Y談(猥談というよりは、あくまでY談というノリで…)

 




 それは僕と城之内君が、海馬君の邸に勉強会に行った時に起こった…。

海馬(以下:海)「貴様等…人の邸に来てまで、何下らない本を持ち込んでいるんだ」
表遊戯(以下:表)「あ、海馬君やっと来た~!」
城之内(以下:城)「下らなくなんかないぜ? 青春を謳歌するには必要不可欠なものだ」
「エロ本の何が必要か。そんなもん無くたって生きていくのに何の影響も無い」
「海馬君はそれでいいかもしれないけどさ~。僕らはそうはいかないんだよ」
「遊戯、僕らって一緒にするな。少なくてもオレは童貞じゃないぜ?」
「ほう…。遊戯、貴様童貞だったのか?」
「ちょっ…!! 酷いよ二人とも!!」
「だってそうなんだろ~?」
「うぅっ…っ!!」
「ほら、やっぱりな」
「じ…城之内君は仕方無いとしても…。海馬君はどうなのさ!?」
「オレか? ご期待に添えなくて大変申し訳無いが、童貞では無い」
「えぇっ!? 本当に!?」
「まぁ何度か…な」
「お前のセックスって、何かしつこそうだよなー」
「しつこいのは貴様の方だろうが。オレはセックスにそこまで時間は掛けないぞ」
「えぇ~? だってさー。おっぱいとかお尻とか、柔らかいの最高じゃん! 大きい胸だとこう…いつまでも揉んでいたくなるっつーか」
「手をワキワキさせるな。気持ち悪い」
「いいじゃんか別に。てかお前だっておっぱいくらい揉むだろ?」
「さて…。オレは基本的に貧乳の方が好きだから、そこまで揉むような事はないな…」
「マジで!? 何で貧乳だよ!! 明らかに巨乳の方が気持ちいいじゃんか!!」
「貴様と一緒にするな。大体あんな脂肪の塊のどこかいいんだか…。大き過ぎるとかえって不気味だぞ」
「し…信じられない発言!!」
「それに貧乳の方が感度は良いのだ。乳首弄るだけでイク女もいるくらいだからな」
「巨乳の女だって感度はいいぜ。すぐ濡れるし、クリ●リス弄れば気持ち良さそうに喘いでくれるし…」
「ク●トリス弄ればどんな女だって喘いでくれる。偉そうに言う事じゃ無い」
「そうでもないぜ? オレ一度貧乳の女とやった事あるけど、痛がるだけで全然感じてくれなかった」
「それは貴様の愛撫の仕方が悪い。貧乳の女は基本的に感じやすいからな。指で弄れば痛がるに決まっている」
「えぇ~? じゃあお前はどうやって弄ってんだよ」
「指が痛いなら舌に決まっているだろ」
「お? 舐めちゃうの?」
「自慢じゃ無いが、オレはク●ニには時間を掛ける方だ」
「クン●とか!! 海馬君ったらや~らしい!!」
「何がやらしいものか。そんな事言ったら性行為自体が全てやらしいわ。それに舐められれば気持ちいいのは、男も女も一緒だろう?」
「確かにな~。フェラして貰うとすっげー気持ちいいもんな」
「貴様のはフェ●チオというよりはイマラ●オの方だけどな」
「うっ…。だ…だってさ~。ちょっと無理矢理にすると、顔真っ赤にして涙ぐんだりするだろ? それがまた萌えるっていうか…」
「このドSめ。オレにはそんな事は出来ん」
「お前のってオレのよりは細いけどちょっと長いもんな。確かにイマ●チオしたら喉に当たって苦しそうだ」
「それにオレは相手に苦しそうな顔をさせるのは本意では無いからな。相手の好きな様にさせた方が気持ち良さそうにしてくれるから、フェラ●オの方が好きなのだ」
「なるほどね~。ちなみにオレは飲んで欲しい派なんだけど、お前はどう?」
「別にどっちでも。ただ飲むのを失敗して口の端から垂れ流してるのを見ると、ちょっと腰にクルものがあるな」
「あー! それ分かる!! あれいいよなぁ~!! 萌えるよな~!!」
「ただ無理してまで飲んで欲しくは無い。アレは不味いから」
「そりゃ仕方ねーよ。でもどんなに不味くても、海馬は飲んでくれるんだろ?」
「まぁな。不味くても飲むという行為自体は別に嫌いでは無い」
「ち…ちょっと!! ちょっと待ってよ二人とも!!」
「何だ? 遊戯?」
「どうした?」
「何だじゃないでしょ二人とも!! 何でそんな話で盛り上がる事が出来るんだよ!!」
「何でって…。話の流れ的に…みたいな?」
「別に意図した訳では無いがな」
「そうじゃなくて! そういう意味じゃ無くて…!!」
「遊戯?」
「………?」

「君達は…付 き 合 っ て い る ん で し ょ !?

「そうだけど?」
「そうだが?」
「「何か問題でも?」」

 頭を抱え蹲る僕に心底不思議そうな目を向けながら、二人は異口同音で僕に疑問をぶつけてきた。
 後から詳しく聞いてみたら『オレ達の女性経験は自分達が付き合う以前の話だから、今は二人とも相手のみで浮気なんかしていない』との事だったけど、僕にはそんな二人の関係が理解不能だった事は言うまでも無い…。

 ていうか海馬君…貧乳好きだったんだね。そっちの方が意外だよ。