索を続ける事に。
ふと、振り返ったら白い立派な鳥居が建っている大きな神社があったので、鳥居を潜りその神社に参拝。
何だか凄く爽やかな気分で神社から出て来たら、そこで大地震に見舞われました。
グラグラ揺れる地面に皆一斉にしゃがみ込み、揺れが治まると誰かが「津波が来るから高台に逃げよう」と言い出します。
そこで神社の裏山に全員で逃げるのですが、何とか高台にまで昇った辺りで景色は昼から夜に移り変わっていました。
そして裏山から下の街を見下ろしたら…今までいた街が物凄い勢いで真っ赤に燃え盛っていました。

夢はそこで終わるのですが、『地震・雷・火事・親父』の内『地震・雷・火事』の3つまでが詰まった夢は初めてだったので、目覚めた瞬間に非常にビックリしました…w
あと親父がいれば完璧だったのにね。
チッ…! 惜しい!!(別に惜しくも何とも無いw)

とまぁ…こんな感じの非常にインパクトの強い夢を見てしまったので、気になったので夢占いで調べてみる事に。
キーワード別に検索してみたら、こんな結果が出ました。

鳥居をくぐる鳥居をくぐる夢は大吉。富と長寿を得る。

神社神社や寺に参詣する夢は、思いがけない吉事の前兆。

白に関係したものを見た場合、幸運が訪れることを意味しています。ただし、白色の服を見た場合、体調不良をあらわすことがありますので注意してください。

今までたまっていたストレスや不満が一気に爆発してしまうかもしれません。そうなる前に少しずつでも解消することを考えていきましょう。

地震→あなたの人生に大きな変化があるのかもしれません。もしかしたら前向きな変化かもしれません。恐れず立ち向かってください。

火事→勢いよく燃えていた場合、幸運が訪れることを意味しています。逆に、くすぶるような感じはトラブルが起こる可能性があります。

となりました。
雷以外は結構いい判断かも…?
それにしてもストレスか…。ストレスなんていつも抱えっぱなしだけどな!!
『何の』ストレスが限界値なのか分からない辺りが、もうダメなのかもしれませんw
でもまぁ…全体的に見ると結構いい夢なのかもしれませんね。火事も見事にボーボーでしたし。
実際に起きたら天変地異どころの騒ぎじゃ済まない被害になりそうですけどね…w


とまぁ…何だか良い夢(?)も見たので、3日はスパコミを楽しんで来ようと思っていますv
4日の夜には日記だけちょろっと上げようかと思っていますが、何か取り留めも無い文章になりそうで微妙だなぁ…w
本当は小説の更新もしたいのですが、流石にちょっと体力が保たなさそうなので、申し訳無いのですがご了承下さいませ。


長編『Lesson』にLesson2をUPしました。
うんまぁ、最初はこんなモンでしょ(*'-')
とりあえず最初の一歩はこんな感じで、少しずつ前に進めていきたいと思います。
そしてやっぱりマニアックな内容になった罠…w
分かってた事ですけどねぇ…(´∀`;
でもこういう初心でエロエロな社長を書くのは凄く楽しいので、この先も頑張って書いていこうと思っています~!


以下は拍手のお返事でございまする!!(`・ω・´)


>ねこま様

こんばんはです~!
拍手とコメント、どうもありがとうございました~v(*´д`*)

ねこま様のコメントは、相変わらず私の気持ちにドンピシャに食い込んで来るので、コメントを頂く度にニヨニヨしてしまいます…w
やっぱりそうですよね!
トラウマ社長は萌えますよね!?
自分で書いておいて何ですが、トラウマ持ちの社長ってどうしてこんなに可愛いんだろうって、ずっと思っておりました…w
可哀想だとは思いつつも可愛くて堪らないので、ついつい苛めたくなってしまうのです(´∀`)
社長を好きになってから、ガキ大将の「好きな子ほど苛めたい!」という気持ちが分かったような気がしました。
苛めッ子でゴメンナサイ~www
でも、愛はあるんですよ? 本当ですってば!

という訳で今回の物語の社長はとっても可哀想なんですけど、最後は勿論ハッピーエンドで〆ますのでご安心下さいませ~!!
幸せラブラブを目指して頑張りまっす!!

それでは今日はこれで失礼致します。
ではまた~(・∀・)ノシ


>Rosebank様

拍手とコメント、どうもありがとうございました~♪(゜∇゜)

『Lesson』と日記の感想をありがとうございま~す!
感じられないED海馬、そんなに新しかったでしょうか?w
そう言われてみれば、ウチの海馬はずっと『感じ易い』がデフォだったので、このパターンは珍しいかもしれませんね~!
そっか…。これは新境地だったのか!!

Rosebank様の仰る通り、これはある意味一種の『調教』だと思います。
しかも普通のSMにおける調教とは違って、完全にまっさらな状態から始まる調教ですからね。
萌え度もまた一味違うのでは無いでしょうか?w
初心で乙女な海馬が城之内の手によって開発されていく様は、考えるだけでも萌え萌えで堪りませんよね~!(*´∀`*)
今回は海馬も深く悩んでいたりするので、その辺と絡み合わせて萌えるエロを書けたらいいなぁ~と思っております。

でも確かにちょっと難しいテーマではありますよね。
いつものように『ヤッてればOK!』という訳ではありませんから。
そこは城之内君の愛のパワーで何とかして貰おうと思っていますw
本気になった城之内君は無敵ですからね!!(`・ω・´)

それから誕生日のお祝いもありがとうございました~v(´∀`)
いくつになってもおめでたいと言われればそうなのですが、もう年は取りたくないというのもまた事実なのでございます…w
………。はぁ~…(溜息)
そんな訳で、また一年頑張っていきたいと思っています~www

それでは今日はこれで失礼致します。
ではまた~(・∀・)ノシ

*Lesson2

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 ベッドの上に仰向けに横たわる海馬の上に、オレはゆっくりと覆い被さった。バスローブの合わせ目から掌を差込んで、シャワーを浴びたばかりでまだ暖かい滑らかな肌をそっと撫でる。その途端に海馬の白い肌がゾワリと粟立つのを見て、やっぱりな…と苦笑した。

「気持ち悪い?」

 そう問い掛ければ、海馬はコクリと頷いて答える。その顔が何も感じられない自分を責めているようで、見ていて凄く可哀想になった。
 感じて貰えないのは悲しいし悔しいけれど、感じられないのはコイツの所為じゃない。まだ幼い海馬を玩具にした汚い大人達がいけなかったんだ。そのトラウマに縛られて身動きが出来なくなっている海馬を、オレは責めようとは思わない。それどころか…オレのこの手で解きほぐしてやりたいと思っていた。

「とりあえず…キスしようか?」
「キス…?」
「そう、ディープキス。恋人同士なら当然だろ?」

 オレが笑いかけると、海馬は困ったような顔をして…そして黙って頷いた。
 そうだよな。キスに対しても良い思い出なんかある訳が無い。それは分かるんだけど…でもやっぱりトラウマは克服して欲しいって思うんだ。
 海馬の事は大好きだし、心から大事にしたいと思う。だけど…このままの状態で良いだなんてそんな甘い事は言えないし、オレだって我慢するのにも限界がある。ゆっくりでいい。少しずつでいいから、オレに慣れて欲しいと思うんだ。

「ちょっと…口開けてくれる?」

 キリキリと噛み締められた唇を親指の腹でなぞりながらそう言うと、海馬は恐る恐る唇を開いてくれた。真っ赤に充血したその唇に誘われるように顔を近付けて、余り怖がられないようにそっと口付ける。柔らかい唇をオレの口で覆って、生温かい口内に舌を差入れた。途端に押さえ付けた身体がビクリと痙攣し、進入してきたオレから逃げるように海馬の舌が奥へ引っ込んでしまう。それを追いかけて、舌と舌を触れ合わせた。
 柔らかくて…甘い海馬の舌。怯えたような海馬の表情に余り激しいキスはせずに、引っ込んだままの舌や顎の裏などを舌先でチロチロ舐めるだけにする。普段のオレだったら絶対物足りなく感じる筈のディープキスなのに、それだけでもオレの下半身はズキズキと痛みを訴える程に反応していた。

「っ……ふぅっ…!」

 気持ち悪いのを我慢しているのと、自由に息が出来なくて息苦しい所為だろう。海馬は目をギュッと強く瞑って、ブルブルと震えていた。眦には涙も浮かんでいる。
 そんな海馬の様相もまた、オレの興奮材料の一つとなっていた。もし裸で抱き合っていたら、このまま理性の箍が外れて海馬に襲いかかってしまうんだろうなって思う。勿論そんな事をするつもりは無いし、そうならない為にもオレは服を着たまま海馬と抱き合っていた。Tシャツも着たままだったし、ジーンズも履いたまま。すぐに脱げないようにベルトもばっちり嵌めてある。例え途中で理性が持たなくなっても、ベルトを外すのに手間取ればその間に少し冷静になれるような気がしたんだ。
 そんな風に、オレとしてはかなり冷静に事を運んでいたつもりだったんだけど、初めて見る海馬の痴態は予想以上の破壊力だった。ズキズキと痛みを訴える程に興奮する息子を何とか押さえ込み、オレはそれを海馬に気付かせないように身体を持ち上げて、なるべく密着しないようにする。例え何もしなくても、オレが興奮しているのに気付くだけで海馬のトラウマを再発させてしまう恐れがあったからだ。

「ぅ…っ! くっ…!」

 ディープキスをしながらバスローブの腰紐を抜いて、ローブを左右に肌蹴させた。そして現れた白い肌を優しく撫でると、その度に海馬は眉根を寄せて気持ち悪そうに身を捩る。
 可哀想だな…とは思うけど、少し我慢して貰わないと先に進めないし、何も変わらない。一緒に頑張るんだって決意したんだから、ここは海馬に耐えて貰う事にした。

「はっ…ぁ…っ」

 合わせていた唇を離して海馬の顔を覗き込むと、途端に詰めていた息を吐き出して手の甲で唇をゴシゴシと拭う。ちょっと傷付くなぁ…と思ったけど、分かっていた事だったから苦笑しただけでオレは何も言わなかった。言ったって仕方無いし、海馬にだってどうしようも出来無い事なんだからって知っているからな。

「やっぱり…ちょっと気持ち悪かった?」

 恐る恐る尋ねてみれば海馬はオレの顔をチラリと覗き見て、そして戸惑ったような表情で首を傾げる。

「分から…ない…」
「分からない?」
「気持ち良い…とは感じられなかった。ただ…気持ち悪かったかと聞かれても…そうだとも言えない」
「そっか」

 身体を触ったときにハッキリと気持ち悪いという意志を示したのに比べれば、どうやらディープキスはそうでも無いようだ。これは些細な事に見えて、実は重要な事柄だと思う。多分海馬は口の中が敏感なんだ。ここから快感を覚えさせていく糸口になると思えば、こんな小さな変化も見逃せる訳が無い。
 未だ微妙な表情のまま考え込む海馬にニッコリと笑って、オレは少しだけ身体をずらした。

「んじゃ、もうちょっと触っていくからな。我慢…出来るよな?」

 オレの問い掛けに海馬がコクリと頷いたのを見て、オレは顔を横に傾けて海馬の細い首筋に唇を押し付けた。そのまま頸動脈に沿ってべろりと舐め上げる。途端にビクッと身体が跳ね上がってさっきと同じように肌が粟立ったけど、オレはそれを無視してゆっくりと下に下がっていった。震える肩に口付けて、浮き出た鎖骨を軽く噛んで、仄かに色づく赤い乳首に吸い付いた。

「うっ…やっ…」

 それまで黙って愛撫を受けていた海馬が、そこで初めて拒絶の言葉を吐く。感じないとは言っても乳首が敏感な場所である事は変わらないから、多分我慢出来無かったんだろうな。その証拠に、海馬は少し青ざめた顔で口元に手を当てて横を向き、フルフルと震えていた。

「大丈夫か? 気持ち悪い? 吐きそうだったりする?」

 オレの質問に海馬は閉じていた瞼を開き、潤んだ瞳でオレの事を見返した。赤く色づく眦が色っぽくて、それだけでも充分だと思わせる程にドキドキする。だけどここであからさまに興奮しちゃったり何かしたら、海馬が引くのが目に見えている。せっかく重大決心をしてオレに身を任せてくれたんだ。海馬を怖がらせる事だけはしてはいけないと…改めて心に強く決めた。

「だい…じょ…ぶだ…」

 顔面蒼白になりながらも、海馬は健気にそう返事をする。その酷い顔色に、オレは一瞬今日のレッスンはここで打ち切りにしようと思った。だけど、ここでオレが引いてどうするって思い直して、海馬に「じゃあ続けるからな」と返事をして行為を続ける事にした。
 頑張っているのは海馬だ。その海馬が大丈夫だと言うなら、オレはそれを信じる。
 真っ赤になった乳首をペロリと舐めながら、オレは右手を細い身体に這わせていった。まるでオレの掌が直接吸い付くように感じるくらい、その肌はしっとりと滑らかだった。その触り心地に夢中になりながら、掌を胸から腹部へ、そして足の間へと割り込ませる。そして身体の中心にある性器に指を絡めた時…予想外の感触に驚いて慌てて顔を上げて、その場所を自分の目で確認した。

 海馬のペニスは…全然勃起していなかった。

 柔らかく…小さなままのペニス。勃起どころか全く反応していないそれに、流石のオレもショックで頭が真っ白になる。
 頭では分かっていたんだ。最初からそうだという話を聞いていたから。でも海馬の肌を触るのに夢中になっていて、ついその事実を失念していたんだ。自分の頭の中で「こうなっているだろう」という感触と、実際掌で包み込んだそれの感触が余りに違い過ぎて、オレは驚きを隠す事が出来無かった。

「だから…言っただろう?」

 驚いたまま何の反応もしていないペニスを凝視するオレに、海馬は悲しそうな声で語りかけてきた。

「何をしたって…感じられないのだ…。だからセックスは…無理なのだ。きっと…この先どうしたって…治る事は無い」

 自分の顔を両腕で覆って、震える声で言葉を放つ海馬。顔が見えなくたって良く分かる。多分海馬は…泣いているんだ。
 そうだ…。最初っから分かっていた事じゃ無いか。ここでオレが焦ってどうする。一番焦っているのは…そして辛いのは海馬だっていうのに。

「海馬………」

 顔の上に載せられた腕をそっとどけて、現れた涙に濡れた顔にオレは優しく微笑みかけた。
 不安がらせちゃいけない。これ以上海馬に自責の念を抱かせてはいけない。海馬は何も悪く無い。ここまで壊れてしまった海馬を治せるのは…オレだけなんだから。

「大丈夫。ゆっくりやっていこう」

 柔らかいままのペニスを優しく掌で包み込んで、オレはそれを大事に撫でた。途端にそれがとても愛しく思えてくる。今は何の反応もしなくても、いつかオレに興奮して勃起してくれればいいやと、そう思った。
 焦りが消えていく。気持ちが落ち着いていく。大丈夫だ。オレはまだ海馬を待つ事が出来る。こいつを…導く事が出来る。

「最後にもう一回キスしよっか」

 海馬のペニスを掌で包み込んだまま、オレは少し伸びをして海馬の唇に吸い付いた。そっと舌を差入れると、さっきまで奥に引っ込んでいた温かい舌が反応してきて、おずおずとオレの舌に絡みつく。チュク…と濡れた音が響いて、その音にオレの股間がまた痛いくらいに反応した。
 うん。やっぱりヤバイくらいに興奮する。だけどもう大丈夫だ。オレは全然焦ってないし、むしろ気持ちに余裕が出て来たくらいだ。
 温かな熱を持った海馬の口中をゆったり舐め回しながら、オレは嬉しくて嬉しくて堪らなくなっていた。



 すっかり疲れてグッタリした海馬をベッドに残して、その後オレは一人で海馬の私室に備え付けられているトイレに籠もった。別に腹が下ったとかそういうんじゃなくて…つまりアレだよ、アレ。一人で抜いてたんだ。
 だってそりゃあ…無理だろうよ。あんな海馬の姿を見せつけられて、しかも実際に触ったりしちゃったから、オレの下半身は興奮しっぱなしだった。最後なんて勃起し過ぎて下腹部がズキズキ痛いくらいだったしな…。
 トイレで一人寂しくシコシコしてたけど、今までのオレの人生の中で一番気持ちいいオナニーだったと思う。何せさっきまで実際に見ていた恋人の痴態をおかずにしてたからな…。未だ生々しい海馬の姿を脳裏に思い描いてするオナニーは、もう最高に気持ちが良くて堪らなかった。
 欲望を出し終わった後は「はぁ~…」と大きく息を吐いて脱力しつつも、綺麗に掃除されているトイレ内を汚さないようにトイレットペーパーで手とかペニスとかを手早く拭った。そして水洗レバーを捻って綺麗サッパリ流してしまう。

「はぁ~…やれやれ」

 何だか妙にスッキリして頭はクリアになっていた。セックス自体は出来無くても、ちゃんと一歩前進した事に満足して「うーん」と一回背伸びをする。背骨がパキッと鳴って頭に血が巡るのを感じつつトイレから出て来たら、目の前に突っ立っていた海馬と目が合ってビックリした。
 バスローブを羽織った海馬は腕を組み、洗面所の壁に寄り掛かるようにして俯いて立っていた。そして水が流れる音と共にトイレから出て来たオレを横目でチラリと見詰め、そしてちょっと辛そうな顔をしつつボソリと言葉を放つ。

「やはり…無理をしているのではないか…」

 オレがトイレで抜いていたという事実に頬を紅く染め、だけど、自分がそうさせているんだという自責の念で押し潰されそうになっている海馬。
 可愛くて愛しくて、そしてちょっぴり馬鹿だなって思った。

「馬鹿だなぁ。無理なんてしてないぜ? むしろオレは凄く嬉しいって思っているんだ」
「嬉しい…?」
「そう。海馬がちゃんと最初の一歩を踏み出してくれた事が嬉しいんだよ」

 明るい声でそう言い放って、壁により掛かったままの海馬に近付いて項垂れている細い身体をそっと抱き寄せた。いつもだったら抱かれる瞬間にビクリと怯える身体も、今日はそんな怯えは見せずに自分から擦り寄って来る。そしておずおずとオレの背中に腕が回り、草臥れたTシャツをギュッと握られた。
 この先一体自分がどうなるのかが分からなくて、不安で一杯の海馬の気持ちがオレにも伝わってくる。だからこそ、オレがここで引く事だけはしちゃダメだと思った。

「また…レッスンしよう。お前が感じられるようになるまで…何度も…何度も」

 オレの言葉に海馬がハッキリと頷いて応える。
 海馬の全く迷いがない強い決意に感心し…そして嬉しくなって、オレはますますコイツへの愛を深めていくのだった。